リン郡 (テキサス州)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > リン郡 (テキサス州)の意味・解説 

リン郡 (テキサス州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 14:55 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
テキサス州リン郡
タホカ市にあるリン郡庁舎
郡のテキサス州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1876年
郡庁所在地 タホカ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

2,313 km2 (893 mi2)
2,308 km2 (891 mi2)
5 km2 (2 mi2), 0.18%
人口
 - (2010年)
 - 密度

5,915人
3人/km2 (8人/mi2)
標準時 中部: UTC-6/-5
ウェブサイト www.co.lynn.tx.us

リン郡: Lynn County)は、アメリカ合衆国テキサス州の北部に位置するである。2010年国勢調査での人口は5,915人であり、2000年の6,550人から9.7%減少した[1]郡庁所在地はタホカ市(人口2,673人[2])であり[3]、同郡で人口最大の町でもある。リン郡は1876年に設立され、郡名は、テキサス革命の軍人で、アラモの戦いで殺されたと考えられているウィリアム・リンに因んで名付けられた。リン郡は州内に30ある禁酒郡(ドライ)の1つである[4]

リン郡には、オドネル市にあり、俳優ダン・ブロッカーの部屋があるオドネル歴史遺産博物館と、タホカ市にあるタホカ・パイオニア博物館の2つがある。

歴史

インディアン

郡境の標識
リン郡庁舎前の退役兵記念碑

19世紀より前はアパッチ族コマンチインディアンが高原を徘徊していたが、19世紀に入って何度かの軍事遠征によって追い出された。

1874年のレッド川戦争は、白人開拓者にこの地域を開放するために、アメリカ陸軍がテキサス州のアパッチ族、コマンチ族、カイオワ族インディアンを排除し、居留地に押し込めようとした作戦だった[5]。1877年、ノーラン遠征隊がコマンチ族の無法者によって盗まれた家畜を捜索してリン郡を横切った[6][7]。狩猟者によってバッファローの群れが激減したために、白人開拓者が入ってくるまでに、様々なインディアン部族はこの地を立ち去っていた[8]

開拓者

1880年代初期、羊と牛の牧畜業者が郡内で牧場を始めた。郡内に大規模な牧場が広がって、状況は変わって行った。

フォートワースのW・C・ヤングとイリノイ州アイルランド系アメリカ人ベン・ガルブレイスがガルザ郡北西部にカリーコム牧場を設立した。1880年までにそれがリン郡まで広がってきた[9]。ガルザ郡のスクエア・アンド・コンパス牧場もリン郡の中に入ってきた。

1880年以後の20年間も人口の少ない牧場地帯のままだった。1880年に町は無く、人口は9人、1890年で24人、1900年では17人だった。その後農夫が入り始め、トウモロコシ、穀類、綿花を栽培した。

郡の設立

リン郡は1876年にベア郡から分かれて設立されて設立された[10]。1903年になって組織化され、タホカの町が郡庁所在地になった。

20世紀の始めに多くの新しい町が造られた。オドネル[11]は鉄道員トム・J・オドネルに因んで名付けられ、リン郡南部とドーソン郡北部の新しい農地に解放するべく投機事業として1910年に設立された。タホカから13マイル (21 km) 北東のウィルソンは1912年に設立されて、ディキシー牧場の新しく解放された土地に農夫を誘致した。テキサス中央部にいた多くのドイツ人が郡内の土地を購入し、小規模のドイツ系移民が始まり、1950年代まで続いた。

20世紀初期は綿花栽培が繁栄した。農家は後にコムギやソルガムの栽培も始めた。さらに牛、羊、豚および鶏や七面鳥を飼育した。

1950年に郡内で石油が発見された。1983年までの累計石油生産量は 10,612,550 バーレル (1,687,261 m³) になった。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は893平方マイル (2,313 km2)であり、このうち陸地891平方マイル (2,308 km2)、水域は2平方マイル (5 km2)で水域率は0.18%である[12]

特徴的な地形

  • キャップロック断崖 - リン郡の東端
  • ブラゾス川ダブルマウンテン支流 - ドロー、レッドワイン、グラスランドの間の小さな窪みから始まっている
  • ダブル湖 - タホカの北西
  • ガスリー湖 - タホカの南西
  • タホカ湖 - タホカの北東

主要高規格道路

隣接する郡

人口動態

人口推移
人口
1880 9
1890 24 166.7%
1900 17 −29.2%
1910 1,713 9,976.5%
1920 4,751 177.3%
1930 12,372 160.4%
1940 11,931 −3.6%
1950 11,030 −7.6%
1960 10,914 −1.1%
1970 9,107 −16.6%
1980 8,605 −5.5%
1990 6,758 −21.5%
2000 6,550 −3.1%
2010 5,915 −9.7%
U.S. Decennial Census[13]
Texas Almanac: 1850-2010[14]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 6,550人
  • 世帯数: 2,354 世帯
  • 家族数: 1,777 家族
  • 人口密度: 3人/km2(7人/mi2
  • 住居数: 2,671軒
  • 住居密度: 1軒/km2(3軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 31.2%
  • 18-24歳: 7.8%
  • 25-44歳: 26.0%
  • 45-64歳: 21.0%
  • 65歳以上: 14.0%
  • 年齢の中央値: 35歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 99.6
    • 18歳以上: 93.8

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 38.9%
  • 結婚・同居している夫婦: 61.0%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 11.1%
  • 非家族世帯: 24.5%
  • 単身世帯: 23.1%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 12.1%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.76人
    • 家族: 3.25人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 26,694米ドル
    • 家族: 33,146米ドル
    • 性別
      • 男性: 27,972米ドル
      • 女性: 19,531米ドル
  • 人口1人あたり収入: 14,090米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 22.6%
    • 対家族数: 19.3%
    • 18歳未満: 28.0%
    • 65歳以上: 24.4%

メディア

リン郡では週刊新聞1紙、AMとFMのラジオ各1局、さらにラボック市のラジオとテレビが視聴できる。タホカで免許が降りているFMラジオ2局はラボック市に事務所があり、リン郡内で制作される番組はほとんど無い。

都市と町

  • グラスランド、未編入の町
  • ニューホーム
  • オドネル
  • タホカ - 郡庁所在地
  • ウェイサイド、未編入の町
  • ウィルソン

著名な住人

  • ダン・ブロッカー、俳優
  • フィル・ハードバーガー、政治家、サンアントニオ市長
  • E・L・ショート、政治家、テキサス州議会下院および上院議員

脚注

外部リンク

座標: 北緯33度11分 西経101度49分 / 北緯33.18度 西経101.82度 / 33.18; -101.82




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リン郡 (テキサス州)」の関連用語

リン郡 (テキサス州)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リン郡 (テキサス州)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリン郡 (テキサス州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS