主配線盤 主配線盤の概要

主配線盤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/13 23:35 UTC 版)

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主配線盤
パンチダウンブロック英語版式端子のクローネ LSA-PLUS英語版

設置する部屋は、盗聴などを防ぐため、必要な人間以外が立ち入らないように施錠しておかなければならない。機器の動作のための十分な電源、温度調節のための空調設備も必要である。さらに、機器の増設・入れ替えのための余裕ある空間の確保が望ましい。

主配盤と表記されている場合もあるが、少なくとも通信関係法令では主配盤が用いられる。(主配盤は、受電設備において配線用遮断器開閉器を収納する盤である)

電話局の主配線盤

電話局では中央集配線盤とも言い、通信線路と交換機との間で、配線・集線を行う。デジタル加入者線では、スプリッタで配線を分岐しDSLAMに接続する。またドライカッパを用いる直収電話サービスでも、ここから他の電気通信事業者電話交換機に配線する。

無人化のため、通信回線による遠隔操作ロボットアームでジャンパーピンを抜き差しして、内部接続の変更が行えるものが実用化されている。

集合住宅・オフィスビルの主配線盤

外部から引き込んだ通信線路を収容し、各戸への配線を分配する。建築物の所有者から光収容の遠隔集線装置などの電気通信事業者の設備を設置する場所を無償提供する場合が多い。電力料金は契約により、無償提供・定額徴収・実需徴収の場合がある。

電気通信事業者との責任分界点が設けられる。ツイストペアケーブルの場合は、保安器または配線盤の端末側ねじ止め部分、光ケーブルの場合は、配線盤の光コネクタ部分である。

オフィスビルで全館を一社で占有している場合は、近辺に内線電話交換機 (PBX : Private automatic Branch eXchange) が設置されている場合が多い。

集合住宅の場合、電源容量・冷却装置・セキュリティが問題となることがある。また、区分所有の場合、共有部分であるので総会で決議しないと利用方法が決定できず、情報格差の原因となることもある。

設置される機器の例

中間配線盤

中間配線盤(ちゅうかんはいせんばん)(IDF : Intermediate Distribution Frame) は、集合住宅・オフィスビル等で各階等の単位毎に設置される、個宅の「アウトレット」(モジュラージャック等)と主配線盤の間を中継する配線盤。

主配線盤と多芯ケーブルを予め接続しておき、端末配線の接続のみで回線の増設などを行えるようにするために設置されている。配線方式としては、主配線盤と中継盤それぞれとを直接結ぶ星型と、主配線盤から中継盤を複式に接続し一筆書きで結ぶものとがある。

光ケーブルの配線盤

  • 光ファイバー終端装置(盤)(CTF : Cable Termination Frame) : 中継線路の光ケーブル光ファイバー芯線を収容する盤。
  • 加入者光ファイバー終端モジュール (FTM : Fiber Termination Module) : 加入者線路の光ファイバー芯線を収容する盤。
  • 光回線終端装置 (ONU : Optical Network Unit) : 加入者側に設置される終端装置であり、網制御機能と光電変換機能とを持つ。



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