柳亭痴楽 (5代目) 芸風

柳亭痴楽 (5代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 23:14 UTC 版)

芸風

如何にも噺家といった風貌、気っ風の良い啖呵で若手時代から人気を博す[1]張本勲(元プロ野球選手)に顔が似ており、物真似でもテレビ出演していた。もちろんユニフォームを着ての登場である。

逸話

家族以外では最も一緒にいた時間が長かったという三遊亭小遊三によれば、痴楽は前座・二ツ目時代から豪放磊落で自分の持ち金が尽きようとも仲間に存分に奢るような生活を送っており、稼ぎが増えるとその分奢りの規模が大きくなっていったという[1]。そのような生活がたたってか30代から糖尿病睡眠障害に見舞われ、ゴルフ麻雀のプレー中に寝ることもしばしばあったが、高座では寝なかった[1]。病に倒れたあと、病床の痴楽は不自由な身ながら小遊三に協会の今後の在り方などに関してアドバイスを送ったが、その際に上杉鷹山について書かれた本を小遊三に貸した[1]。かつての豪放磊落な痴楽を知る小遊三は、そのことについて「痴楽さんが倹約を勧めるのか」と妙におかしかったそうである[1]

小学生の頃の息子・小痴楽が父の日のプレゼントに『肩叩き券』をあげた。母(痴楽の妻)に見せると「パパ喜ぶよ」と褒めてくれた。夜になり喜び勇んで渡すと痴楽はとたんにその券を破き「こんなもん使わなくても、やれって言ったらいつでもやれ。恩着せがましいことすんな。」と言った。小痴楽が泣きそうになるとリビングでそれを聞いていた母が凄い勢いで飛んできて痴楽の頭を叩き「なにやってんだバカ野郎!喜んで貰え!」と激怒。あまりの剣幕に皆が驚いていると、悔しそうな顔をした痴楽がそっとセロハンテープで券を直し始めた。

芸歴


  1. ^ a b c d e f 渡邉寧久「落語家・五代目柳亭痴楽 睡眠障害とも闘い」”. zakzak 悼 Memory. SANKEI DIGITAL INC. (2009年10月20日). 2019年6月12日閲覧。
  2. ^ 「五代目柳亭痴楽さん:落語家、落語芸術協会相談役:腎不全のため9月7日死去57歳」『毎日新聞』 2009年10月14日、26面、社会面
  3. ^ 楽輔は、三代目小痴楽に将来六代目痴楽を継がせる意向をブログで表明『楽輔の独り言』 2009年9月14日付
  4. ^ 1978年5月6日 北海道新聞 テレビ欄


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