ハイキュー!!
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制作背景
中学、高校時代にバレーボール部のミドルブロッカーだった古館は[6]、連載前からバレーボールを題材にした作品を描くという目標を持っていた。しかし、バレーボール漫画は実力がついてから連載するべきだという編集のアドバイスに従い、別のジャンルである『四ッ谷先輩。』で連載を始める[7]。
『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』の連載終了後、バレーボール漫画の連載獲得を目指し、『少年ジャンプNEXT!』2011 WINTERに増刊読切版を掲載する。『週刊少年ジャンプ』2011年20・21合併号には本誌読切版が掲載される。その後、連載版の作成に取りかかるが、最初に作成された1話のプロットはかなり密度が濃く、実際の連載版の第1話 - 第7話に相当する部分が詰め込まれていた。そこで1話ずつ整理し現在の形に落ち着いたという。最初の読切掲載から約1年にも及ぶ推敲を経て、『週刊少年ジャンプ』2012年12号より本作品の連載をスタートした[7]。
作風
タイトルの由来は、バレーボールを意味する熟語「排球」からである。連載開始時のキャッチコピーは「劇的青春」とされている。
本作品のおもな舞台は宮城県となっており、仙台駅や仙台市体育館など宮城の地名・建物が登場する。また、作中に八木山ベニーランドのコマーシャルのフレーズを歌う場面が描かれている。なお烏野高校とその周辺は、作者の地元・岩手県の風景をモデルにして描かれている[6]。高校などは基本的に架空(おもに動物)の名称が使われているが、実在校をモデルにした高校も登場する[8]。作中にて開催される各大会については、全日本中学校バレーボール選手権大会、全国高等学校バレーボール選抜優勝大会・全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)・全国高等学校総合体育大会(インターハイ)など実在の大会が描かれている。
古舘は「超凄いセッターが、スパイカーに完璧にトスを合わせる話」として『ハイキュー!!』をスタートさせた[9]。スポーツ描写には誇張があるものの、基本的に現実の試合で使われているプレーをもとに描いている。主人公コンビの速攻だけは古舘が考えた技で、実際にはあり得ない非現実的な描写がなされている[9]。
ルールやプレイの説明はバレーに興味がない人にも読みやすいように、物語に組み込むようにしている。ローテーションはカタルシスや緊張感を持たせるために利用されているほか、プレイに関する重要な言葉はそのプレイが印象に残るような言葉が選ばれている[9]。
メディア展開
連載当初から小説化・VOMIC化など様々メディアミックスが行われている。
テレビアニメは第4期まで制作されており[10][11][12][13][14]、アニメ版からはOVA・コンシューマゲーム・トレーディングカードゲームなどが派生した[15][16][17]。2015年には「ハイキュー!! 頂プロジェクト2015」として[15]、アニメ第1期総集編の劇場上映[18][19][20] や舞台化などが行われている[21]。アニメ第1期における海外進出は、アジアでは2014年に韓国、2015年は台湾、香港、タイ、フィリピンで放映され、2016年マレーシアにも進出し、同年のドイツでは人気が高い日本アニメの1つに数えられている[22]。2016年から2017年にかけてヨーロッパにも進出し、スペイン語とイタリア語の吹き替え版も存在している。また「8(ハ)1(イ)9(キュー)」の語呂合わせから、2015年10月のアニメ第2期の放送と第1期総集編上映記念に「ハイキュー!! セカンドシーズン」製作委員会の名義で8月19日を「ハイキュー!!の日」として日本記念日協会に申請し、正式に記念日として登録されている[23]。
その後もさまざまなバレーボール大会とのコラボレーションが続けられている[9]。
2022年8月13日、14日にV.LEAGUEとのコラボレートイベント「ハイキュー!!×V.LEAGUE ALLSTAR SPECIAL MATCH “THE VOLLEYBALL”」の開催が決定している[24]。同年4月25日発売の『週刊少年ジャンプ』21・22合併号にて、同イベントを舞台とした新作の読み切り「特別番外編 祭り再び」を掲載[24]。日本バレーボール協会の競技普及事業部で働く黒尾鉄朗の視点で描かれている[24]。
注釈
- ^ 古舘・古味のほかに、横田卓馬・高山としのり・今日和老・杉江翼・田岡宗晃・青戸成・やしろ学・森田蓮次・ムロコウイチらが読切作品を掲載していた。
- ^ 繫心が呼ぶ前に月島が「でたよ…変人トス&スパイク」とつぶやいている[57]。
- ^ 正式な校名は「宮城県立烏野高等学校」だが、本来宮城では県立高の校名に「立」が入らない(宮城県高等学校一覧を参照)。
- ^ 当初は2014年2月1日・2日の女子東京大会のみの予定だったが、好評のため以後の大会でも実施された。
- ^ 第4期はエグゼクティブプロデューサー
- ^ a b 第2クール
- ^ a b TBS系列局が所在しない秋田県・福井県・徳島県・佐賀県を除く(遠距離受信およびCATVによる区域外再放送は含めず)。
出典
- ^ “ハイキュー!!/1”. 2012年6月9日閲覧。
- ^ “ハイキュー!!/2”. 2012年8月8日閲覧。
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- ^ “ハイキュー!! 公式カラーイラスト集 ハイカラ!!”. 2018年4月5日閲覧。
- ^ “ハイキュー!! ファイナルガイドブック 排球極!”. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “ハイキュー!! 10thクロニクル”. 2022年9月4日閲覧。
- ^ “ハイキュー!! 10thクロニクル グッズ付き同梱版”. 2022年9月4日閲覧。
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