ユリウス・オブセクエンス
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驚異の書
これは、ティトゥス・リウィウスの著書から抜粋する形で、紀元前249年から紀元前12年までに古代ローマで起こったという「驚異」をまとめた書物である。
ここでいう「驚異」は、やや通俗的に言えば超常現象の類であり、日食や流星といった現在では不思議と思われていない現象を含む一方で、「太陽が複数現れる」「夜中に太陽が現れる」といった通常起こりえない事象も含んでいる。こうした「驚異」は、何らかの変事の前兆、あるいは神の御業を表すものと見なされていた。
書誌
彼の手稿や古写本は一切現存していない。印刷本としては、1508年にヴェネツィアのアルドゥス・マヌティウスによって刊行されたものが最初である。それ以降も版を重ね、1552年には、バーゼルの文献学者コンラドゥス・リュコステネスによって補われた版が登場し、以降この補訂版が受け入れられた。
- 1508年 - ヴェネツィア、アルド・マヌーツィオ
- 1514年 - ストラスブール、ベアトゥス・レアヌス
- 1529年 - パリ、ロベール・エティエンヌ
- 1552年 - バーゼル、ヨハンネス・オポリン(リュコステネス編集)
- 1554年 - リヨン、ジャン・ド・トゥルヌ(イタリア語訳版)
- 1555年 - リヨン、ジャン・ド・トゥルヌ(フランス語訳版)
以降もアムステルダム、ライデン、パリなどで刊行され、19世紀まで版を重ねた。
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- 2 ユリウス・オブセクエンスの概要
固有名詞の分類
古代ローマの文筆家 |
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