潜熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/02 03:15 UTC 版)
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水分子が水面から大気中へと蒸発する場合(十分な量の液体の水があると考える)、水分子は相転移して気体となるが、この際吸熱が起こる。その結果水面に接する大気は周囲の大気よりも低温となって多くの水蒸気を含む。水を水蒸気に変化させるためにはエネルギーが必要であるため、液体の水はそこから蒸発する水蒸気によって熱エネルギーを奪われている、つまり熱を吸収しているのである。逆に水蒸気が水や氷に変化するときには、水蒸気が持っているエネルギーが凝結(凝固、凝縮の総称)に伴って放出される。
なお、台風・ハリケーン・サイクロンなどの熱帯低気圧のエネルギー源は亜熱帯高気圧上に漂う潜熱が原因である。
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