仮面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 21:14 UTC 版)
アフリカの仮面
アフリカ大陸では、それぞれの地域に住む部族が、祭祀のために、それぞれ独特の仮面を作ってきている。これらの仮面は、大陸の各国が離合集散を繰り返してきていても、しばしば国境線を超えて、以前からの部族社会が各地で生き残っていて、独特の仮面を維持している。その多くは美術的にも高く評価されている。
しかし、これらアフリカの仮面については、ヨーロッパ(とくにフランスや英国)や米国(たとえばアイオワ大学)[4]で研究や紹介が行われている[5]ものの、日本では、ほとんど紹介されていない[6][7][8]。
インディアンの仮面治療
北アメリカのインディアン(ネイティブ・アメリカン)の多くの部族では、仮面には呪術的な強い力=霊力があると考えられており、シャーマン(=医者)が仮面を被って病気の治癒を祈祷する「仮面治療」(=医療)が一般的に行われていた(いる)。そもそも、病気と言う物は、「魂の抜けた状態」と考えられており、「悪霊の仕業」か「悪い呪術師の呪い」によって起こると考えられていたからである。また、儀式で病気を治す仮面の呪術団(仮面団)が存在し、病気を治してもらった者は、仮面団に加わり、治療の手伝いをする義務があった。
著名なマスク
- 日本面 - 伎楽面、能面、おかめ、ひょっとこ、狐面
- ツタンカーメンのマスク(世界で最も知られた芸術作品・デスマスクの一つ)
- ネイティブ・アメリカン・マスク
- ガイ・フォークス・マスク - 映画『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005年)以降、アノニマスなどに見られるように、ガイ・フォークスの仮面はある種の抵抗運動のシンボルとなっている。節「影響」を参照。
博物館
- Museo Nacional de la Máscara - メキシコ国立仮面博物館
- Second Face: Museum of Cultural Masks - オンライン博物館
- International Carnival and Mask Museum - ベルギー、バンシュの博物館
- Museo delle maschere mediterranee - 地中海マスク博物館の意。サルデーニャの民族学博物館。
- 日本
- 日本仮面歴史館
- アフリカ仮面美術館
注釈
出典
- ^ 「阿高黒橋貝塚」も参照。
- ^ 設楽博己『顔の考古学 異形の精神史』吉川弘文館、2021年。pp.2-3.
- ^ “Comics in Crisis: So Many Masks”. 2017年5月28日閲覧。
- ^ http://www.uiowa.edu/~africart/
- ^ http://www.zyama.com/index.htm
- ^ 『青淵(せいえん)』 (渋沢栄一記念財団)、2007年12月号 (705号)
- ^ 『青淵』(渋沢青淵記念財団)、2005年5月号
- ^ http://shima3.fc2web.com/african-masks.htm
- ^ 仮面 著者:林勲男 2006年6月15日刊行 サイト:国立民族学博物館
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