ニコン産業用・特殊用レンズの一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 23:29 UTC 版)
ファックス・ニッコール
ファックス・ニッコール(Fax-NIKKOR )は主としてコピー機向けに販売された。260mmF10を除いて完全対称のオルソメター型4群6枚。色収差補正波長域350-700nm。
- ファックス・ニッコール160mmF5.6 - φ62mmP=0.75ねじマウント。
- ファックス・ニッコール210mmF5.6 - φ72mmP=1.0ねじマウント。
- ファックス・ニッコール210mmF7
- ファックス・ニッコール260mmF10 - 後のプロセスニッコール260mmF10。トポゴン型4群4枚。レンズ刻印は「NIKKOR-Q」であり、Fax-NIKKORとは刻印されない。
- ファックス・ニッコール300mmF7 - φ95mmP=1ねじマウント。
ファックス・オルソ・ニッコール
ファックス・オルソ・ニッコール(Fax-Ortho-NIKKOR )は精密拡大投影用途向けレンズ。歪曲収差を厳密に補正してあることで知られ、造船用途で鋼板に原寸1/10倍の原図を投影し切り出したというエピソードが知られている。
- ファックス・オルソ・ニッコール250mmF5.6
- ファックス・オルソ・ニッコール400mmF5.6 - 4群6枚。基準倍率10倍。歪曲収差0.00%。色収差補正波長域350-700nm。
- ファックス・オルソ・ニッコール500mmF5.6
フィッシュアイ・ニッコール
フィッシュアイ・ニッコール(Fisheye-NIKKOR )は魚眼レンズ。
- フィッシュアイ・ニッコール6mmF1.4
- ニッコール16.3mmF8(1941年3月製造) - 大日本帝国海軍の要請で1937年9月設計に着手、1938年4月に設計完了。写角180度。日本で製造された最初の魚眼レンズ[4]。
プロ・フィッシュアイ・ニッコール
プロ・フィッシュアイ・ニッコール(Pro-Fisheye-NIKKOR )は投影用魚眼レンズ。「プロ」は投影(Projection )を意味する。
マクロ・ニッコール
マクロ・ニッコール(Macro-NIKKOR )は大型マクロ写真撮影装置「マルチフォト」(Multiphot )専用の交換レンズとして開発された。マルチフォトに付属するアダプターであるマクロ接続リング・対物リングを併用すればニコンFマウントに変換できる。4x5in判まで対応できる大きなイメージサークルを持つ。
- マクロ・ニッコール19mmF2.8 - RMSマウント。
- マクロ・ニッコール35mmF4.5 - RMSマウント。使用倍率8-20倍。
- マクロ・ニッコール65mmF4.5 - ライカLマウント。アタッチメントはφ38mmP=0.5ねじ込み。クセノター型4群5枚。拡大倍率で使用されるため、クセノターで通常像側となる群は物体側を向いて配置される。
- マクロ・ニッコール12cmF6.3 - ライカLマウント。アタッチメントはφ38mmP=0.5ねじ込み。鏡胴の焦点距離刻印は販売終了まで一貫してcm表記であった。
- ^ 『天体望遠鏡のすべて'81年版』の記載は「口径11cm焦点距離50cm」。
- ^ 製品カタログには前側アタッチメントがφ64mmであると記載があるが、前後ともφ67mmの現物が存在している。
- ^ 記載してある倍率数値は投影用レンズとしてのものであるから、撮影用レンズとして使用する場合は逆数で読み替えることになる。例えば基準倍率8倍の場合、撮影用レンズとしての基準倍率は1/8倍となる。
- ^ ただし『ニコンの世界第6版』の製品名は「プロニッコール」。
- ^ 撮影倍率1倍時、実効F値は無限遠時の2倍となる。
- ^ 現存し確認できているものとしてはNo.135443・No.135448が「β」で、No.135495では「M」刻印である。なお、製造番号の先頭4桁「1354」は捨て番である。
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