バイオハザード リベレーションズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 19:20 UTC 版)
ジャンル | サバイバルホラー |
---|---|
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 |
カプコン トーセ |
発売元 | カプコン |
販売元 | カプコン |
プロデューサー | 川田将央、竹中司 |
ディレクター | 中西晃史 |
シナリオ | 佐藤大 |
音楽 | 鈴木幸太、講本一朗、三浦健 |
シリーズ | バイオハザードシリーズ |
人数 | 1人(協力プレイ時2人) |
メディア | 4Gbyte3DSカード |
発売日 |
2012年1月26日[1] 2012年1月27日[2] 2012年2月7日[2] 2012年9月20日 2012年9月28日 |
対象年齢 |
CERO:D(17才以上対象) ESRB:M(17歳以上) PEGI:16 |
コンテンツ アイコン | 暴力 |
ダウンロード コンテンツ | あり |
デバイス | 拡張スライドパッド対応 |
エンジン | MT FRAMEWORK Mobile |
売上本数 |
28万3235本[3] 250万本 |
タイトルの「リベレーションズ」は「真実」を意味する。
本項では『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』についても記述する。『アンベールド エディション』は「ベールを脱いだ」という意味である[4]。
概要
シリーズでは、2009年発売の『バイオハザード5』(以降『5』)以来、約3年ぶりとなる。また、ナンバリングではなくサブタイトルがついた作品としては、2000年発売の『バイオハザード CODE:Veronica』以来、12年ぶりの作品となる。
時系列的には『バイオハザード4』と『5』の間に位置するが、チャプターによっては前日譚を描いているものもあり、『4』と同系列になるチャプターが存在する。また、映画『バイオハザード ディジェネレーション』と同系列でもある。
『バイオハザード』(以降『1』)や『バイオハザード3 LAST ESCAPE』の主人公であったジル・バレンタインが本作の主人公となり、『1』の主人公であったクリス・レッドフィールドが消息不明となった事を受けて調査に乗り出したのを機に、ジルだけに留まらず、様々な登場人物の視点から本作に置いての事件を追っていく形で物語が展開され、その過程で本作の1年前に起こったとある事件の真相が明かされていく様子が描かれているのと同時に『5』において国連直属の組織として活動するB.S.A.A.が、NGO団体から公的機関として生まれ変わった経緯も描かれている。
本作では政治家にして詩人でもあるダンテ・アリギエーリの著書から内容を引用、テロ事件と政治の内で生じる問題の関係を登場人物の愛読者らが詩と重ねて語るという独特な表現がなされている。
初期の探索型ホラー志向から、今やバトルアクションとしての側面が色濃くなってきた本シリーズの中において、「原点回帰」をテーマとして製作されている。本作と『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』は平行して開発されており、『ザ・マーセナリーズ 3D』で培った開発ノウハウが本作に活かされている[5]。
本作では、オープニングやリザルトにチャプターのタイトルが表示されたり、次のチャプターに進む際に本作の登場人物の声で「これまでのバイオハザード リベレーションズ…」というナレーションの後、前のチャプターのダイジェストが流されるなど、全体的に海外ドラマのような演出が随所に施されている。実在の書籍と物語が密接に絡み合うことも含めて、これらの演出は2015年に発売された続編に相当する『バイオハザード リベレーションズ2』にも継承されている。また、ジャケットのビジュアルには、不気味な瞳が写し出されているが、これも『RV2』に継承されている。
週刊ファミ通1207号のクロスレビューではローリング内沢が10点、レオナ海老原が10点、吉池マリアが9点、デビル藤原が10点をつけ合計40点満点中39点でプラチナ殿堂入りを果たした[6]。
のちに本作をHDリマスター化した『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』(BIOHAZARD REVELATIONS UNVEILED EDITION)が発売された。
以降、特記が無い限りはオリジナル版である3DS版について述べる。
ストーリー
世界的製薬企業『アンブレラ』の崩壊から1年後の2004年。最先端の技術を結集して建造された地中海の海上都市「テラグリジア」で、大規模なバイオテロが発生した。テラグリジアの開発に反対していたテロ組織「ヴェルトロ」が、ウイルスを散布すると同時に大量のB.O.Wを放ったのだ。アメリカの対バイオテロ部隊「FBC」がNGO団体「BSAA」のサポートを受けて対処にあたるが、事態は悪化する一方で収拾がつかなくなる。事態を重く見たFBC長官のモルガン・ランズディールは、BSAA代表のクライヴ・R・オブライエンの反対を押し切り、太陽光集積システム「レギア・ソリス」を兵器に転用して都市もろとも感染を焼き払う滅菌作戦を実行に移す。この作戦によりテラグリジアは都市全体が高熱で焼き尽くされ、完全に崩壊。後にFBCによってヴェルトロの掃討作戦が行われ、ヴェルトロの壊滅が発表されたことで事態は終息となった。この一連の事件は、人々から「テラグリジア・パニック」と称された。
テラグリジア・パニックから1年後の2005年。ヴェルトロが復活しているとの情報がBSAAにもたらされ、BSAA隊員のクリス・レッドフィールドとジェシカ・シェラワットが調査のため、ヴェルトロの拠点があるという北欧の雪山に向かった。
同じころ、クリスの戦友のジル・バレンタインは、同僚のパーカー・ルチアーニと上司のオブライエンと共に、海岸で謎の漂着物の調査を行っていた。謎の漂着物があったのはテラグリジア跡の廃墟から近い海岸で、調査の結果、漂着物はウイルス感染性のものと判明する。その直後、オブライエンに緊急連絡が入る。ヴェルトロの調査に向かったクリスとジェシカからの通信が途絶え、消息不明なったというのだ。最後に通信が途絶えた地点の座標を確認すると、北欧の雪山に向かったはずなのに、何故か地中海の海上で通信が途絶えていた。オブライエンはジルとパーカーに、その座標の場所に向かいクリス達を捜索するよう指示を出す。
ジルとパーカーがタグボートで座標の場所に向かうと、そこにあったのは巨大な豪華客船だった。2人は「クイーン・ゼノビア」と書かれたその客船に乗り込むが、船内は廃墟のように荒廃していて人の気配はなく、ゴーストシップさながらの状態だった。さらに、船内を調査中に見たことのない異形の化物に遭遇。辛くも化物を撃退した2人は、クリス達を見つけるため、化物がひしめく船内を命がけで探索していく。しかしこれは、テラグリジア・パニックの隠された真実を巡る大事件の、ほんの序章に過ぎなかった。
- ^ “バイオハザード リベレーションズ”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2012年1月26日). 2016年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月28日閲覧。
- ^ a b Thomas Whitehead (2012年1月26日). “Resident Evil Revelations Review (3DS)” (英語). Nintendo Life. Hookshot Media. 2024年3月28日閲覧。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ “バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション 公式サイト - SYSTEM”. CAPCOM. 2020年2月15日閲覧。
- ^ “カプコン、3DS「バイオハザードマーセナリーズ3D」インタビュー”. GAME Watch (2011年6月2日). 2015年6月19日閲覧。
- ^ BIOHAZARD REVELATIONS(バイオハザードリベレーションズ)のレビュー・評価・感想 ファミ通.com 2020年6月6日閲覧。
- ^ 後述のサブウェポン・パルスグレネードで一時的に気絶させることは可能。
- ^ レイチェル裏話 カプコン 2012年1月31日
- ^ レイドモードタッグ時の会話より。
- ^ 吸血のため変異した舌自体は存在する。
- ^ ただし、本来の「グロブスター」は一般的な用語のため、厳密にはこのクリーチャーのみを指すわけではない
- ^ 攻撃もしくは時間経過で消失する
- ^ 体が変異し、自我が残っていた時に書かれた日誌には「あのコの頭のお肉おいしそう」と綴られている。
- ^ 最終的に彼は自分の体が変異したことに気がついたが、その頃には自分のこともわからなくなっていた。
- ^ カジノのスキャグデッド カプコン 2012年2月10日
- ^ 前者はゲーム内、後者は『バイオハザード リベレーションズ ナビゲーションズ&アート』(カプコン刊、ISBN 978-4-86233-332-2)及び『バイオハザード リベレーションズ 公式ガイドブック』(エンターブレイン刊、ISBN 978-4-04-727963-6)内における表記。
- ^ 感染レイチェル / レイチェルウーズとは異なり、両方の呼称は共にゲーム内で扱われているが、前者はゲーム内ミッション項目における表記で、後者はキャンペーン進行時のナビゲーションによる、指令表示内での表記となる。また、『バイオハザード リベレーションズ 公式ガイドブック』では後者のみが表記されている。
- ^ 先着特典DVD内コンテンツ「ジェシカ・レポート」及び公式サイトのクリーチャー解説ページではこの表記が扱われているが、ゲーム内の日本語字幕やファイル、感染ミッションの説明文では「t-アビス」とカタカナ表記されている。
- ^ 合衆国も裏では、アンブレラによる生物兵器の顧客であり、それらに関する事実が表面化することは避けねばならなかった。
- ^ 現実においては大型客船を用いた外洋定期航路は1950年代後半からジェット旅客機による長距離国際路線の台頭によって大きく衰退し、1970年代後半には壊滅状態となっており、大型客船の殆どはクルーズ客船に転身していた。
- ^ “「The Last of Us」が11万7000本で1位に。「ネプテューヌPP」「クマ・トモ」「さよなら 海腹川背」なども発売された「週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net. Aetas (2013年6月26日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “「真・女神転生IV」18万8000本,「仮面ライダー バトライド・ウォー」12万8000本など,新作多数の「ゲームソフト週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net. Aetas (2013年5月29日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ “ミリオンセールスタイトル”. カプコン (2021年8月10日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “ミリオンセールスタイトル”. 株式会社カプコン (2021年8月10日). 2021年8月12日閲覧。
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