大躍進政策
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大躍進政策(だいやくしんせいさく、繁体字: 大躍進、簡体字: 大跃进、拼音: 、英語: Great Leap Forward)とは、中華人民共和国の毛沢東が主導した農作物と鉄鋼製品の増産政策である。
注釈
- ^ 後に「3年」とより短く「修正」
- ^ 項目本文のように、この「大躍進政策」は失敗に終わり、「イギリスを追い越しアメリカに追いつく」というスローガンは全くの空文となった。しかし、毛沢東の死後に中国の実権を掌握した鄧小平が1978年に開始した改革開放政策は社会主義市場経済による高度経済成長を実現させた。中国の経済規模は大躍進政策開始から48年後の2006年に当時世界第4位になっていたイギリスを追い抜き、2010年には日本も抜いてアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国となった。
- ^ 通常、石炭はコークス炉で蒸し焼きにしコークスにしてから高炉に投入する。そうしなければ、多くの硫黄分を残すことになり鉄の品質は非常に悪くなるため、直接投入することはほとんど無い。
- ^ 北京市だけでも300万人が動員され、3日間で40万羽のスズメを駆除した
- ^ 同じ種類の種はお互いの成長を阻害しないとする理論に基づく。
- ^ 穴が深ければ深いほど根が発達するとする理論に基づく。
- ^ 『墓碑-中国六十年代大飢荒紀実』(邦訳:『毛沢東 大躍進秘録』文藝春秋、2012年)の著者である楊継縄は、独自の調査により、人口損失を「約7600万人」と主張している[18]。中国統計年鑑2017年版で1625万人の人口減が確認できることに加え、当時の中国は年間2000万の新生児出生があったと考えられており、大躍進が起こらなければ2000万×3+1650万=7625万の命が助かった、という観測に基づいた数字を提示しているのが楊継縄である。
出典
- ^ 第2版,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,旺文社世界史事典 三訂版,世界大百科事典. “反右派闘争とは”. コトバンク. 2022年1月17日閲覧。
- ^ https://www.theguardian.com/world/2015/oct/23/chairman-mao-must-be-smiling-in-heaven
- ^ “中国の出生数、建国以来最少に 今年から人口減少が始まる可能性”. 朝日新聞. 2022年6月20日閲覧。
- ^ Frank Dikötter, Mao's Great Famine: The History of China's Most Devastating Catastrophe, 1958–62 , Walker, 2010 ( ISBN 978-0-8027-7768-3 ), p. 298-334
- ^ 樋泉克夫. アリババ凋落とトップIT経営者サークル「泰山会」解散が暗示する中国市場「習近平一強」時代の変貌 フォーサイト, 2021/3/22
- ^ 田辺義明「プロレタリア文化大革命と中国空軍-秘められた「文革」と「戦闘機」の関係」『航空ファン』通巻780号(2017年12月号)文林堂 P.67
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q [1] TIN News Update, 5 October, 1996 Secret Report by the Panchen Lama Criticises China(小林秀英訳「パンチェン・ラマの秘密文書、中国を非難」)
- ^ ジェスパー・ベッカーの研究(1996年)による
- ^ 「パンチェン・ラマの意見書(「七万言上書」)概要」(イザベル・ヒルトン〈三浦順子訳〉『ダライ・ラマとパンチェン・ラマ』、ランダムハウス講談社、2006年)
- ^ ジャンベン・ギャツォ『パンチェン・ラマ伝』平河出版社,1991
- ^ 毛里(1998), 110頁
- ^ ジャスパー・ベッカー「餓鬼」
- ^ “文化大革命とは 毛沢東の権力闘争”. 日本経済新聞 (2021年9月8日). 2022年1月17日閲覧。
- ^ 茅於軾のブログ、「毛沢東の大飢饉」ディケーター
- ^ “中国統計年鑑 2017年版”. honkawa2.sakura.ne.jp. 2019年1月25日閲覧。
- ^ a b c フランク・ ディケーター『毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962』p123,草思社,2011年7月23日
- ^ 現代外国人名録2012. “フランク ディケーターとは - コトバンク”. コトバンク. 2018年11月11日閲覧。
- ^ 毛沢東時代の大飢饉暴いた中国人記者が出国禁止に - 夕刊フジ2016年4月9日
- ^ 楊継縄『毛沢東 大躍進秘録』p36,文藝春秋、2012年)
- ^ “毛沢東は「南京大虐殺」とは一度も言わなかった 中国共産党に「歴史認識」を問う資格はない!”. www.dailyshincho.jp/. 2019年1月29日閲覧。
- ^ 日本経済新聞 2011年10月2日 読書 書評 この一冊「毛沢東の大飢饉」毛里和子
- ^ [2] 歴史的悲劇の裏で進められた「子供たちの洗脳」
- ^ a b “福岡県弁護士会 弁護士会の読書:中国・朝鮮”. (2022年1月17日). オリジナルの2018年3月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ “[オピニオン]「セマウル」と「千里馬」”. www.donga.com (2006年1月20日). 2022年1月17日閲覧。
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