劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー
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劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー | |
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監督 | 柴﨑貴行 |
脚本 | 三条陸 |
原作 | 石ノ森章太郎 |
製作 | |
製作総指揮 | 佐々木基(テレビ朝日) |
出演者 | |
音楽 | |
主題歌 |
Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE 「re-ray」 |
撮影 | 倉田幸治 |
編集 | 須永弘志 |
制作会社 | 東映テレビ・プロダクション |
製作会社 | 劇場版「ドライブ・ニンニンジャー」製作委員会 |
配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2015年8月8日 |
上映時間 | 62分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 9.3億円[1] |
前作 | スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 |
次作 | 仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス |
キャッチコピーは「ついに究極のクライマックス!」「未来に、希望はあるのか。仮面ライダードライブは、人類を滅ぼす〈悪魔〉だった。」。
概要
特撮テレビドラマ『仮面ライダードライブ』初の単独劇場版作品[2]。本作品はテレビシリーズ第40話と第41話との間の物語であることが公式に言及されており[3]、同時にテレビシリーズの根幹を揺るがすストーリーが展開される。また本作品の公開時期には競合作品が多数存在したことから、従来のように映画独自の売りを前面に押し出すよりも、テレビシリーズの視聴者を映画に誘導することが目指された[4]。監督は『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』に続き柴﨑貴行が担当する[5]。
作中にはメルセデス・ベンツとのコラボレーションにより、新型スポーツカーのメルセデスAMG・GTをベースとしたネクストライドロンが登場する[6]。冒頭のネクストライドロン初登場シーンは東京モード学園のコクーンタワーで撮影された[5]。同所はハリウッド映画が撮影を断られたという噂が存在したが、本作品では東映に学園の卒業者がいたため撮影が許可された[5]。この他仮面ライダー側の新マシンとしてプロトトライドロンも登場するほか、大型双腕建機ASTACOの登場や那須クラシックカー博物館での撮影が行われるなど、自動車の登場にこだわった作品となっている[7]。
ゲストとして泊進ノ介の息子である泊エイジ役に真剣佑、売れっ子アイドルの花咲未来役に筧美和子、そして、警視庁・参事官の古葉進次役に柳沢慎吾が出演する[8][9]。
前年に引き続き、劇場版が初出となる新ライダー・新フォーム(本作品では仮面ライダーダークドライブ[6]、仮面ライダー超デッドヒートドライブ[10]、仮面ライダードライブ タイプスペシャル[2])の登場も踏襲されている他、本作品では次回作『仮面ライダーゴースト』より主役である仮面ライダーゴーストも、テレビシリーズの開始に先駆け登場している[11]。
あらすじ
泊進ノ介 / 仮面ライダードライブは市民をロイミュードの脅威から守るために日々戦い続けていた。2015年8月6日、港区のエネルギー施設で巨大ロイミュードに向けてトレーラー砲を発射しようとすると突如現れた謎の青年に妨害される。もみ合う最中に発射されたトレーラー砲はなぜか威力が強化されており、巨大ロイミュードのみならず同時にエネルギー施設の爆発を引き起こしてしまう。威力が強化されていた原因はドライブドライバーことベルトさんの異常だったが、その内部には何か制御できないものが確認されていた。
一方、そんな進ノ介を止めようとした青年は進ノ介の息子泊エイジを名乗る。2035年の未来からタイムロードシステムを使ってやってきたエイジは、進ノ介に「ドライブドライバーの暴走をきっかけに、今から1年後の2016年に世界がロイミュードに支配される。その全ての元凶は、クリム・スタインベルトだ」と警告する。バディであるはずのベルトさんが全ての元凶であるという、にわかには信じがたい事実に当惑する進ノ介の前に、同じく未来からやってきた仮面ライダーダークドライブが、2人を抹殺しに立ち塞がる。さらに進ノ介は戦闘中に施設に大被害を与えてしまったことのみならず、現場からも逃走したことを理由に警察から全国指名手配の対象にされてしまう。
注釈
- ^ a b ノンクレジット
- ^ YouTubeの東映映画チャンネルでは泊エイジが2015年の人間に送った警告映像という体裁で、この演説の全長版が配信された[13]。またメイキングでは演説前に未来型ロイミュードからドライブドライバーを手渡され、それを装着して演壇に立つシーンもあったが、本編ではカットされた。
- ^ 変身者がドライバーを装着していなくても、シフトブレスからの変身操作で変身可能。
- ^ ベルトさんは「エイジが敵だったら」と万が一のことを考えていたため、復活後、進ノ介に「よく気づいたね」と誉め言葉を送っている。
- ^ 一部書籍ではブレイドガンナー[2][16][21]、『キャラクターランド』Vol.1ではガンナー剣と記述している[24]。
- ^ 公式サイトの仮面ライダー図鑑などでも、未来のロイミュード108により暴走体になったと説明されている。
- ^ ベルトさんが、進ノ介に初めて声をかけてから1年後の記念日であった[14]。
- ^ マスクが破損した状態の超デッドヒートドライブのスーツも着用している[43]。
- ^ 公開当時キャストは未発表だったため、エンドクレジットには、「???」と表示されていた[46]。
出典
- ^ 『キネマ旬報』2016年3月下旬号、74頁。
- ^ a b c d e f g h 宇宙船149 2015, pp. 30–33
- ^ “仮面ライダードライブ 第45話 ロイミュードの最後の夢とはなにか”. 東映. 2015年9月1日閲覧。
- ^ a b c 宇宙船150 2015, pp. 66–67, 「[対談]大森敬仁×望月卓」
- ^ a b c d e f g h i j 宇宙船149 2015, pp. 38–39, 「[インタビュー]柴﨑貴行」
- ^ 宇宙船149 2015, pp. 31-32、39.
- ^ 真剣佑から千葉真一に伝言、仮面ライダードライブ&ニンニンジャー製作会見 - 映画ナタリー
- ^ 柳沢慎吾、“警視庁参事官”役で仮面ライダー出演 笑顔を封印 | ORICON STYLE
- ^ 新仮面ライダーは“ゴースト” 宮本武蔵やエジソンら英雄・偉人の力で変身 | ORICON STYLE
- ^ a b 劇場パンフレット 2015, 「監督 柴﨑貴行」
- ^ 【警告映像】クリム・スタインベルトの演説. 東映. 25 July 2015. 2018年9月18日閲覧。
- ^ a b 超全集 2015, p. 93.
- ^ 超全集 2015, pp. 91–93.
- ^ a b c d e f 平成 vol.16 2019, p. 29, 「劇場版&スピンオフ作品 仮面ライダー」
- ^ 全戦士超ファイル 2022, p. 121, 「仮面ライダーダークドライブ」.
- ^ a b c d e f 宇宙船149 2015, pp. 22–29, 「DETAIL OF HEROS 特別編[第30回]」
- ^ 特写 2016, p. 81.
- ^ 平成 vol.16 2019, p. 19, 「『ドライブ』大図鑑 シフトカー、シフトネクスト、シグナルバイク、バイラルコア」
- ^ a b c d 超全集 2015, p. 91.
- ^ a b 超全集 2015, p. 92.
- ^ a b 劇場パンフレット 2015, 「未来からの刺客、迫る」
- ^ 「仮面ライダーNEWSロワイヤル」『HYPER HOBBY PRESENTS キャラクターランド』Vol.1、徳間書店、2015年6月1日、57頁、ISBN 978-4-19-730134-8。
- ^ 平成 vol.16 2019, p. 9, 「疾走/仮面ライダードライブ」
- ^ a b c OPF 172 2018, p. 5.
- ^ 特写 2016, p. 83.
- ^ 宇宙船151 2015, pp. 48–49, 「[インタビュー]三条陸」.
- ^ 劇場パンフレット 2015, 「脚本 三条陸」.
- ^ 『仮面ライダー バトルラッシュ』より。
- ^ a b OPF 176 2018, p. 7.
- ^ 『仮面ライダー ストームヒーローズ』より。
- ^ 『仮面ライダー シティウォーズ』より。
- ^ a b c d e OPF 180 2018, p. 27.
- ^ a b c OPF 180 2018, p. 28.
- ^ OPF 180 2018, p. 12.
- ^ a b c 平成 vol.16 2019, p. 21, 「3大ライダー専用マシン」
- ^ a b OPF 132 2017, p. 15.
- ^ a b 平成 vol.16 2019, p. 27, 「ロイミュード」
- ^ a b c d 完全超悪 2020, p. 318, 「DESIGNER INTERVIEW 竹谷隆之・桂正和[仮面ライダードライブ]」
- ^ 超全集 2015, p. 41.
- ^ 劇場パンフレット 2015, 「ひとっ走り、つきあえよ!」
- ^ 宇宙船149 2015, pp. 25、31、37、39.
- ^ “第39話 旋風の誘拐犯はいつ襲って来るのか”. 仮面ライダードライブ. 東映. 2015年7月19日閲覧。
- ^ 東映HM52 2015, p. 12, 「KAMEN RIDER GHOST CAST INTERVIEW_01 西銘駿」.
- ^ 劇場パンフレット 2015.
- ^ キャラクターブック零 2015, p. 61.
- ^ 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー 製作発表会見映像[公式] - YouTube
- ^ 『ジュラシック・ワールド』8億円超えでナンバーワン!公開5日間で100万人突破!シネマトゥデイ 2015年8月11日
- 1 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーとは
- 2 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーの概要
- 3 登場人物
- 4 本作品オリジナルの仮面ライダー
- 5 本作品オリジナルのメカニック
- 6 本作品オリジナルの怪人
- 7 設定・用語
- 8 音楽
- 9 他媒体展開
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