ラインメタルFG42自動小銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 13:34 UTC 版)
その後
FG42のガスオペレーション式の機構は、戦後のアメリカ陸軍の技術者達に高く評価され、参考にされた。ブローニングM1919重機関銃に代わる汎用機関銃として開発が進められ、様々な理由から失敗に終わったT24試作機関銃に続いて1946年より開発が進められたT44試作機関銃は、FG42の機関部左側面にMG42の弾帯装填部を組み合わせる、という方式で試作品が製作されている。これらには参考にした銃器と似たようなトラブルが報告され、制式採用はなされず試作のみに終わった。最終的に制式採用されたM60機関銃もFG42とMG42の特徴を参考にして設計されている。
アメリカのSMG Guns社は、FG42を模した半自動小銃を設計した。これはアメリカの連邦法が許す範囲でFG42を再現したもので、8mmモーゼル弾仕様のモデルと7.62x51mm弾のモデルがある。前者はFG42の20連発弾倉より安価かつ容易に入手可能なZB26軽機関銃の弾倉をそのまま使うことができた。また、後者はフォロワーに改造を加えたM1A用の弾倉を使用する[4]。
登場作品
漫画・アニメ・小説等
- 『HELLSING』
- ミレニアム大隊配下のSS降下猟兵が前期型を使用。
- 『うぽって!!』
- 高等部の教員のふじこ先生が本銃を使用(ふじこ先生自身がFG42の擬人化キャラでもある)。
- 『銀河連合日本』
- 主人公かつサバイバルゲームマニアの柏木真人の愛銃。SF的技術で多様な機能を持たされた本銃を使用している。
- 『犬狼伝説』
- 特機隊と対立する警視庁警備部機動隊が使用。
- 『人狼 JIN-ROH』
- 首都警特機隊の対敵諜報組織である人狼が使用。
- 『平和への弾痕』
- ベトナム戦争時のアメリカ兵の1人が使用。ソ連軍が大戦中に鹵獲したドイツ製兵器が中国経由でベトコンに渡っているため、それを鹵獲使用中と考えると全くありえない設定というわけではない。
ゲーム
- 『Men of War: Assault Squad』
- ドイツの降下猟兵が使用。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『ドールズフロントライン』
- 萌え擬人化されたものが星2戦術人形として登場。
- 『バトルフィールド1942 シークレット・ウェポン』
- ドイツ精鋭部隊の追加軽機関銃として登場する。
- 『バトルフィールドV』
- 援護兵のLMGとして登場。20発装填を再現しているため継戦能力は低いが高い威力を持っている。
- 『ブラザー イン アームズ 名誉の代償』
- ドイツの降下猟兵が使用。
- 『Enlisted』
- ベルリンの戦いとノルマンディー上陸作戦で登場
- ノルマンディーキャンペーンでは、FG42の改良型にZF4を取り付け、スナイパーライフルとして使用可能。
脚注
- ^ a b c d e f “Идеальная винтовка «Зеленых дьяволов» Люфтваффе”. WeaponLand. 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g “The German Fallschirmjägergewehr 42”. SmallArmsReview.com. 2022年5月12日閲覧。
- ^ “Fallschirmjäger-42”. Historical Firearms. 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b “SMG Guns FG42”. SmallArmsReview.com. 2022年5月12日閲覧。
固有名詞の分類
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