切れない糸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 07:40 UTC 版)
登場人物
主要人物
- 新井和也(あらい かずや)
- 大学卒業前の22歳。成績は中ほどで、とりたてて自慢できる要素はないが、「声を掛けやすい」と人に頼られ、小学校のころ、健太郎(けんたろう)という肥満児に頼られた経験を持つ。自身は放っておけないお節介屋。雑種の犬コロを飼っている。知人からは「カズ」と呼ばれている。梅本の2人兄妹の家族構成を知り、妹である『和菓子のアン』主人公梅本杏子(うめもと きょうこ)を「洋菓子かとれあ」で見かけている。
- 沢田直之(さわだ なおゆき)
- 新井の友人。喫茶店「喫茶ロッキー」でアルバイトをしている。調理師免許を取得し、マスターがいない日でも店を開ける。新井が持ち込む「日常の謎」に推理を披露していく安楽椅子探偵[7]。頼りになる一方で、人を寄せ付けない一面を持つ。笑うと目が糸[注 3]のように細くなる。
アライクリーニング
松岡、竹田、梅本は、全員女性でパート待遇。新井他から名字先頭1文字をとって「松竹梅トリオ」、「プロローグ」で先代の急死から立ち上がった姿に新井から「チャーリーズ・エンジェル」と讃えられた。
- 新井和夫(あらい かずお)
- 故人。前「アライクリーニング」店主。生前の年齢として54歳。突然の頭痛に階段から落ちて急死。死因は、新井が聞いた話としてクモ膜下出血か脳溢血。
- 新井良枝(あらい よしえ)
- 新井の母。52歳。
- 松岡(まつおか)
- 3人のリーダー格。先代の新井和夫が倒れた際に傍にいた。
- 竹田(たけだ)
- おっとりしているが、それが客には良い印象を与えて評判が良い。
- 梅本(うめもと)
- いつもお菓子を持ち歩いている。梅本杏子の母。
- 茂田鉄二(しげたてつじ)
- アイロン掛けと仕立て作業のベテラン。自宅がアライクリーニングより近くにある。学校から帰宅時、必ず新井に今日の出来事を尋ねる等、新井にとっては父親にも等しい存在。周りからは「シゲさん」と呼ばれている。先代の新井和夫とは縁があった。
注釈
出典
- ^ “THEATER 映像情報館”. 2007年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月19日閲覧。
- ^ a b c d “切れない糸”. 東京創元社. 2016年12月25日閲覧。
- ^ 坂木司『切れない糸』東京創元社〈創元推理文庫〉、第14刷、帯。ISBN 978-4-488-45704-4。
- ^ “「大学読書人大賞」―投票作品一覧”. 出版文化産業振興財団. 2017年7月18日閲覧。
- ^ 坂木司「創元推理文庫版あとがき」『切れない糸』東京創元社〈創元推理文庫〉、第14刷、413頁。ISBN 978-4-488-45704-4。
- ^ 「坂木司 ロングインタビュー」『ジャーロ 2013年初夏号』第48巻、光文社、 23頁。
- ^ 坂木司「解説」『短劇』千街晶之、光文社〈光文社文庫〉、第10刷、342頁。ISBN 978-4-334-74905-7。
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