ニコン産業用・特殊用レンズの一覧 マイクロ・ニッコール

ニコン産業用・特殊用レンズの一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 23:29 UTC 版)

マイクロ・ニッコール

マイクロ・ニッコール150mmと70mm(どちらも前期型)

マイクロ・ニッコールMicro-NIKKOR )は主としてマイクロフィルム機材の縮小撮影用レンズとして販売された。

  • マイクロ・ニッコール55mmF4 - ライカLマウント。オルソメター型4群6枚。アタッチメントはφ40.5mmP=0.5ねじ込み。
  • マイクロ・ニッコール70mmF5 - ライカLマウント。クセノター型4群5枚。アタッチメントはφ40.5mmP=0.5ねじ込み。基準倍率1/12倍、使用倍率1/30-1/5倍。色収差補正波長域400-650nm。8枚羽根の普通絞り。最小絞りF22、1/2段ごとにクリックストップあり。写真製版およびマイクロフィルム用。引き伸ばしレンズとしても使用されたようである。日本光学銘でNo.705001~の番号を持つ前期型は単層コーティングだが、ニコン銘・370001~の後期型はマルチコーティングとなっている。
  • マイクロ・ニッコール150mmF5.6 - φ72mmP=1ねじマウント。アタッチメントはφ72mmP=0.75ねじ込み。変形クセノター型4群6枚。基準倍率1/10倍、使用倍率1/30-1/5倍。解像力150本/mm(1/10倍時、e線)。9枚羽根の普通絞り。最小絞りF22、1段ごとにクリックストップあり。写真製版およびマイクロフィルム用。イメージサークル116mmを生かして6x9cm判で一般撮影に使う者もいる。解像力がカタログ値として記載されるマイクロ・ニッコールは本種のみであった。日本光学銘でNo.171001~の番号を持つ前期型は単層コーティングだが、ニコン銘・180001~の後期型はマルチコーティングとなっている。

  1. ^ 『天体望遠鏡のすべて'81年版』の記載は「口径11cm焦点距離50cm」。
  2. ^ 製品カタログには前側アタッチメントがφ64mmであると記載があるが、前後ともφ67mmの現物が存在している。
  3. ^ 記載してある倍率数値は投影用レンズとしてのものであるから、撮影用レンズとして使用する場合は逆数で読み替えることになる。例えば基準倍率8倍の場合、撮影用レンズとしての基準倍率は1/8倍となる。
  4. ^ ただし『ニコンの世界第6版』の製品名は「プロニッコール」。
  5. ^ 撮影倍率1倍時、実効F値は無限遠時の2倍となる。
  6. ^ 現存し確認できているものとしてはNo.135443・No.135448が「β」で、No.135495では「M」刻印である。なお、製造番号の先頭4桁「1354」は捨て番である。
  1. ^ 『天体望遠鏡のすべて'81年版』p.74。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『ニコン党入門p.254。
  3. ^ 『ニコン50mmアストロカメラカタログ』。
  4. ^ a b c d 『ニコン党入門p.253。
  5. ^ 『ニコンの世界第6版』p.257。
  6. ^ a b c d e f g 『ニコンの世界第6版』p.258。
  7. ^ a b c d 『ニコンの世界第6版』p.259。
  8. ^ 第九夜NIKKOR13mmF5.6ニッコール千夜一夜物語
  9. ^ Nikon|知られざるニコンの歴史|Ultra Micro-NIKKOR





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