手鑑 手鑑の概要

手鑑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 08:43 UTC 版)

桃山時代以降、茶の湯の流行にしたがって、古筆が鑑賞の対象として愛好されるようになると、経巻や歌書・消息などの巻子本や冊子装からその一部を切り取って「古筆切」として収集することが流行した。手鑑は、こうした切を台帳に編集したものである。

古筆愛好家たちは、数多くの古筆・名筆を鑑賞するために、古筆切を帳面に貼り込んで手鑑を作成した。武家公家においては、手鑑は大切な嫁入り道具ともなったという。

また、古筆家、古筆見、あるいは単に古筆と呼ばれた古筆鑑定の専門家(古筆了佐など)は、鑑定の標準とすべき代表的な古筆切を法帖に押した手鑑を携行し、鑑定の基準とした。

翰墨城」「藻塩草」「見努世友」「大手鏡」などは国宝

関連項目




「手鑑」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「手鑑」の関連用語

手鑑のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



手鑑のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの手鑑 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS