ポンペイ島 地理

ポンペイ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 14:00 UTC 版)

地理

北緯6度54分、東経158度14分に位置し、グアム島の東南東約1,700kmに相当する。平均直径約24kmの東西にやや長い円形の島で、海岸線は入り組んでいる。周囲は堡礁が発達しており、ラグーン内の25の小島と共に島のほぼ全周を囲んでいる。面積は330平方kmでミクロネシア連邦最大の島であり、ミクロネシア全体の中でもグアム島バベルダオブ島に次いで3番目に大きな島である。地質時代の火山島に由来し、最高峰は島のほぼ中央に位置する標高798mのナーナラウト山(Nahnalaud、大きな山の意)で、ミクロネシア連邦の最高峰でもある。その他にそのすぐ南にあるギーネニ山(Ngihneni、霊魂の歯の意)791mなどの山々が中央部に聳える。後述のように雨が多いために40本あまりの川があり、島の至るところに滝が見られる。ケプロイ滝、ナンピル川のリトゥトゥーニヤップ滝が有名である。

本島の海岸線はほとんどがマングローブ林であり、白砂の天然ビーチはポンペイ島には存在しない。島の南西約10kmにはアンツ環礁 、北西約30kmにはパキン環礁がありダイビングスポットである。

熱帯雨林気候であり、年間を通して平均気温がほぼ27-28℃、一日の最低気温が23℃、最高気温が31℃程度である。海岸部のコロニアでの平均年降水量は4,900mm、降水日は平均304日である。世界第一位とされる、太平洋のマッコーリー島の降雨日数、平均307日に続いて世界第二位とされ、世界的にも屈指の多雨地域である。内陸部では年降水量9,000-10,000mmに達すると言われている。1月から3月にかけてやや降雨量が少なくなるものの、一年を通じ満遍なく降雨があり蒸し暑い。湿度は通年78-91%である。7月から11月は東または南東寄り、12月から3月には北東寄りの貿易風が卓越する。7月から10月にかけての台風の発生地域であるが、大きく発達して接近することは少ないので甚大な被害は稀である。

人口は2021年の調査で36,832人。コロニア (Kolonia) 、ネッチ (Nett) 、ウー (U) 、マタラニウム (マトレニーム) (Madolenihmw) 、キチー (Kitti) 、ソケース(ショケーシュ、ショカーシ) (Sokehs) の6つの地区に分かれている。最も大きな市街地はコロニアにあり、1989年までここが連邦の首都であった。州都は2021年現在もコロニアである。なお、ヤップ州の州都もコロニアというが、そちらはColoniaと綴る。首都パリキールはコロニアから南西に約8km離れたソケース地区にある。小高い丘陵を切り拓いて作られた人工の街である。

時差は協定世界時(UTC)+11時間で、日本に比べて2時間早い。


  1. ^ a b c New Pohnpeian-English Online Dictionary (英語) - オンラインのポンペイ語辞書。2022年9月6日閲覧。






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