丹波義隆
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エピソード
当初は母親から「役者になろうと思うな」と言われていたこともあり俳優を志望してはおらず、パイロットを目指していたが近眼になり断念した[8]。その後、プロスキーヤーを目指していたが、『青葉繁れる』のオーディションを受けることとなる[8]。『青葉繁れる』の撮影中も俳優の道に進むことに迷いがあったが、上映後に観客が自身の芝居で泣き笑いしているのを見て「人の心を動かせる仕事」であることを理解し、俳優の道を続けていくことを決意したという[8]。
『ジャッカー電撃隊』関連のエピソード
『ジャッカー電撃隊』の前作『秘密戦隊ゴレンジャー』でもアカレンジャー役のオファーが来ていたが辞退している[注釈 3]。『ジャッカー電撃隊』でもオートバイ免許を取得していないことや変身ポーズが恥ずかしいことなどから依頼を遠慮していたが、東映プロデューサーの吉川進から「今回のヒーローは自動車に乗り、カプセルで変身する」と言われ、断る理由がなくなってしまったという[8]。
当初は人前でポーズをつけたりすることに照れを感じていたが、実際に始めてみると気持ちよさを感じ、自身がヒーローであることを認識して夢中で取り組んだという[16]。
番組のてこ入れのため、第23話から登場したビッグワン/番場壮吉役の宮内洋は、丹波哲郎の弟子であったこともあり、師匠の息子である丹波義隆が主演の番組に登場することについて「主役を奪うようで気がひけた」と語っている[17]。一方、義隆は宮内の芝居は勉強になったと述べている[8]。
劇場版『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』では、ラストの立ち回りでスーツアクターが足りなくなったため、自ら変身後のスペードエースを演じている[8]。丹波は、スーツの匂いや視界の狭さなどを体験し、「大変な仕事だ」と感じたという[8]。
メンバーのチームワークは良く、スタッフ全員とも馬があったと述べている[16]。共演した田中浩とは番組終了後も親交が続き、プライベートでも「隊長」と呼んでいた[16]。
『ジャッカー』の後に出演したテレビドラマ『事件』では、ヒーローとは対極ともいえる被告人役であったが、無意識にヒーローのような格好つけた演技をやってしまい、修正するのに苦労したことを語っている[8]。
注釈
出典
- ^ a b c 『日本タレント名鑑2004』VIPタイムズ社、2004年、241頁。ISBN 978-4-9901242-2-9。
- ^ a b c 『TVスター名鑑2005』東京ニュース通信社、2004年、247頁。ISBN 4-924566-35-7。
- ^ a b c d e f g 『日本映画人名事典 男優編<下巻>』キネマ旬報社、1996年、156頁。ISBN 4-87376-189-1。
- ^ a b c d e f g 『福島民報』1981年7月23日付朝刊、9面。
- ^ “丹波義隆(タレントデータベース)”. 2017年1月15日閲覧。
- ^ a b 『テレビ・タレント人名事典』 第5版、日外アソシエーツ、2001年、673頁。ISBN 4-8169-1677-6。
- ^ 『日本タレント名鑑2017』VIPタイムズ社、2017年、244頁。ISBN 978-4-904674-08-6。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 「SPECIAL INTERVIEW'77 丹波義隆」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1977 ジャッカー電撃隊》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年3月25日、18-19頁。ISBN 978-4-06-513709-3。
- ^ 週刊現代 2012年12月15日号 p.170-173「『キイハンター』のボス 丹波哲郎を語ろう」
- ^ 『福島民報』1975年5月19日付朝刊、9面。
- ^ a b c 『TVスター名鑑'99』東京ニュース通信社、2004年、161頁。
- ^ a b 『日本タレント名鑑2004』VIPタイムズ社、2004年、624頁。ISBN 978-4-9901242-2-9。
- ^ “【598号】すてきびと – アルティメット選手兼コーチ 丹波 大士さん”. SPICE くまにち すぱいす (熊本日日新聞). (2021年10月22日) 2022年7月19日閲覧。
- ^ Daishi Tamba ツイッター2022年7月19日閲覧。
- ^ 「特別対談 わが青春の電撃隊」『秘密戦隊ゴレンジャー大全集:ジャッカー電撃隊』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1988-06-31、184-185頁。ISBN 4-06-178409-9。
- ^ a b c d 大全集 1993, p. 184, 「戦隊シリーズ キャストインタビュー 丹波義隆」
- ^ 「ヒーローファイル ジャッカー電撃隊」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』Gakken〈Gakken Mook〉、2013年9月10日、62頁。ISBN 978-4-05-610166-9。
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 538, 「主要特撮作品配役リスト」
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