大白蓮華
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 16:45 UTC 版)
概要
購読料は月極め250円(税込)で、創価学会員世帯には地元の聖教新聞配達員(無冠の友)が配達。その他、「出版コーナー」が設けられている創価学会の会館に加え、学会系を中心とした一般書店、Amazon.co.jpなどのネット書店、コンビニ受け取り型通信販売、電子書籍ストアでの入手もできる。表紙を合わせて通常、120ページ前後からなる。
主なコーナー
内容は主に以下からなる。
巻頭言
創刊以来、戸田城聖(理事長→2代会長)、池田大作(3代会長→名誉会長・SGI(創価学会インタナショナル)会長)、北条浩(4代会長)、秋谷栄之助(5代会長)が執筆した。
秋谷会長の巻頭言執筆は2006年2月号までで、翌2006年3月号からは池田名義に変更され、2023年12月号まで継続された[注釈 1][注釈 2]。このため、秋谷の後継として2006年(平成18年)11月に会長に就任した原田稔(6代会長)は三代会長の最後の生き残りである池田が存命していたことに配慮して名義の変更を行わず、2023年(令和5年)11月15日に池田が死去したのを受けて、翌2024年(令和6年)1月号から執筆・寄稿を開始した[1]。
企画
全国各地での折伏の歴史や池田の海外訪問や地方指導などの顛末を掲載。ここに掲載された内容は学会の正史とみなされる。『人間革命』三部作は事実に基づいたフィクションの体裁を取っているため、作中に登場する人物の氏名が一部例外を除き変更されているので、変名を全く使用しない完全な事実のみで構成された文章という意味で、外部の学会ウォッチャーや宗教史研究家には貴重な資料となる。過去には聖教新聞連載の『新・人間革命』と同時進行したり、本誌で行われた企画が後に同じく学会系の雑誌『潮』『第三文明』などで再掲されることもあった。
池田大作の講義
日蓮大聖人の著述である御書の紙上講義を行う。ここに掲載された内容は、後に聖教新聞社から単行本として発売されることが多い。
2022年11月号から2023年12月号までの「御義口伝要文編講義」が池田によって行われた最後の紙上講義[注釈 3]となり、2024年1月号からは過去の紙上講義の内容を再編集したものが掲載されている。
あしおと
会員の信仰体験
拝読御書の解説
学会各世代部の会合などに使う御書の解説。全部対象の「座談会拝読御書」、御書学習会・各種研修会用の「研修教材」、婦人部用の「輝きのグループ学習」、御書講義拝読などに分かれている。なお、座談会拝読御書は未来部員向け機関紙『少年少女きぼう新聞』の「ライオンキング御書」、『未来ジャーナル』の「ビクトリー御書」も同一の出典を使う。
これら研修教材や御書が掲載されているため、学会員が座談会に出席するときには大白蓮華の最新号、または座談会拝読御書が掲載された聖教新聞を持参するよう促している。
池田大作の指導選集 「幸福と平和を創る智慧」
過去の演説や書籍などからの抜粋。
その他
他に、学会青年部出身の著名人や実業家にインタビューする「シリーズ You:th 時代の主人公は、あなた」や、読者の広場(愛読者コーナー)などがある。
2010~11年には、創作童話『ざくろの詩』(監修:池田博正/作:あらやゆきお/絵:小林ゆき子)が連載された。ストーリーはかつて聖教新聞で連載されていた漫画『ざくろの花』(原作:渡あきら/作画:石井いさみ)の序盤と重複しており、実質的な子供向けリメイク版になっている。
このほか、2021年から2024年にかけて毎年の1月号には池田が詠んだ和歌を掲載した記念カードを付録として挿入していた[注釈 4]。
話題になった記事
- 2017年(平成29年)12月25日発売の2018年1月号の記事で、「戸田(引用者注:城聖)先生の生誕の日である2月11日」とすべきところを「戸田先生の祥月命日である2月11日」と誤植され[2]、発売2日後の『聖教新聞』にて訂正記事を掲載した[3]。「創価学会の機関誌がよりによって元会長の誕生日と命日を間違えた」ことが一般誌でも取り上げられた[4]。
注釈
- ^ 池田は2023年11月15日に95歳で死去した。
- ^ なお、池田の巻頭言における肩書は当初名誉会長だったが、SGI会長を経て2016年12月号からは肩書無しの個人扱いに変更された。
- ^ 池田の死去に伴って未完に終わった。
- ^ 前身は毎年の新年勤行会で配布されていた記念カード。
- ^ a b c d e f g 2016年度の教学部任用試験から、呼称に「(仏法入門)」の語句を追加。
- ^ 2016年の任用試験までは満15歳以上または高等部以上。
- ^ 2017年11月26日に実施予定だった2017年分の任用試験は第48回衆院選の影響で無期延期となり、2018年6月に繰り延べされることが2017年11月10日の全国総県長会議で正式発表された。なお、2018年分の任用試験はこの繰り延べに伴って実施されない。
詳細は下記発言を参照のこと
2017年11月11日付け聖教新聞2面記事「総県長会議での原田会長の指導(要旨)」より。
「また、本年延期となった教学部任用試験 (仏法入門)は、明年6月に実施することといたします。(中略)なお、明年の任用試験はこの1回のみといたします。試験範囲については、本年予定していたものと全く同じです。」 - ^ 基本的には試験が行われる年の大白蓮華に掲載される「座談会拝読御書の解説」の中から無作為に抽出して出題されるため、出題される御書が毎年変動する。
- ^ 「上級試験・青年部教学試験1級」と「中級試験・青年部教学試験2級」は引き続き筆記式で行われる。
- ^ 出題される御書が毎年変動する「御書3編」以外の全出題範囲(「教学入門」・「世界広布と創価学会」)を掲載。QRコードを読み込むと、全出題範囲の音声解説を聴けるシステムが導入されている。なお、任用試験が実施される際には期間限定で「御書3編」の音声解説機能も追加。
- ^ 2017年11月11日付け聖教新聞2面記事「総県長会議での原田会長の指導(要旨)」より。
「また、本年延期となった教学部任用試験 (仏法入門)は、明年6月に実施することといたします。(中略)なお、明年の任用試験はこの1回のみといたします。試験範囲については、本年予定していたものと全く同じです。」
出典
- ^ “「大白蓮華」1月号 新年の記念カードを収録”. 聖教電子版 (2023年12月17日). 2024年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月31日閲覧。
- ^ 『大白蓮華』2018年1月号、21頁。
- ^ 「大白蓮華1月号 おわびと訂正」『聖教新聞』2017年12月27日付、2面。
- ^ 『週刊現代』(講談社)2018年3月3日号、68頁。
- ^ a b 「9月 教学部初級試験、青年部3級試験を実施 立正安国論・佐渡御書などから出題」- 聖教新聞 2017年4月13日付。
- ^ 聖教新聞2017年7月11日
- ^ 聖教新聞2014年10月4日、聖教新聞2015年10月17日、聖教新聞2016年10月15日
- ^ a b 「仏法入門 任用試験のために」 音声
固有名詞の分類
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