八子知礼 人物

八子知礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 13:07 UTC 版)

人物

1997年松下電工(現パナソニック)入社、商品企画開発に従事。その後介護系新規ビジネス(現NAISエイジフリー)に社内移籍。その後、アーサーアンダーセン(後のベリングポイント)にシニアコンサルタントとして入社。2007年デロイトトーマツコンサルティングに入社後、2010年に執行役員パートナーに就任、2014年シスコシステムズに移籍、ビジネスコンサルティング部門の立ち上げに貢献。一貫して通信メディアハイテク業界中心のビジネスコンサルタントとして活動。2016年4月よりウフルIoTイノベーションセンター所長に就任。2019年4月にINDUSTRIAL-Xを創業、代表取締役を務める。2020年10月より広島大学AI・データイノベーション教育研究センターの特任教授就任。4冊の著書がある[6][2][7][5][8][9][10]

大学院時代の研究テーマは「分子生物学に基づく単細胞の人工生命モデル」であった。実際の分子生物学に基づいた単細胞生物の5000世代生き残りシミュレーションを実装。どんな特徴をもった種が、絶滅せずに長い時代に渡って生き残るのかをコンピュータ上で実験するものであった。この実験の中で、90%近い個体が「ある挙動」を示すパターンの個体に収束する事実に気付く。その個体とは「餌の濃度に応じて敏感に速度と進行方向を変える個体」であった。すなわち実際の生命界で生き残るときに強いとされる行動パターンと類似したもので、ダーウィン進化論の「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものではない。最も頭のいいものでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」の考えを実感。八子の現在のビジネス活動の原点には、この体験があるという[3][2]

八子は2019年末からの新型コロナ禍の到来が従来のビジネスモデル企業に変化をもたらし、変化に対応できなければ消滅するといった危機感が、日本企業の間にDX本来の意味を浸透させ始めたと考えている[11]


  1. ^ a b 八子知礼(Tomonori Yako)”. Facebook. 2023年12月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e 代表挨拶”. INDUSTRIAL-X. 2023年12月12日閲覧。
  3. ^ a b 変化への対応なくして生き残れない。DXで日本の産業構造を変える【株式会社INDUSTRIAL-X代表取締役・八子知礼】”. マイマガジン - NTT DOCOMO. 2023年12月12日閲覧。
  4. ^ DX支援のプラットフォームを構築”. ものづくり未来図(日経BP総合研究所). 2023年12月12日閲覧。
  5. ^ a b DXコンサルで成長。必要なリソースを提供し企業変革を支援ーINDUSTRIAL-X”. 経済界ウェブ. 2023年12月12日閲覧。
  6. ^ 八子 知礼(やこ とものり)”. 東洋経済. 2023年12月12日閲覧。
  7. ^ a b 次はマーケットへの恩返し。Mr.IoTが描く「50歳以降のキャリア」―八子知礼さん”. dodaX キャリアコンパス(パーソルキャリア). 2023年12月12日閲覧。
  8. ^ 株式会社INDUSTRIAL-X 八子知礼”. 創業手帳. 2023年12月12日閲覧。
  9. ^ 八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X”. ニューススイッチ. 2023年12月12日閲覧。
  10. ^ DX推進のINDUSTRIAL-Xが総額2.5億円の資金調達”. KEEPLE. 2023年12月12日閲覧。
  11. ^ DXのコモディティー化は2025年--INDUSTRIAL-Xの八子CEO”. 'ZDNET (2021年7月21日). 2023年12月12日閲覧。


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