ネオジオポケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 17:40 UTC 版)
周辺機器
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専用カートリッジ
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通信ケーブル
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ドリームキャスト
接続ケーブル
その他の周辺機器の画像は、こちらから参照できる[8]。
- 専用カートリッジ
- 各ソフトには専用のカートリッジケースが付属していた。カラー対応のものには「COLOR対応」の表記[注釈 5]がラベルに入る。ソフトパッケージは発売時期によって大きく分けて、ネオジオのソフトケースを意識したプラスチック製ケース[注釈 6]、厚紙を加工したケース[注釈 7]、トレイ入り紙製ケース[注釈 8]の3種類が存在する。
- 通信ケーブル
- 本体上面の5ピンコネクターに接続して使用する。2人での対戦が可能。
- 無線ユニット
- 5ピンコネクターに接続、本体上面に固定して使用する。アンテナは発表当初の写真では伸縮式アンテナだったが、実際に市販された物ではぶら下げる形状になっている。電波の届く範囲は半径10メートル程度で、理論的には最大64人まで通信可能。ダイヴ アラートなど、対応ソフトは限られ、対戦格闘ゲームなどの即応性が要求されるソフトには使用できない。
- ACアダプタ SN-9094P
- 専用端子に接続する。モノクロ・カラーとも同じものが使用可能。
- ドリームキャスト接続ケーブル
- 本体上面の5ピンコネクターに接続して使用。
- ステレオヘッドフォン
- 市販のものでも代用できる。
ソフトウェア
内蔵ソフト
カートリッジを挿さずに電源を入れると、以下の機能が利用できる。
- カレンダー
- 世界時計
- 星占い
- アラーム
- 設定
- 言語(日本語・英語)
- 日時
時計・カレンダーは設定しておくと指定時間に自動的に電源がONになるアラーム機能を有する。時計・カレンダー機能はROMカセットのソフトウェアからも使用でき、一部のソフトでは特定の時間や日付にすることで通常とは異なる動作をさせることができる。
また本機は海外でも発売されており、ファームウェアの設定に日本語と英語の切り替えがある。
ゲームタイトル
ローンチタイトルは『キング・オブ・ファイターズR-1』、『めろんちゃんの成長日記』など6タイトル[注釈 9]。その他主なタイトルは『メタルスラッグ』シリーズ、『コットン -FANTASTIC NIGHT DREAMS COTTON-』、『パチスロアルゼ王国ポケット』、『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』など。
対応ソフトの大半はエス・エヌ・ケイから発売された。同社の他も、ADKや夢工房といったネオジオに関わっていた開発企業がソフト開発を担当した。ソフト数は少ないが、カプコン(5本)やセガ(セガ2本、セガトイズ1本)などの競合他社もサードパーティとして参入していた。またソフトの発売には至らなかったものの、SCEも参入の意思を表明していた[9]。売り上げ面では苦戦したとはいえ、これまでの携帯ゲーム機にはない作品が揃っていた。ファンの要望に応えるべく、対戦格闘ゲームのほかに、脱衣麻雀やパチンコ・パチスロのシミュレーターなど、大人のためのソフトも充実していた。また、携帯ゲーム機としてはゲーム業界で初めて、推奨年齢表示を箱に表示している。特にカジノゲームを扱った作品に多く、性的要素が無いものでも18歳以上推奨を表示する作品がある。
モノクロ版とカラー版の双方に対応したソフトも存在する。また、モノクロ版のローンチタイトルの中にすでにカラー対応ソフトが含まれていた。
評価
モノクロ版は任天堂の携帯ゲーム機ゲームボーイカラーの1週間後に発売された上、SNKが発売前から上位機種のカラーシリーズを5ヶ月後に発売すると発表していたために売れ行きは芳しくなく[1]、しかもネオジオポケットカラーを発売した7ヶ月後には軽量化カラー版を発売するなど、短期間での商品展開にユーザーは困惑した[1]。
一方でジョイスティックは評価され、1998年グッドデザイン賞を受賞している[10]。
2001年10月30日のエス・エヌ・ケイ倒産後は後継企業のSNKプレイモア(のち2代目SNK)に知的財産権が一括譲渡されたが、ネオジオポケットの展開は倒産を境に打ち切られている[11][12][13][14][15]。
注釈
- ^ 「NGP」という略称は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発表した携帯型ゲーム機「PlayStation Vita」の仮名と同一だが、両者は無関係で全く別のゲーム機である。
- ^ 「I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる」というキャッチコピーは後継機であるネオジオポケットカラー発売時のものである。
- ^ 通称ぐりぐりレバー[6]
- ^ ただし、全く動かないというわけではなく、ソフト側にネオジオポケットカラーでの動作を促す警告文が入っている場合は、それが表示されるようになっている。
- ^ カラー専用ソフトが増えた後期は「NEOGEO POCKET SOFTWARE CARTRIDGE」に統一
- ^ ネオジオポケットロンチタイトル〜1999年8月26日発売『パックマン』
- ^ 1999年10月21日発売『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』〜2000年5月25日発売『ソニック・ザ・ヘッジホッグ ポケットアドベンチャー』
- ^ 2000年5月25日発売『ダイナマイトスラッガー』〜2001年9月13日発売『SNK VS. CAPCOM カードファイターズ2 EXPAND EDITION』
- ^ 本体基本仕様発表時は8タイトルだった[2]。
出典
- ^ a b c d e M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、54ページ
- ^ a b 「SNK「ネオジオポケット」モノクロ版は10月22日 同時発売ソフトは格闘ゲームなど8作」『ゲームマシン』(PDF)、第571号(アミューズメント通信社)、1998年9月1日、1面。
- ^ 「「ネオジオポケット」の 出荷前に説明会 ソフト価格、周辺機器など紹介」『ゲームマシン』(PDF)、第576号(アミューズメント通信社)、1998年11月15日、4面。
- ^ 「東京ゲームショウ98秋 さらに販促イベント化 今回はハンドヘルド機のハード一斉疲披露」『ゲームマシン』(PDF)、第576号(アミューズメント通信社)、1998年11月15日、4面。
- ^ “ネオジオポケットが発売された日。携帯機ながらジョイスティックを有した挑戦的なハードで、カレンダーや星占いなどの内蔵ソフトも搭載していた”. ファミ通.com. 【今日は何の日?】. KADOKAWA Game Linkage (2020年10月28日). 2021年7月6日閲覧。
- ^ “これがネオジオポケットだ”. SNK (1998年). 2021年7月6日閲覧。
- ^ 『電撃王』通巻81号、メディアワークス、1998年9月1日、36頁。
- ^ アクセサリー一覧
- ^ 過去の講義レポート集|アカデミーヒルズ(2012年7月16日時点のアーカイブ)ネオジオポケットカラーのドリームキャストとの連携や、ソフトへのソニー・コンピュータエンタテインメントの参入
- ^ “携帯型ゲーム機 [ネオジオポケット NEOP 10010]”. Good Design Award. 日本デザイン振興会 (1998年). 2021年7月6日閲覧。
- ^ “SNK FOR EVER”. SNK (2001年10月29日). 2002年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月1日閲覧。
- ^ “エス・エヌ・ケイ フォーエバー”. エス・エヌ・ケイ (2001年10月29日). 2023年11月12日閲覧。
- ^ “SNKが大阪地裁から破産宣告”. ZDNet JAPAN (2001年11月2日). 2001年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月13日閲覧。
- ^ “アルゼがSNK株主より損害賠償請求”. ジーパラドットコム (2001年11月2日). 2001年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月2日閲覧。
- ^ NeoGeoLand Archived 2019年8月6日, at the Wayback Machine.
- ^ SBG;アルゼの新作プライズに新種あざらしも登場!Part2
- ^ “ネオジオポケットカラーの傑作タイトルがNintendo Switch(TM)に続々登場!『キング・オブ・ファイターズ R-2』『サムライスピリッツ!2』をこの夏配信!”. ファミ通.com (2020年6月25日). 2020年6月25日閲覧。
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