久保利明 エピソード

久保利明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/26 19:54 UTC 版)

エピソード

  • 2007年12月6日未明、第65期A級順位戦(毎日新聞社主催)の郷田真隆九段との対局で、「1分将棋の郷田が、126手目を残り1分の時間内に指していなかったのではないか」という久保のクレームによって182手目の局面で対局が中断した。 連絡を受けた中原誠副会長(当時)が「指し手をさかのぼってのアピールは無効」と裁定した。これを受けて対局が再開されたが、すぐに久保が投了。182手で郷田の勝ちとなった[15]
  • 2016年7月下旬・以降、自身の告発が発端となり将棋ソフト不正使用疑惑が起こる。
  • 同年10月30日、渋谷の将棋会館で行われる第2期叡王戦本戦で豊島将之七段と対局する予定だったが、午後2時の開始時刻を午後7時と勘違いし、それに気付いた時には大阪の自宅におり、既に間に合わない状況であったため、既定の持ち時間1時間を経過した午後3時に不戦敗となった。同日午後6時半、ニコニコ生放送で放送された別の対局の中継冒頭に生出演し、経緯を説明したうえで謝罪した[16]。また、将棋ファン向けとして12月18日に「叡王戦エキシビションマッチ」と題し、不戦敗と同一カードの久保・豊島戦がニコニコ生放送で中継され[17]、その対局では久保が勝利した。

人物

  • 小学校・中学時代の同級生にNHKアナウンサー高瀬耕造がいる。2017年、藤井聡太の29連勝達成の翌日に「NHKニュースおはよう日本」で共演した。[18][19]
  • 左利きで、前述の鈴木大介と小学生名人戦で対局した際はともに振り飛車党・左利きという対局となった(先手の久保が四間飛車・後手の鈴木が三間飛車)。
  • 若手時代は、五分刈りで前髪だけ上に跳ねさせる髪形にこだわりを持っていたが、その後は長髪にしたり、通常の長さにしたりしている。
  • 2004年10月から半年間、NHK将棋講座『久保NHK杯の「さばきの極意」教えます』の講師を務めた。
  • テレビ棋戦の銀河戦(第12期)でアマチュア選手(当時)の瀬川晶司と対局して、防戦一方の展開の末に敗れた[20]。その後、瀬川のプロ編入試験で、試験官の一人として対局した。久保は事前に「瀬川さんはプロになるべきだ」と発言し瀬川のプロ入り嘆願書にも署名したが、プロ編入試験では「A級棋士として連敗するわけにはいかない」と全力を持って瀬川と指し勝利。リベンジを果たした。早石田を用い美濃囲いから穴熊囲いへ組み替えるという、あまり例のない独特の戦術を用いた。
  • 振り飛車党でありながら、好きな囲いは『玉頭位取り』と述べたことがある[21]。実際、奨励会に入会したころまでは居飛車党で、振り飛車には玉頭位取りを用いていたという。[22]
  • 第66期A級順位戦の最終一斉対局・対三浦弘行戦(2008年3月3日)は、佐藤康光が負け、自身が勝った場合のみA級残留という状況で迎えた。対局は千日手指し直しとなった。指し直し局開始までの小休憩の間、モニター映像には、早めに着座して丁寧に盤を磨く久保の様子が映った。この姿を見た解説役の深浦康市(順位戦で数々の辛酸をなめた)は、少し震えた声で「ぐっと来ますね」という言葉を漏らした。
  • 阪神タイガースのファンである[23][24]。ファン歴は35年。(2020年現在)。[25]
  • 2009年4月に制定された「加古川市民栄誉賞」の最初の受賞者となる。表彰は、第34期棋王就位式(2009年5月20日)にて行われ、表彰状は加古川市長の樽本庄一から手渡された[26][27]。樽本は久保の加古川地区後援会会長でもある[28]
  • 2011年2月18-19日に豊島将之に勝った第60期王将戦第4局の対局場である地元・兵庫県加古川市の鶴林寺は、久保が小学校時代に写生大会で訪れ、友達と駆け回っていたところである[29]
  • 2011年6月に行われた第60期王将就位式では、俳優水谷豊から届いた祝電が読み上げられ、出席者達から歓声が上がった[29]
  • コナミのアーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」と「天下一将棋会」のコラボ企画で、女流雀士2名と広瀬章人との麻雀特別対局で、「七対子字一色」であがり、観客やファンを驚かせた(今までに「七対子の字一色」であがった雀士は、プロの麻雀対局でもあがった事例は1人もいない)。
  • 関西に移籍後に再婚、妻と子供2人の4人暮らし。大阪市在住。
  • 2020年7月15日より個人Twitterを開始。[25]

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。




  1. ^ 毎日新聞 播磨・姫路版 2009年4月7日
  2. ^ オールスター勝ち抜き戦は、5連勝以上で優勝扱い
  3. ^ この2000年度は、棋王挑戦・NHK杯準優勝に加えて、勝率が羽生に次ぐ2位(0.7419)、勝数は3位(46勝)であった。年度46勝は、歴代の最多勝記録と比較すれば1位になってもおかしくない勝数であるが、この年度は1位の羽生が史上初の68勝、2位の谷川浩司が51勝で、最多勝争いのレベルが高すぎた。
  4. ^ この一局は羽生が先手で相振り飛車の将棋であった。
  5. ^ 将棋大賞の記録4部門(勝率一位、最多勝利、最多対局、連勝)を全て受賞したのは、羽生善治・中原誠に次いで3人目。
  6. ^ 南は1990年度に米長邦雄から王将を奪取して二冠になったが、それから1週間足らずで棋王を羽生に奪取され、一冠に後退。
  7. ^ 久保二冠と丸山九段が降級へ 将棋A級順位戦 - 朝日新聞(2012年3月3日付、Web魚拓)
  8. ^ 将棋:第61期王将戦 第5局 佐藤10期ぶり返り咲き 4勝1敗、久保の3連覇阻む - 毎日新聞(2012年3月9日付、Web魚拓)
  9. ^ 将棋:棋王戦 挑戦者の郷田真隆九段が勝利 棋王位を獲得 - 毎日新聞(2012年3月17日付、Web魚拓)
  10. ^ 王将戦中継ブログ「久保九段が七番勝負制す」(2018年3月15日)ほか
  11. ^ 1手目7八飛戦法は久保が2016年12月9日の第10回朝日杯でも採用している。また、2018年3月2日の第76期順位戦11回戦の初手でも使われた。
  12. ^ 将棋世界』2010年5月号「昇級者喜びの声」
  13. ^ [1]
  14. ^ 文藝春秋『Number』2020年9月11日号41頁
  15. ^ 第65期A級順位戦・観戦記(毎日新聞)ほか
  16. ^ 久保利明九段、異例の遅刻で不戦敗 相手の豊島将之七段に「良い人すぎる」の声【将棋】 ハフィントンポスト 2016年10月31日
  17. ^ twitter@nico2shogi(2016年12月18日)
  18. ^ ついに共演! | おはよう日本出演者ブログ:NHK” (日本語). おはよう日本出演者ブログ. 2020年7月15日閲覧。
  19. ^ NHK高瀬アナと久保王将、小中同級生だった おはよう日本で共演/デイリースポーツ online” (日本語). デイリースポーツ online. 2020年7月15日閲覧。
  20. ^ 久保はこの銀河戦での対局以降、将棋会館に長いこと顔を出さなかった。
  21. ^ 「週刊将棋」2003年6月25日号 特集第7弾 「四間飛車には何が有効か」第3回 新A級の久保利明八段、鈴木大介八段に聞く「四間飛車の弱点を教えて下さい」のインタビューにて、「あんな綺麗な形、他にないでしょ。美し過ぎます」とコメントしている。
  22. ^ 「NHK将棋講座」1995年9月号30ページ
  23. ^ JT将棋日本シリーズの公式サイト(2003年、過去データ)に記載。
  24. ^ NHKテキスト将棋講座「さばきはアートだ」に谷川浩司、井上慶太との甲子園で観戦したことエピソードなどを記述している
  25. ^ a b 久保利明Twitter”. 2020年7月15日閲覧。
  26. ^ 久保利明棋王が「加古川市民栄誉賞」の初めての受賞者に - 日本将棋連盟(2009年5月22日付、同月27日閲覧)
  27. ^ 久保棋王に市民栄誉賞 加古川市 - 神戸新聞(2009年5月13日付、同月27日閲覧)
  28. ^ 「さばきのアーティスト」の訪問(平成21年4月10日)
  29. ^ a b 久保利明王将・棋王3冠へ意欲!水谷豊からも祝電!(Sponichi Annex)(2011年6月17日閲覧)
  30. ^ 久保九段、600勝(将棋栄誉賞)を達成!”. 日本将棋連盟 (2013年1月11日). 2020年4月4日閲覧。


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