四日市あすなろう鉄道八王子線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 03:47 UTC 版)
使用車両
現在の車両
過去の車両
- 三重軌道1形蒸気機関車
- 四日市鉄道1形蒸気機関車
- サ331形
- サ351形
- サ311形
- サ321形
- 51形
- 四日市鉄道デ21形
- ナ111形・ナ121形
- ナ131形
- ナ141形
- ナ151形
- モニ210形・モ240形
- モニ220形
- モ230形・サ120形・サニ110形
- サ100形・サ150形
- モ4400形
- サ2000形
- ク110形・サ120形
- サ120形
施設
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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線形
日永駅の八王子線ホームは半径100m急曲線(四日市あすなろう鉄道の最急曲線箇所)の外側にあることから、車長の長いモ260・ク160形電車はホームとの接触を避けるため車端部の車体幅を絞った構体形状となっている。最急勾配は25パーミル。
軌道
使用されている軌条(レール)は、過去には軽便鉄道規格の古典的な15kと22kレール(それぞれ1m当たり15kg・20kg)が使用されていた。現在ではレールの重軌条化が進み、本線では40N・50Nレールに統一された。マクラギは、軌間が特殊なことからPCマクラギは用いられておらず、大半が木マクラギである。
車庫
内部駅構内に両線供用の「近鉄車両課富吉検車区内部車庫」がある。
電路設備
架線はシンプルカテナリー方式で、電柱は、木柱からコンクリート柱への更新工事が進行中である。架線自動張力調整装置(テンションバランサー)は一部区間について設置されている。
信号・連動装置・CTC
常置信号機として、場内信号機・出発信号機と中継信号機(日永駅のみ)が設けられている。信号機は、3位式2現示(注意:Y、停止:R)が採用されている。
列車集中制御装置 (CTC) が導入され、あすなろう四日市駅において全駅の信号制御および電気転轍機の制御が可能となっている。情報伝送はメタルケーブルを使用する。
ATS
多変周式・連続照査型の「近鉄型ATS」を採用している。地上子は通常2本のレールの間に設置するが、四日市あすなろう鉄道は軌間が狭いため、設置してしまうと、上り電車用と下り電車用の位置のずれが短くなり、誤作動する恐れがある。このため地上子は2本のレールの外側(進行方向に向かって右側)にあり、大変珍しいスタイルとなっている。急曲線部分・急勾配部分の速度制限箇所の一部には速度超過防止用ATSが備えられている。
踏切
第1種踏切(警報機・遮断機付き)4か所の踏切がある。第3種踏切(警報機のみ)・第4種踏切(警報機・遮断機共なし)はなく、全踏切で自動化されており、あすなろう四日市駅にて、四日市あすなろう鉄道線全線の踏切の集中監視を行っている。
駅一覧
営業中の区間
普通列車のみ運転、全列車が各駅に停車する。
駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 乗降人員 -2008年- |
接続路線 |
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日永駅 (あすなろう中央緑地駅) |
- | 0.0 | 930人/日 | 四日市あすなろう鉄道:内部線(直通) |
西日野駅 | 1.3 | 1.3 | 2,565人/日 |
日永駅は八王子線の列車同士の交換ができない(内部線列車と八王子線列車は交換可能)無人駅で、西日野駅は列車交換のできない無人駅である。
廃駅
廃止区間の駅は次節を参照。
- 東日野駅(日永駅 - 西日野駅間)
廃止区間
西日野駅 - 清水橋駅 - 四郷役場前駅 - 室山駅 - 伊勢八王子駅
注釈
- ^ 他の鉄道事業者に経営が移管された路線や旅客営業廃止以降に貨物専用線となって存続している路線を除くと2024年時点で三重県において旅客鉄道路線が完全に廃止された最後の事例となる。
出典
- ^ a b 寺田裕一『データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
- ^ a b c d 内部・八王子線の新会社「四日市あすなろう鉄道株式会社」の設立について (PDF) - 近畿日本鉄道・四日市市、2014年3月27日、同日閲覧。
- ^ a b “交通系ICカードシステムの導入について”. 四日市あすなろう鉄道 (2021年8月3日). 2021年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月4日閲覧。
- ^ a b “四日市市 あすなろう鉄道 ICカードシステム導入、21日から 三重”. 伊勢新聞. (2021年8月4日). オリジナルの2021年8月4日時点におけるアーカイブ。 2021年8月4日閲覧。
- ^ 『鉄道ファン』 1972年2月号(No.130)p.122
- ^ a b 内部・八王子線に関する当社の考え方(その5)「四日市市様との基本的な合意について」 (PDF) - 近畿日本鉄道、2013年9月27日
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1916年12月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軽便鉄道停留場廃止」『官報』1917年4月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「近鉄内部・八王子線が廃線危機 議会で存続策検討 三重 Archived 2013年1月10日, at Archive.is」朝日新聞、2012年6月15日
- ^ 「近鉄:2路線、鉄路廃止へ 赤字続く内部線・八王子線、バス専用道に」毎日新聞、2012年8月22日
- ^ 「近鉄と四日市市、内部・八王子線の公有民営化で合意…2015年春移行へ」レスポンス、2013年9月28日
- ^ 鉄道事業再構築実施計画の認定申請を行いました - 四日市市、2014年12月26日
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