無惨
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参考文献
- 『日本探偵小説全集1 黒岩涙香・小酒井不木・甲賀三郎集』(創元推理文庫)中島河太郎による解説
- 大國眞希「黒岩涙香「無惨」私論」『川口短大紀要』第19号、1-17頁、2005年12月25日。NAID 110004867231。
- 吉田司雄 著「探偵小説という問題系――江戸川乱歩『幻影城』再読」、吉田司雄 編 『探偵小説と日本近代』青弓社、2004年3月14日、9-37頁。ISBN 4-7872-9170-X。
- 中島河太郎 『日本推理小説史 第一巻』東京創元社、1993年4月30日。ISBN 4-488-02305-3。
外部リンク
- ^ 『無惨』よりも1年早く、1888年6月に須藤南翠が『殺人犯』を刊行しており、こちらの方が日本初とする説もある(『創元推理』第12号(1996年春号)に江戸川乱歩旧蔵本を全文影印版で復刻。同号では「日本初の創作探偵小説」と紹介されている)。ただし『殺人犯』の作品としての評価は低く、中島河太郎は「事件はかなりおもしろく拵えてあるが、情趣に乏しく、探偵的興味には力を注がず、容疑者の有罪か無罪かにとらわれている」と評しており、『無惨』の方をより高く評価している(中島河太郎「日本探偵小説史」 『日本探偵小説全集 12 名作集2』東京創元社〈創元推理文庫〉、1989年2月3日、616頁。ISBN 4-488-40012-4。)。
- ^ 中島 1993, pp. 26–29.
- ^ 『絵入自由新聞』1889年9月13日付掲載の発売広告にも「此篇は英仏米最近五十年間の小説を読尽したる涙香先生が近時の大疑団たる海軍原の人殺しを仏国流の探偵談に仕組みたる者なり蓋し我国探偵小説の嚆矢たり」とある(大國 2005, p. 15)。
- ^ 吉田 2004, p. 23.
- ^ 吉田 2004, p. 24.
- ^ 吉田 2004, p. 25.
- ^ 大國 2005, p. 2.
- ^ 中島 1993, p. 28.
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