仲源寺 歴史

仲源寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 10:06 UTC 版)

歴史

言い伝えによれば、この寺は平安時代中期に仏師定朝(? - 1057年)が、聖徳太子作の地蔵菩薩像を胎内に納めた丈六の地蔵菩薩像を制作し、自ら開山となって開かれたとも伝えられる。当初は四条大橋の東北にあったとされるが、その後衰微している。

鎌倉時代安貞2年(1228年)に鴨川が大雨で洪水となった際、防鴨河使の中原為兼が河原にあったこの地蔵菩薩像に止雨を祈ったところ雨がやんで洪水も治まったことから、この地蔵は「雨やみ地蔵」と呼ばれるようになり、霊験あらたかとされた。そして、朝廷から「中原」の名字をもじって「仲源寺」という寺号が下賜されたという。本尊の地蔵菩薩は当初「雨やみ地蔵」と呼ばれていたが、次第に「目やみ地蔵」と呼ばれるようになり、参拝すると目の病が治るとされ、盛況した。

天正13年(1585年)に現在地へ寺基が移されている。

境内

文化財

重要文化財

前後の札所

洛陽三十三所観音霊場
15 六波羅蜜寺 - 16 仲源寺  - 17 妙法院三十三間堂
通称寺の会(めやみ地蔵)

年中行事

  • 2月2・3日 節分会 二月節分の日、附近の住民は、歳と性別を記入した紙に年豆と賽銭を包んで、本尊前へ納めて、厄を払う習慣が今尚盛んに行われている。寺では、当日起き上り達磨、本尊御守等を授与する。[1]
  • 3月23日 彼岸会
  • 8月23・24日 地蔵会
  • 9月23日 彼岸会
  • 毎月23日 月例祈願会
  • 毎月24日 水子供養会[2]

所在地

京都府京都市東山区四条通大和大路東入ル祇園町南側585-1


  1. ^ 『中源寺めやみ地蔵尊略縁起』中源寺発行 1979年12月
  2. ^ 『通称寺巡拝の栞』通称寺の会事務局編集発行


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