待ち伏せ 軍事における待ち伏せ

待ち伏せ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 04:22 UTC 版)

軍事における待ち伏せ

待ち伏せは多くの場合、陸上などで活動する陸軍によって使用される。待ち伏せさせる集団のことを伏兵という。

技法

などの軍事組織の中で待ち伏せの技法を学ぶことも少なくはない。また、敵が待ち伏せしているのを想定して、すばやく待ち伏せしている敵を見つけ出すものや、待ち伏せしている敵に射撃されないような歩行法などのテクニックも数多くあり、これも多くの軍事組織で学ぶことがある。

技法としては、姿形、動きや痕跡といった待ち伏せを察知される兆候を出さない。敵に発見されにくいように服を周りの景色と同系の色にしたり、顔や手・武器に絵具を塗るなどの迷彩のほか、接近する敵情を的確に把握し、想定外の方向からの接近や迂回を考慮し周辺・後方警戒要員の配置などの下準備が必要となる。一度攻撃が始まれば、敵戦力を集中的に攻撃する、相手に反撃や回避行動ができる余裕を与えない、などのものがあげられる。また、敵が車両などで来ることも想定し、敵に対処した攻撃技法も大切である。

大規模な待ち伏せ

大規模な待ち伏せは、攻撃戦より守備戦に多く見られる。また、守備攻撃問わず、奇襲戦も状況においては完全な待ち伏せとなりうる。古代では第二次ポエニ戦争におけるカルタゴハンニバル将軍が指揮した

がある。古今東西待ち伏せの成功例の代表として知られる。

第二次世界大戦後半には、日本軍守備隊などが数多くの大規模な守備戦を行っている。これらも、周到な陣地構築・周到な作戦・打ち合わせによって行われているため、待ち伏せの一種である。 著名なものとして

などがあげられる。

航空戦術においても、レーダーなどを使って敵機の予想針路上で上空待機させるなどの待ち伏せを行うことがある(マリアナ沖海戦など)。


  1. ^ tf-sarobetsu. “待ち伏せ猟 | サロベツ発 <富士元寿彦>”. サロベツ発 <富士元寿彦>. 2024年2月19日閲覧。


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