山本有三 翻訳

山本有三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 04:05 UTC 版)

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文学碑

  • 山本有三文学碑(栃木県栃木市平井町) - 山本有三が1960年に栃木市名誉市民に推挙され、それを記念して建立されたもので、1963年3月9日に除幕式が行われた。碑には「たったひとりしかない自分を たった一度しかない一生を ほんとうに生かさなかったら 人間うまれてきたかいが ないじゃないか」という『路傍の石』の一節が刻まれている[18]
  • その他にも栃木市内に数多くの文学碑がある。

記念館

三鷹市山本有三記念館
 
山本有三ふるさと記念館
三鷹市山本有三記念館
東京都三鷹市が1996年に開館した記念館で、山本有三が1936年から1946年まで居住した家を元に一般公開している[19]。三鷹市指定有形文化財。
山本が愛したこの西洋式の屋敷と庭園は戦後、GHQによって接収されて米軍高級将校宅として使われることになったため、山本は後ろ髪を引かれる想いで転居を余儀なくされた。GHQは1946年、自分たちが住むのに適した西洋式住宅の接収候補約700をリスト化し、山本は接収を避けようと文部省読売新聞社社長の馬場恒吾などを通じて働きかけたが、山本邸は「U.S.House No.843」」としてキャンプ・ドレイク勤務の米軍幹部が使うことになった[9]。賃料は安く(東京都内の公立小学校教員の初任給が2000円の時代に月額496円)、1951年12月に接収が解除された山本邸はペンキが塗られ、家具も破損・紛失していた[9]
山本は返還された屋敷に住むことはなく、国立国語研究所の分室として使われ、1956年に東京都へ寄付されて図書館になった[9]。1965年、三鷹市広報紙への寄稿で山本は、接収がなかったなら三鷹市民として留まっていただろうと述懐している[9]
山本有三ふるさと記念館
山本有三の故郷である栃木県栃木市に1997年に開館した記念館[20]。山本の遺品などを所蔵、展示している[21]
建物は明治初期の建築で、2階建ての2棟の見世蔵が南北に棟続きになって構成されている[22]。建ったのは南棟が先[22]。北棟の1階は土間と帳場の形を残している[22]。いずれも国登録有形文化財[23]

語録

  • 「右の靴は左の足には合わない でも両方無いと一足とは言われない」[24]
  • 「裸より強いものはない」[25](軍隊や国の交戦権を否定した日本国憲法を擁護して)

  1. ^ 官報』第5804号(昭和21年5月23日)
  2. ^ "山本有三". 『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館. コトバンクより2022年3月28日閲覧
  3. ^ a b c d 社会派の戯曲でスタート 山本有三(1) 千葉日報(2014年02月6日)
  4. ^ 荒正人「作家と作品  山本有三」『日本文学全集 山本有三集』集英社
  5. ^ 卒業生紹介 東京高等学校公式サイト
  6. ^ 高橋英夫『偉大なる暗闇: 師岩元禎と弟子たち』63ページ
  7. ^ a b 小説を新聞に連載 山本有三(2)千葉日報社(2014年02月20日)
  8. ^ 『司法研究』28輯9「プロレタリア文化運動に就いての研究」
  9. ^ a b c d e 「占領とは何か 接収された山本有三邸が伝える実情」産経新聞ニュース(2022年4月13日)2022年5月2日閲覧
  10. ^ 山本有三 三鷹の日々/記念館で企画展 書簡など約60点/「君たちはどう生きるか」吉野源三郎との絆示す『読売新聞』朝刊2018年11月4日(都民版)
  11. ^ 早川正信『山本有三の世界 比較文学的研究』165ページ、和泉書院、1987年
  12. ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)347頁
  13. ^ 本田関係略家系図 本田増次郎Web記念館
  14. ^ 妻は優秀な秘書 馬込文学マラソン(2015年3月7日)
  15. ^ 本田増次郎 美咲町著名人
  16. ^ 関口安義『評伝松岡譲』小沢書店、1991年
  17. ^ 『みんなで読もう山本有三』(笠間書院、2006年)pp.216-225
  18. ^ 山本有三文学碑 - 栃木市観光協会(2021年8月24日閲覧)
  19. ^ 三鷹市山本有三記念館 | 公益財団法人 三鷹市スポーツと文化財団(2021年8月24日閲覧)
  20. ^ 山本有三ふるさと記念館 - 栃木市観光協会(2021年8月24日閲覧)
  21. ^ 塩崎 1999.
  22. ^ a b c 栃木市教育委員会 2014, p. 51.
  23. ^ 栃木市教育委員会 2014, p. 88.
  24. ^ 名言格言集
  25. ^ 著書『竹』






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