大野知房 後世の評価

大野知房

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/22 03:45 UTC 版)

後世の評価

大野は人々から不忠臣として扱われ、長く庶民から憎まれ続けた。大野邸跡に残る柳の木は不忠柳と呼ばれている。

一方、近年の『忠臣蔵』のドラマや小説では、多様化の著しさもあり大野に対する描かれ方が変化している傾向がある。
例えば1989年テレビ東京で放送された『大忠臣蔵』では、大石(演:松本幸四郎)と密約を交わした大野(演:藤田まこと)は、大石の助言で赤穂を出奔。その後は一切表に出ず、大石たち討ち入り実行部隊の軍資金調達を一手に引き受けた。大石たちが本懐を遂げた後、泉岳寺へ先回りして線香と蝋燭を内匠頭の墓前に置き、人知れず江戸から去った。実は大野は討ち入り前、大石に会って、京に渡って花を造りながら余生を過ごすことを伝えていたのだ(回想場面として登場)。
1990年TBSで放送された『忠臣蔵』では、大野が主役となって(演:緒形拳)、浅野家再興に奔走する姿が描かれている。
このように、近年は大野について「武弁ではないが有能な官僚であり、その能力で彼なりの忠義を果たした」という趣旨の描かれ方をされることも多い。

関連作品

脚注

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  1. ^ 仮名手本忠臣蔵』七段目でも大野を模した斧九太夫は、高師直の間者であると発覚して退場する。
  2. ^ 日暮高則『板谷峠の死闘』など


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