ボンバーマンワールド (PlayStation) ボンバーマンワールド (PlayStation)の概要

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ボンバーマンワールド (PlayStation)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 10:44 UTC 版)

ボンバーマンワールド
Bomberman World
ジャンル アクションゲーム
対応機種 PlayStation
発売元 ハドソン
プロデューサー 馬場弘晃
工藤裕司(エグゼクティブプロデューサー)
ディレクター 藤原茂樹
デザイナー 藤原茂樹
Takashi Minami
音楽 山本裕直
竹間淳
美術 水野祥司
シリーズ ボンバーマンシリーズ
人数 1人(ノーマルゲーム・チャレンジゲーム)・1人~5人(バトルゲーム)
発売日 1998年1月29日
1999年8月12日(PlayStation the Best for Family版)
その他 型式: SLPS 01155
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ディレクターはボンバーマンシリーズプロデューサーの藤原茂樹。キャラクターデザインはボンバーマンシリーズ美術監督の水野祥司。音楽はこれまでサウンドプログラマーや編曲担当としてシリーズに関わってきた山本裕直[1]とシリーズ楽曲を多く手掛けている竹間淳が担当している。

概要

宇宙の平和を守るために「バグラー」とバグラー率いる4人の「ダークフォースボンバー」に立ち向かう面クリア型の1人用モード『ノーマルゲーム』。新要素として「高さを意識した階層構造を持つバトルステージ」を取り入れた、シリーズお馴染みの対戦モード『バトルゲーム』。いかに効率よく敵キャラを倒しスムーズにクリアできるかを競う1人用モード『チャレンジゲーム』の3つのゲームモードが収録されている。

ステージ上の配置に少し角度が付いているのも本作の特徴である。また、ステージによっては高さを意識したトラップが登場する。

発売中止になったバーチャルボーイ用ソフト『バーチャルボンバーマン』からゴッドボンバーやアーマーといったキャラクターを流用しているが、一部キャラクターはデザインを変更している[2]

ストーリー

その昔、悪の錬金術師ダークボンバーに従い世界を暗黒に変えようとした4人の「ダークフォースボンバー」が存在した。先人たちは力をあわせて4人のダークフォースボンバーたちをブルークリスタルへ封印し、世界に平和を取り戻した[3]。ところが数百年の時を経たある日、別の時空より現れたバグラーがブルークリスタルを破壊し、ダークフォースボンバーの封印を解いてしまった。封印を解かれた「アースボンバー」「サイクロンボンバー」「ファイアーボンバー」「アクアボンバー」の4人はバグラーの手先となり、4つの世界、「」「」「」「」と「」の星を支配し始めた。一方、モリモリスターの怪しげな光を見つけたボンバーマンは一人モリモリスターに降り立った。悪の限りを尽くす宿敵バグラーを倒すため、ボンバーマンは再び立ち上がった。

ノーマルゲーム

ゲームのルール

ボンバーマンを操作し、数々のエリアをクリアしていく。全5ワールドで、ひとつのワールドにつき3つの通常エリア、「ダークフォースボンバー」が待ち受けるライバル面、そして各ワールドのライバルが操る巨大なボスキャラと対決する最終エリアの5つが待ちうけている。

本作では一度クリアした通常エリアは自由にプレイできるようになっている。出現アイテムが決まっているため、特定のアイテムを取りに以前のエリアに戻る、といったことも可能。ただし、各ワールドのライバルやボスとは1度しか戦えない。

通常エリアではエリア内のすべての敵を倒す必要はなく、エリアに点在する「クリスタル」をすべて集めると、ゴールに入ることができるようになる。なお、一度クリアしたエリアでもクリアするには再び全てのクリスタルを集める必要がある。また、ゴールの門に爆風を当てても敵が復活することはない。

爆弾の爆風に当たる、敵や攻撃トラップに触れる等でミスとなり、残機が減りそのエリアの最初からやり直しとなる。さらにファイアーアップ・ボムアップ・スピードアップ以外のアイテムの効果がなくなってしまう。残機がなくなるとゲームオーバーコンティニューができるほか、メモリーカードへのクリア状況の保存や、ゲームの再開に必要なパスワードを見ることができる。メモリーカード内のデータのロードや、パスワードを入力することで、続きから遊ぶことができる。ただし装備はすべてなくなる。残機は1UPアイテムを取るか、スコア(得点)が一定値以上になるごとに増える。また、ボス戦にも時間制限が設定されている。

ワールド(惑星)

全部で5つのワールドがある。ブラックスターは各4つのワールドをクリアすると出現。

ワールド1 モリモリスター

  • 特徴:自然豊かで、アースボンバーが封印されていた惑星。地の星。
  • ライバル:アースボンバー
  • ボス:トレント

ワールド2 ヒューヒュースター

  • 特徴:砂漠が多い所が特徴だが、舞台は地上ではなく空中で行われる。サイクロンボンバーが封印されていた惑星。風の星。
  • ライバル:サイクロンボンバー
  • ボス:バッサリー

ワールド3 アチアチスター

  • 特徴:トロッコや溶岩などがある。落とし穴があるので注意。ファイアーボンバーが封印された惑星である。火の星。
  • ライバル:ファイアーボンバー
  • ボス:ガンゴロン

ワールド4 ブクブクスター

  • 特徴:海中が舞台。水圧のトラップやクレーンも出現する。アクアボンバーが封印されていた惑星。水の星。
  • ライバル:アクアボンバー
  • ボス:イカリンガー

ワールド5 ブラックスター

  • 特徴:星の色は黒で、機械トラップが多い事が特徴。コンピューターに守られたバグラーの要塞ともいえる。闇の星。
  • ライバル:バグラー
  • ボス:ゴッドヘッダー、ゴッドボンバー

アーマー(乗り物キャラ)

今回の乗り物キャラは各ワールドのエリア4でダークフォースボンバーが搭乗して出てくるが、倒した後に乗れるようになり、直後にスタートする各ワールドのエリア5でもアーマーを使用できる。アーマーには通常攻撃と特殊攻撃の2つの能力がある。通常攻撃はR1ボタンを押すと発動し、特殊攻撃はR1ボタンをボンバーマンが点滅するまで押し続け、ボタンを離すと発動する。

ティーボ[4][注 1]
モリモリスターで登場するウサギに似た生物形アーマー。
  • 通常攻撃 - ブロックを飛び越える事ができる。
  • 特殊攻撃 - 画面上の爆弾を爆破し、敵の動きを一定時間止める溜めジャンプ。
ランチャアーマー
ヒューヒュースターで登場する二足歩行型のメカ系のアーマー。
  • 通常攻撃 - 前方に爆弾を2つ発射する。爆弾は着弾と同時に爆発する[注 2]
  • 特殊攻撃 - 4つの爆弾を同時発射する。
にゃんじろう
アチアチスターに登場する猫型の生物系のアーマー。
  • 通常攻撃 - 爆弾を放射状に4つ発射する。
  • 特殊攻撃 - 爆弾を放射状に8つ発射する。
リック
ブクブクスターに登場するピンク色のイルカの生物系のアーマー。
  • 通常攻撃 - ダッシュで移動速度が速くなる。R1ボタンを連射することでさらに速くなる。
  • 特殊攻撃 - 持っている爆弾を前方に並べて設置できる。「ラインボム」と同じ効果。
ロックオンアーマー
ブラックスターに登場するメカ系のアーマー。爆弾を一つ飛ばす。さらに爆弾の火力が最大になる。
  • 通常攻撃 - 敵に照準を合わせてロックオンして爆弾を発射できる。
  • 特殊攻撃 - 爆弾の火力が最大になる。

バトルゲーム

通常のバトルロイヤルモードと細かいルール設定が可能なマニアックモードの2つがある。

ルール設定

COM LEVEL
コンピュータが操作するキャラクターの強さを設定できる。よわい/ふつう/つよい。
BATTLE
対戦を行って何回勝利した人が優勝になるかを設定できる。1~5。
TIME
一回の対戦の制限時間を設定できる。1~5分、∞(無制限)。
サドンデス
プレッシャーブロックを最後まで降らせるかを設定できる。ON/OFF。
みそボン
対戦中に先にやられたプレイヤーが、プレッシャーブロックが落ちてくる直前までステージの外周から爆弾を投げ入れ攻撃できるようにするかを設定できる。スーパーにすると、みそボンが他のプレイヤーを倒した際に復活することが可能。ON/OFF/スーパー。
スパークボンバー
シングルマッチの優勝者が、次の対戦開始時にアイテムを装備した状態でスタートできる。アイテムの種類はミニゲームの結果で決定する。ON/OFF。ミニゲーム内容については#スパークボンバーを参照。

キャラクター

今回の対戦には『ボンバーマンウォーズ[注 3]に登場する7種類のキャラクターを使うことができる。又今作ではボンバーマン以外のキャラは体色が変化しない。

ボンバーマン(1P/白ボン、2P/黒ボン、3P/赤ボン、4P/青ボン、5P/緑ボン)
ボンバーヒーロー
相手を見つけるとところ構わず攻撃してくる。攻撃的な戦士ボンバー。
ボンバーニンジャ
爆弾投げを多用して相手の技を封じ込める技を使用する忍者ボンバー。
ボンバーアキンド
とにかくアイテムを集めることに専念している商人ボンバー。
ボンバーモンク
とにかく派手な攻撃を仕掛けてくる。キックが得意な武道家ボンバー。
ボンバーウィッチ
自分からドクロを取りに行ったりするなど気まぐれな行動ばかりする魔女ボンバー。
ボンバービショップ
画面をウロウロする気まぐれな行動が特徴な僧侶ボンバー。
ボンバーフェアリー
普段は目立たないが、窮地に追い込まれると意外な力を発揮する妖精ボンバー。

ステージ

今作のバトルステージは通常の構造のバトルステージの他に、高さを意識した階層構造を持つバトルステージも存在し、立体的なバトルが楽しめる。バトルロイヤルモードではステージを自由に選択できるが、マニアックモードでは「スタンダード」に固定されている。

STAGE 1 スタンダード
実力が勝敗を左右する仕掛けの一切ない普通のステージ。
STAGE 2 クルクルキャンディ
回転扉のステージ。障害物がない状態で扉の丸い部分を押すと扉が90度回転する。
STAGE 3 ジャングルトンネル
草木でものが隠されて見えづらいエリアがあるステージ。草木のしたに置かれた爆弾は火力が最大になる。キックした爆弾の方向を変える矢印のトラップもある。
STAGE 4 コロコロボン
1階から2階に通じ穴があり、穴の上に爆弾を設置することで別の階に爆弾を送れる。プレイヤーも穴を通じて階の行き来が可能。
STAGE 5 ゴーゴートロッコ
ステージ内のトロッコに乗るとブロックを押し退けて進むことができる。走行中のトロッコに接触したプレイヤーはミスになる。
STAGE 6 ツルツルドカン
一度通るとひびが割れ、もう一度通ると穴が開いて通行不能になる床があるステージ。ワープホールで1階と2階を行き来できる。
STAGE 7 カラクリドカン
1階のダクトから2階のダクトに爆風を送れるステージ。ジャンプ台で階を移動できる。
STAGE 8 ノロノロビューン
数字の標識を通過すると移動速度が変わるステージ。ビックリマークに触れると2秒間動けなくなる。
STAGE 9 サラサラワープ
ステージ中央のスイッチで向きを変えられる流砂のベルトコンベアが爆弾を運ぶステージ。
STAGE 10 シーソーパーク
シーソーに乗ると、反対側に乗っているボンバーマンや爆弾を飛ばすことができるステージ。
STAGE 11 ブクブクボン(隠れステージ)
あいだを通過すると流される海流と吹き飛ばされる噴水が登場するステージ。
STAGE 12 ボムショック(隠れステージ)
炎が当たると全体が炎が吹き上げ大爆発する導火線と爆風が当たると誘爆するボムボックスが登場するステージ。

スパークボンバー

バトルロイヤルモードのシングルマッチか、マニアックモードの勝者が挑戦できるミニゲーム。ボンバーマンを外壁に触れないように右方向に移動させてゴールを目指す。右に一定距離進むことでアイテムが変化し、タイムアウト(時間切れ)または外壁に触れた時点のアイテムを取得することができ、無事にゴールまでたどり着いた場合は、アイテム「ハート」を取得できる。取得したアイテムは次のバトル開始の時に初めから装備した状態でプレイすることができる。


注釈

  1. ^ a b 本作の公式サイトでは「ディーボ」となっている。
  2. ^ リモコン取得時は自分で起爆しないと爆発しない。
  3. ^ 本作の発売と同じ年(1998年)の4月16日に発売されたタイトル。本作のストーリーにおける「先人たちの戦い」が描かれている。
  4. ^ ボンバーマン'94』『スーパーボンバーマン3』『サターンボンバーマン』に登場するものと名称は同じであるが、別物である。
  5. ^ 『スーパーボンバーマン4』に登場する敵と名前は同じだが、デザインと行動パターンは異なる。
  6. ^ 名前は『サターンボンバーマン』に登場する敵と同じだが、デザインや行動パターンは『スーパーボンバーマン3』に登場する「マシンダー」に酷似している。

出典

  1. ^ スーパーボンバーマン3』や『サターンボンバーマン』に参加。
  2. ^ ゴッドボンバーのデザインが大幅に変更されている他、ティーボのデザインも『サターンボンバーマン』などに登場する「ケポ」に近いものとなっている上、名称も「ディーボ」から変更されている[注 1]
  3. ^ その模様については『ボンバーマンウォーズ』で描かれている。
  4. ^ 取扱説明書及び公式ガイドブックより。
  5. ^ 『ボンバーマンウォーズ』のエンディングと取扱説明書に記載されているダークボンバーの紹介文より。
  6. ^ ボンバーマンワールド まとめ (PS) / ファミ通.com
  7. ^ a b Bomberman World Review”. GameSpot (1998年3月17日). 2018年7月26日閲覧。
  8. ^ a b Bomberman World”. IGN (1998年10月7日). 2018年7月26日閲覧。
  9. ^ a b c 電撃PlayStation Vol.66 1998年2月13日号 107ページ
  10. ^ ボンバーマンコレクション VOL.1 - ハドソン公式サイト - ウェイバックマシン(2004年8月5日アーカイブ分)


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