女神転生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 03:51 UTC 版)
概要
原作は1986年に発表された、西谷史による伝奇SF小説『デジタル・デビル・ストーリー』(徳間書店・アニメージュ文庫)の第一作『女神転生』である[1]。当時、徳間書店は小説を軸にして多方面に展開するメディアミックス戦略を推進しており、この計画の一環としてまず翌年1987年、オリジナルビデオアニメ『デジタル・デビル物語 女神転生』が発売。続けて日本テレネットよりパソコン用アクションゲーム『デジタル・デビル物語 女神転生』が発売された。そして本シリーズの源流である『デジタル・デビル物語 女神転生』が同年ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)からファミコン用3DダンジョンRPGとして発売された。
その後、RPG版は原作小説とは無関係に独自にシリーズ化され、様々なゲーム機で続編・外伝が作られた。第一作と第二作はアトラスが開発、ナムコが販売。1992年にスーパーファミコンで発表された第三作『真・女神転生』以降は開発・販売ともにアトラスである。2018年のスマートフォン向けゲーム『D×2 真・女神転生リベレーション』は、原作はアトラス、開発・配信はアトラスの親会社であるセガゲームスがそれぞれ担当している[2]。
2003年までのシリーズディレクターは当初アトラス(旧社)創立メンバーの一人である上田和敏が手がけ、次いで岡田耕始に引き継いだが、両名ともアトラス(旧社)を退社して独立したためその後はシリーズには関わっていない。2017年からは山井一千が真・女神転生シリーズのプロデューサーを務める[3]。『女神転生II』以降の主要作品のキャラクターデザインはイラストレーターの金子一馬が担当していたが、『真・女神転生IV』以降の真・女神転生シリーズのキャラクターデザインは土居政之が担当している。
シリーズの全世界累計売上(派生作品のペルソナシリーズを除く)は2017年時点で720万本に達している[4]。『真・女神転生』シリーズの累計販売本数は、フルゲーム・無料ダウンロード(F2P)合計で約1770万本/ダウンロードを達成している(2021年時点)[5]。
注釈
- ^ 2013年1月23日のNintendo Directで発表。『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』(任天堂)とのコラボタイトル。
出典
- ^ “「真・女神転生」誕生の経緯について「女神転生」原作者の西谷 史氏が語る。1980年代の徳間書店,任天堂,ナムコ,アトラスを巡った合縁奇縁”. 4Gamer.net (2023年5月1日). 2023年7月17日閲覧。
- ^ “セガが贈るスマートフォン版『真・女神転生』。 『D×2 真・女神転生リベレーション』本日配信開始!!”. セガゲームス (2018年1月22日). 2018年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月24日閲覧。
- ^ “2017年の御礼と2018年のご挨拶(山井)”. アトラス公式サイト (2018年1月12日). 2021年9月24日閲覧。
- ^ https://www.segasammy.co.jp/english/ir/library/pdf/printing_annual/2017/2017ar_all_e_.pdf
- ^ “INTEGRATED REPORT 2021”. セガサミーホールディングス. 2021年12月4日閲覧。
- ^ “電撃 - 『真・女神転生IV』でもマッカビームが脅威となる!? インデックスのステージで開発者がファンからの質問に回答【ニコニコ超会議2】”. 電撃オンライン (2013年4月28日). 2013年4月28日閲覧。
- ^ “東京大学”五月祭”で岡田耕始氏が『女神転生』誕生秘話を語った”. ファミ通.com (2008年5月27日). 2023年12月5日閲覧。
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