トラフ (地形)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 01:18 UTC 版)
成因
海溝と呼ばれる地形の多くはプレートの沈み込み境界であるのに対し、トラフにはさまざまな成因がある。
主なトラフ
世界のトラフ
- ハワイトラフ
- ハワイ諸島の重量に対し、アイソスタシーを保つため周辺の海底が沈降してできた地形である。プレートテクトニクスによる活動は観測されていない。
- ケイマントラフ
日本のトラフ
- 南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフ
- いずれも日本の太平洋側にあるトラフ。フィリピン海プレートがユーラシアプレートと北米プレートの下に沈みこむプレート境界であり、成因は海溝と本質的には同じである。
- 最上トラフ
- 山形県と新潟県の沖合およそ50km付近の日本海にあり、佐渡島から北東方向に延びている。
- 隠岐トラフ
- 石川県と福井県の沖合およそ100km付近の日本海にあり、東西に延びている。北縁には隠岐海嶺がある。
- 富山トラフ
- 佐渡島のすぐ西付近の日本海にあり、南北に延びている。トラフ南端には、総延長約750kmにもおよぶ富山深海長谷と呼ばれる地形がみられる。
- 対馬トラフ
- 対馬と朝鮮半島の間の東シナ海にある。
- 沖縄トラフ
- 九州の西側から台湾東側までの東シナ海にある。琉球列島の背弧海盆で、現在も拡大中の海洋地殻である。中国はこの沖縄トラフが日中中間線であると主張している。
参考文献
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関連項目
- 1 トラフ (地形)とは
- 2 トラフ (地形)の概要
- 3 外部リンク
- トラフ (地形)のページへのリンク