成果主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/25 00:08 UTC 版)
日本版修正成果主義
一概に成果主義といっても、その内容や功罪はどの企業も一様というわけではない。花王[8]などのように、成功事例と紹介されているケースもある[9][10]。
労働政策研究・研修機構の『現代日本企業の人材マネジメント』によれば、「自社で導入されている成果主義が成功しているかどうかについて、成果主義の導入時期別に分析したところ、 2000年以降に成果主義を導入した企業に勤める労働者は、 自社で導入した成果主義に対する評価が僅かに高い。これまでの分析から明らかになった、格差が小さいという特徴を持つ 2000年以降に導入された成果主義は、労働者の側からは、やや高く評価されている成果主義であった」[11]という。
精神科医で労働衛生に詳しい天笠崇は、上記のやや高く評価されている成果主義を「日本版修正成果主義」と呼んでいる[12]。
脚注
関連項目
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉,ASCII.jpデジタル用語辞典. “成果主義とは”. コトバンク. 2021年5月29日閲覧。
- ^ a b 「日産ゴーン社長がコミットメント経営をやめた背景」『日経ものづくり』2008年4月。
- ^ 『経営用語の基礎知識』(3版)野村総研、2008年4月 。
- ^ 城繁幸『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社)2004年
- ^ 高橋伸夫『虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ』(日経BP)2004年
- ^ NHK『日本の、これから』2005年4月3日放送
- ^ 日本マクドナルドが定年制を復活 「成果主義」思惑はずれ若手育たず
- ^ 中野目純一 (2009年5月15日). “「成果主義の本質は人材育成にあり-青木寧 花王執行役員人材開発部門統括に聞く」”. 日経ビジネスオンライン. 2014年7月4日閲覧。
- ^ 『成果主義に関する先進企業調査研究報告書』(pdf)(レポート)日本能率協会(調査ライブラリー)、2006年1月 。
- ^ 天野常彦・小杉佳代子『メンタルサポートが会社を変えた!―オリンパスソフトの奇跡』創元社、2011年3月20日。
- ^ 立道慎吾、中村良二、藤本真ほか『労働政策研究報告書 No.61サマリー2006 現代日本企業の人材マネジメント 企業の経営戦略と人事処遇制度等の総合的分析中間とりまとめ』(pdf)(レポート)労働政策研究・研修機構、2006年6月14日、65頁 。 [1]
- ^ 天笠崇『成果主義とメンタルヘルス』新日本出版社、2007年5月、93頁。
成果主義と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 成果主義のページへのリンク