双恋
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テレビアニメ
先述したとおり、2種類のアニメ化が発表され、『双恋』は2004年10月 - 12月の間、『フタコイ オルタナティブ』は2005年4月 - 6月の間放送された。
双恋
アニメでは1作目となる『双恋』は2004年10月 - 同年12月(北海道のみ最終回は2005年1月5日)の間、テレビ東京系列4局(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビ北海道)にて放送された。全13話。なお、先述のゲーム『双恋 -フタコイ-』とは年代設定・舞台設定(このアニメ版での主人公は中学3年)などに違いがあるが、主人公の下宿先が「双林寺」であるのは共通している。ラブコメである原作やゲームと違い本作は、中学生の青春物語となっている。尚、「双愛中学」の女子制服は原作ゲーム版の「一心学院」の制服がベースとなる。
主人公が幼少時代に住んでいた街に戻ってきてからの1年間を描いた作品。1クールの中でのストーリーのまとまりを保つために、6組の双子のうち桜月姉妹と一条姉妹との関係をメインに描いている。白鐘姉妹は、最終話を除けば中盤の8 - 9話にしか登場しない。
プロデューサーとして携わった高野希義G'sマガジン編集長は、2004年9月7日に行われたCEDEC2004での講演で「アニメ化により、テレビを巨大な広告塔として使いたい」「古典的ラブコメという王道に戻り、(先鋭化を極めて商業的に行き詰まり気味のギャルゲー市場に)アニメの客層を取り込む。これにより10歳代の開拓を目指す」と発言しており[4]、そのコンセプトに基づき、制作には美少女アニメとは縁遠い古参スタジオのテレコム・アニメーションフィルムとベテラン女性脚本家金春智子が起用された。
放送終了後の2005年1月26日から6か月間に2種類のDVDが発売された。BOXでは上巻が1 - 6話、下巻が7 - 13話、DVD単品は1巻が1 - 3話、それ以降は2話ずつの収録である。また2月28日には本アニメのノベライズ版『双恋 〜双子たちといた季節〜』が発売されている(全10章、各話の順番はアニメと同じであるが、2 - 4話は一部ずつまとめた形で、8 - 9話はつなぎ合わせた形で1つの章となっている)。
あらすじ(アニメ)
主人公の二見 望は、幼い時に母を亡くしそれ以来父親と二人暮し、その父親が仕事でハワイに転勤することになり、それを機に昔住んでいた街に帰ってきた。街を歩いていたら桜月姉妹と偶然出会い、更に幼馴染みの一条姉妹や、下宿先の雛菊姉妹など会う女の子はみんな双子ばかり。どうもそれには、下宿先である『双林寺』にある『双子塚(アニメオリジナルの設定)』が関係しているらしい。
登場人物(アニメ)
スタッフ(アニメ)
- 監督 - 富沢信雄
- キャラクターデザイン - 上田峰子
- シリーズ構成 - 金春智子
- 美術監督 - 菅原清二
- 色彩設計 - 山本智子
- 録音監督 - 菊田浩巳
- 音楽 - 菊地創
- プロデューサー - 高野希義、宿利剛、渡辺和哉、竹内孝次
- アニメーション制作 - テレコム・アニメーションフィルム
- 製作 - 双恋製作委員会(メディアワークス、キングレコード、ランティス、読売広告社)
主題歌
- オープニングテーマ「はばたく未来」(1話-13話)
- 作詞 - riya / 作曲 - 菊地創 / 歌 - eufonius(ユーフォニアス)
- エンディングテーマ「柔らかい風の中で」(1話-13話)
- 作詞 - riya / 作曲 - 菊地創 / 歌 - eufonius(ユーフォニアス)
各話リスト
タイトルの後ろの数字は『双恋 〜双子たちといた季節〜』における章割りにおいて対応する章の番号。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 双子塚のある街で (1) | 金春智子 | 富沢信雄 | 辻泰永 | 上田峰子 |
2 | 思い出のアイスクリーム (2) | ||||
3 | アップルパイは恋の味 (2) | 丸尾みほ | 佐藤雄三 | 小山田桂子 | 野口寛明 金成莞 |
4 | イチゴタルトで待ち合わせ (2) | 横谷昌宏 | 富沢信雄 | 小田原男 | 上田峰子 山縣亜紀 |
5 | 動き出した時間 (3) | 金春智子 | 眉月裕 | 辻泰永 | 宇田明彦 |
6 | 夏のロケット (4) | 横谷昌宏 | 飯島正勝 | 小山田桂子 | 毛利志乃舞 |
7 | 真夏の宝石箱 (5) | 丸尾みほ | 富沢信雄 | 小山田桂子 辻泰永 |
野口寛明 |
8 | 白いスケッチブック (6) | 眉月裕 | 中路景子 | ||
9 | 夕焼けのパステル (6) | 横谷昌宏 | 小山田桂子 | 馬場健 | |
10 | トライアングル・クリスマス (7) | 金春智子 | 佐藤雄三 | 野口寛明 | |
11 | 迷い心で初詣 (8) | 丸尾みほ | 飯島正勝 | 小田原男 | 上田峰子 山縣亜紀 |
12 | バレンタイン・パニック (9) | 金春智子 | 富沢信雄 | 富沢信雄 小山田桂子 |
上田峰子 馬場健 |
13 | 春遠からじ… (10) | 矢野雄一郎 | 小山田桂子 | 上田峰子 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京(制作局) | 2004年10月6日 - 12月29日 | 水曜 25時00分 - 25時30分 |
愛知県 | テレビ愛知 | 水曜 25時28分 - 25時58分 | |
大阪府 | テレビ大阪 | 水曜 25時30分 - 26時00分 | |
北海道 | テレビ北海道 | 2004年10月11日 - 2005年1月5日 | 月曜 25時30分 - 26時00分 |
フタコイ オルタナティブ
注釈
- ^ 各姉妹に2つ、後の1つは"登場キャラクター"の桃衣姉妹の項参照。
- ^ 第2期のルールでは両方とも正解しないと賞品はもらえない。第1回の千草姉妹の正解は読者参加ゲーム誌上唯一2人とも同じ行動。桃衣姉妹が登場した第2期最終回(2004年8月号)の読者参加ゲームは回答を3つ選ぶことができた(3つの内2つが一致していれば正解となる)。
- ^ 第1期最終回(2003年10月号)が4823票、第2期第1回(12月号)が4208票、第2回(2004年2月号)が3348票、第3回(4月号)が3729票、第4回(6月号)が3507票、第5回(8月号)が3437票、最終回(10月号)が3308票
- ^ 『フタコイ オルタナティブ』の公式サイトで放送されていたラジオ『フタコイ メルっと★コレクティブ』や、『双恋島 〜恋と水着のサバイバル〜』と同時期に発売された同作のドラマCD『パカッ!と双恋島♪』も出演している。
出典
- ^ 2003年10月号から、2005年10月号まで
- ^ “『双恋』20周年記念ストアが、3月26日からAKIHABARAゲーマーズ本店で開催! 新作商品の販売やオリジナル景品が当たる抽選会などを実施♪”. 2023年1月3日閲覧。
- ^ 『電撃G'sマガジン 30周年感謝号』より。
- ^ ITmedia ライフスタイル「萌えゲームが迎えた「曲がり角」」
- ^ 歓声と奇声が飛び交った! メインステージで『双恋』イベント開催
- ^ 『現代用語の基礎知識2006』掲載キーワード発表
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