為替
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 14:16 UTC 版)
現代の日本における為替取引
現代の日本では、為替取引とは「顧客から、隔地者間で直接現金を輸送せずに資金を移動する仕組みを利用して資金を移動することを内容とする依頼を受けて、これを引き受けること、又はこれを引き受けて遂行すること」と定義される[1]。資金決済サービスの利用者保護等の理由により、銀行、信用金庫等の金融機関のみが為替取引を行うことができる。
内国為替制度(全銀システム)
全国銀行データ通信システム(全銀システム)のことを、特に内国為替制度と呼ぶ場合もある。全銀システムは、個人や企業がB銀行に対する送金をA銀行に依頼した場合などに、金融機関同士の決済を行うための仕組みである。全銀システムでは、日本国内のすべての銀行の貸借関係が相殺され、過不足が日銀当座勘定で清算される。全銀システムの運営は一般社団法人全国銀行協会(旧東銀協から継承)に設けられた内国為替運営機構が行っている。なお、銀行に限らず、信用金庫、信用組合、農業協同組合、漁業協同組合(信用事業を行っている場合に限る)など、それ以外の金融機関も全銀システムに加入しており、内国為替制度が利用できる。そのため他の金融機関への振込みは相互に可能である。ゆうちょ銀行は以前全銀システムへ加入が認められなかったため、特定の金融機関としか相互送金ができなかったが、2009年1月5日に全銀システムへの接続を開始し内国為替制度を利用できるようになった。
その他
脚注
参考文献
- 山口徹『日本近世商業史の研究』東京大学出版会(書籍情報:ISBN 4-13-020097-6)
- 全国銀行内国為替制度とは何ですか? 全銀ネット、全銀システムとは何ですか? - 日本銀行 Bank of Japan
関連項目
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