女神転生 魔法体系

女神転生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 03:28 UTC 版)

魔法体系

本シリーズでは主に、以下に示す魔法体系が使用されている。なお、これらの魔法体系はFC版『II』から徐々に形成され、『真if...』以降に成立したものであり、FC版『I』にも当てはまるのは稀である。なお、作品によっては細部の名称や効果が異なることもある。

基本事項
魔法の威力は、語尾に「ダイン」「オン」等の言葉を付加することにより表現される。また、前に「マハ」「メ」等の言葉を付加することにより、全体を対象とする魔法であることを表現する。例えば「ジオ」系で最大威力の全体魔法は「マハジオダイン」となる。なお、作品によっては接頭語と接尾語との間に中黒が入ることがある(例えば「タル・カジャ」など)。

攻撃魔法

火炎、氷結、電撃、衝撃、破魔、呪殺、万能の七系列は、シリーズのほとんどの作品に登場している。その他の系列は1〜数個の作品に登場するものである。

火炎系
アギ系。炎でダメージを与える魔法。アギ、アギラオ、アギダインの順に強くなる。全体魔法はマハラギ、マハラギオン、マハラギダイン。氷結系と対立。FC版ではボット系。
『ペルソナ』では4つある精霊魔法の一つに設定される。唯一主要魔法から外れた事がない系統。
氷結系
ブフ系。氷でダメージを与え、動きを封じる(FREEZE)事もある。強さはブフ、ブフーラ、ブフダインの順。全体魔法はマハブフ、マハブフーラ、マハブフダイン。火炎系と対立。FC版ではブリズ系。
『ペルソナ』では4つある精霊魔法の一つに設定される。『P2』では水撃系に取って代わられたが、『P3』以降では返り咲いている。
電撃系
ジオ系。感電させることによりダメージを与え、動きを封じる(SHOCK)事もある。ジオ、ジオンガ、ジオダイン。全体魔法はマハジオ、マハジオンガ、マハジオダイン。衝撃系と対立。FC版ではカンデ系。『ペルソナ』では物理魔法に属する。物理学における4つの力の内の「電磁気力・photon」として表記される。
衝撃系
ザン系。衝撃を与えてダメージを与える魔法。ザン、ザンマ、ザンダイン。全体魔法はマハザン、マハザンマ、マハザンダイン、リムドーラ。電撃系と対立。『ペルソナ』では物理魔法に属し物理学における4つの力の内「弱い力・weak boson」として表記される。
破魔系
ハマ系、もしくはハンマ系。聖なる力で悪魔を消滅させる魔法。ハマ(ハンマ)、ハマオン等。全体魔法はマハンマ、マハンマオンとなる。呪殺系と対立。FC版『I』にも類似の形で登場。なお、『ペルソナ』においてこの属性の通常ダメージを与える魔法はコウハ系と呼ばれる。通常の人間には基本的には効果がない。FC版では、ハマ、ハッケ、ハキョウ。
『P2』では分類が光系であった。
呪殺系
ムド系。呪いの力で対象を即死させる魔法。ムド、ムドラ、ムドオン。全体魔法はマハムド等。破魔系と対立。破魔系と同様、『ペルソナ』においてこの属性の通常ダメージを与える魔法はエイハ系と呼ばれる。
『P2』では分類が闇系であった。
万能系
メギド系。無属性のエネルギーでダメージを与える魔法。攻撃魔法では唯一魔法反射の影響を受けず、耐性を持つ者も極めて少ない。全体魔法はメギド、メギドラ、メギドラオン。
水撃系
アクア系。高圧の水や津波でダメージを与える魔法。アクア、アクエス、アクアダイン。全体魔法はマハアクア等。『P2』に登場。
『P2』では氷結系から主要魔法の座を奪ったが、それ以降は登場せず、他シリーズでも『デビルチルドレン』(光の書・闇の書以降)のみに登場する。
疾風系
ガル系。竜巻やかまいたちでダメージを与える魔法。ガル、ガルーラ、ガルダイン。全体魔法はマハガル等。地変系と対立。『ペルソナ』で初登場。
『ペルソナ』では4つある精霊魔法の一つに設定される。ペルソナシリーズでは衝撃系に変わって主要魔法となっており(『P3』以降では衝撃系自体が登場しない)、『ペルソナ』が初登場となっている魔法では恵まれている。
地変系
マグナ系またはテラ系。地震を起こしてダメージを与える魔法。マグナ、マグナス、マグダイン(テラ、テラジ、テラダイン)。全体魔法はマハマグナ、マハテラ等。衝撃系や疾風系と対立。マグナは『ペルソナ』で初登場しており、この時は分類が地震系であった。
『ペルソナ』では4つある精霊魔法の一つに設定される。疾風系と違ってペルソナシリーズにも根付かなかった。
重力系
グライ系。重力を変化させてダメージを与える魔法。グライ、グライバ、グラダイン。全体魔法はマハグライ等。衝撃系と対立。『ペルソナ』で初登場。『P2』では万能属性に変更される。
『ペルソナ』では物理魔法に属し、物理学における4つの力の内「重力・graviton」として表記される。
核熱系
フレイ系。『ペルソナ』『P2』『P5』に登場。フレイ、フレイラ、フレイダイン。
『ペルソナ』では物理魔法に属し、物理学における4つの力の内「強い力または核力・gluon」として表記される。
念動系
サイ系。念動力で攻撃。FC版『I』と『デビルサマナー』および『P5』に登場。
『女神転生II』ではザン系は「念動力の衝撃波」という設定だった。『魔神転生II』には衝撃属性EXTRAに「ねんどうは」がある。
爆発系
ダーム系またはギガ系。『偽典・女神転生』と『魔神転生II』に登場、前者ではダーム系、後者ではギガ系と呼ばれる。

回復魔法

体力回復系
ディア系。対象のHPを回復する。ディア、ディアラマ、ディアラハンの順に強くなる。全体魔法はメディア、メディラマ、メディアラハン。FC版『I』にも類似の形で登場。
復活系
リカーム系。対象の死亡(瀕死)状態を回復する。サマリカームでは対象のHPも完全に回復する。使用者の命を犠牲にして全体を復活・回復するリカームドラという魔法もある。また、戦闘中のみ一時的に不死の者として復活させるネクロマという特殊な復活魔法も存在する。
状態異常回復
対象の状態異常を回復する魔法には、パトラ系とディ系とに分かれる。
パトラ系は程度の軽い状態異常を治す。単体魔法はパトラ、全体魔法はメパトラ(ペンパトラ)。それに対しディ系は、パトラ系で治せない物の内、それぞれに対応する状態異常を治す。ポズムディ(毒)、パララディ(麻痺)、ペトラディ(石)等。全体魔法は無し。

補助魔法・その他

能力増加
カジャ系。対象の能力を増加させる魔法。タルカジャ(攻撃力上昇)、ラクカジャ(防御力上昇)、スクカジャ(命中率上昇)、マカカジャ(魔法攻撃力上昇)など。デカジャはこれらの能力増加の効果を打ち消す。カジャ系は耐性や魔法反射などには影響されず100%効果がある。単体・全体魔法に分かれている作品もある。他にも、一度に全ての能力を上げるものもある(『P4』ではヒートライザ、『SJ』ではラスタキャンディ)。
能力低下
ンダ系。対象の能力を低下させる魔法。タルンダ(攻撃力低下)、ラクンダ(防御力低下)、スクンダ(命中率低下)、マカンダ(魔法攻撃力低下)など。デクンダはこれらの能力低下の効果を打ち消す。ンダ系も敵の魔法耐性や魔法反射などには影響されず100%効果がある。単体・全体魔法に分かれている作品もある。全ての能力を下げるもの(ランダマイザ)もある。
状態変化
対象を眠らせるドルミナー、魔法を封じるマカジャマ、魅了するマリンカリン、混乱させるプリンパ等がある。変わったものとして、対象をカードにするシャッフ系、鏡にするキョウ系がある(『デビルサマナー』に登場)。
その他戦闘中の魔法
物理・魔法攻撃を反射するテトラカーン・マカラカーン、呪殺系の攻撃を防ぐテトラジャ、仲魔を召喚するサバトマ、戦闘から脱出するトラフーリ等がある。
移動中に効果のある魔法
3Dダンジョンで周囲の地図を表示するマッパーはシリーズに特有の魔法であり、この存在により他の3D形式のRPGとは一線を画すこととなる(なお、この効果を魔法以外の方法で得ている作品もある)。他には、敵の出現を抑制するエストマ、同じく増加させるリベラマ、地形によるダメージを抑えるリフトマ等がある。

注釈

  1. ^ 2013年1月23日のNintendo Directで発表。『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』(任天堂)とのコラボタイトル。

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