ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 主要な著作

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 21:20 UTC 版)

主要な著作

フルトヴェングラーは評論、文筆活動にも積極的で、多くの著作も刊行している。

  • 音と言葉: Ton und Wort
    フルトヴェングラーの主著で、フルトヴェングラーが各方面の雑誌に載せた論文や講演会での講演をまとめたもので、没後の1956年、ドイツのブロックハウス社ドイツ語版から上梓された。主要論文「ヴァーグナー問題〜ニーチェ風の随想」をはじめ、現代の音楽、社会に対する鋭い慧眼と哲学的考察を持って書かれた論考32編が収められている。中には有名な「ヒンデミット事件」も含まれている。
  • 音楽ノート(遺稿集)(: Vermächtnis
    フルトヴェングラーの没後に残された最終的な推敲を経ていない論考をまとめた本。最終的な推敲を経ていないとはいえ、ほぼ完全な形でまとまったものがほとんどである。特に、「音と言葉」には見られない指揮者自身の役割、フルトヴェングラーの指揮に対する考え方を率直に示した論考も含まれ、極めて貴重である。同時にフルトヴェングラーが自身のカレンダーに記していた覚書も「カレンダーより」として収められている。フルトヴェングラー没後の1956年にこれもドイツのブロックハウス社から出版された。また1996年の新装版では、従来版で割愛されていた青年期の論考1編も新たに収められた。

主な訳書

  • 『音と言葉』、芦津丈夫訳、白水社、1978年、新版1996年ほか(度々新装再刊)
  • 『音楽ノート』、芦津丈夫訳、白水社、1971年、新版2018年ほか
  • 『音楽を語る』、門馬直美訳、東京創元社、1976年/河出文庫、2011年
  • 『フルトヴェングラーの手記』、芦津丈夫・石井不二雄訳、白水社、1983年、新版1998年
  • フランク・ティース編『フルトヴェングラーの手紙』、仙北谷晃一訳、白水社、1972年、新版2001年

  1. ^ 脇圭平芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、ISBN 978-4004202820、49頁。
  2. ^ 脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、50頁。
  3. ^ 脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、55頁。
  4. ^ 吉田秀和『世界の指揮者』新潮文庫、1982年、ISBN 978-4101242026 225頁。
  5. ^ 吉田秀和『世界の指揮者』新潮文庫、1982年、227頁。
  6. ^ 脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、125、126頁。
  7. ^ ヴェスリンク『フルトヴェングラー 足跡-不滅の巨匠』111頁
  8. ^ 東京フルトヴェングラー研究会
  9. ^ フルトヴェングラー・センター
  10. ^ 同録音は、東芝が1955年に初めて出したLPレコードとなった(規格番号:HA-1001)。
  11. ^ ヴェスリンク『フルトヴェングラー 足跡ーー不滅の巨匠』128-129頁、334-338頁
  12. ^ 後年に『丸山眞男座談9』に再録(岩波書店)。






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