トヨタ・プリウスα 海外仕様

トヨタ・プリウスα

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 15:00 UTC 版)

海外仕様

台湾市場は日本と同じく「プリウスα」、北米市場とオセアニア市場、ならびに韓国/香港/マカオ市場では「プリウスv(プリウス ブイ、PRIUS v)」、欧州市場では「プリウス+(プリウス プラス、PRIUS+)」(ただし、ベルギーのみ「グランドプリウス+(GRAND PRIUS+)」)という名称で販売され[3]、仕様は各国によって異なる(香港仕様は2016年で販売終了)。

年表

2011年1月11日
2011年北米国際自動車ショー(デトロイト・モーターショー)で「プリウスv」を出展[4]
2列シート5人乗りで、全長4,615mm、全幅1,775mm、全高1,575mm。同モデルは米国で2011年春に発売予定とされた。
2011年3月1日
第81回ジュネーブモーターショーで「プリウス+」を出展[5]
3列シート・7人乗りで、サイズはプリウスvと同じ。
2011年3月8日
プリウス・スペースコンセプトとして5名乗車の2列シート車と7名乗車の3列シート車の2モデルが、東京都港区のメガウェブにて日本初公開[6]
日本国内では4月下旬の発売が予定されていたが、公開直後の3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震東日本大震災)及び東京電力福島第一原子力発電所での事故による工場被災と部品供給体制悪化により、4月の発売を中止、5月に延期された。
2011年5月13日
プリウスα」を発売[7]
「プリウス」同様にすべてのトヨタの販売店(トヨタ店トヨペット店カローラ店ネッツ店)で販売される。
2012年10月22日
新グレードを追加[8]
従来は2列シート車のみの設定だった「S」・「S ツーリングセレクション」・「G ツーリングセレクション」に3列シート車を追加し、ラインアップを拡大。同時に「G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ」は廃止された[注 3]
2013年4月8日
メビウス」の名称でダイハツ工業OEM供給を開始[9]
同社へのハイブリッドカーのOEM供給はカムリ(ダイハツ工業へはアルティスの車種名で供給)に次いで2車種目となる。
2013年8月1日
特別仕様車「S"tune BLACK"」・「G"tune BLACK"」を発売[10]
「S」・「G」をベースに、ドアスイッチベース、シフトノブ&ベゼル、コンソールスイッチプレート、ヒーターコントロールノブ&ベゼルにダークシルバー加飾を、ドアハンドル(インサイド・アウトサイド共)にメッキ加飾をそれぞれ施し、クローム調アルミホイールキャップを装備。シートやドアトリムの内装色は特別設定のブラックを設定した。ボディカラーは特別設定色の「ブラッキッシュレッドマイカ」を含む5色を設定した。
同時にベース車両の一部改良を実施。5人乗り仕様の全車(特別仕様車「S"tune BLACK"」・「G"tune BLACK"」を含む)に、停電などの非常時に1500Wまで使用可能のAC100V電源を供給できるアクセサリーコンセント(インパネ・ラゲージスペース)のオプション設定を追加した。
2014年11月17日
マイナーチェンジ[11]
外装では開口部を強調したダークグレーメタリックのアンダーグリルやLEDクリアランスランプを採用。リアコンビネーションランプはインナーレンズを赤に変更。ボディカラーは「クリアーストリームメタリックを廃止し、新たに「ダークシェリーマイカメタリック」と「オレンジメタリック」を追加。併せて、黒系を「ブラック」から「アティチュードブラックマイカ」に、赤系を「レッドマイカメタリック」から「スーパーレッドV」にそれぞれ差し替え、9色展開とした。内装では、幾何学柄を用いたピアノブラック塗装のセンタークラスターや合成皮革のアームレストを採用し、一部グレードには合成皮革とファブリックのシート表皮も採用。また、4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを全車に標準装備し、インテリアカラーとシート表皮色はそれぞれにブラックとグレージュの2色を設定した。
装備面では、「G」系グレードに運転席パワーシートを標準装備とし、車線の逸脱を検知して警告するレーンディパーチャーアラート、夜間走行時にハイビームとロービームを自動切替するオートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステムをセットオプションで設定。世界初となる1灯の光源でロービームとハイビームの切替が可能なBi-Beam LEDヘッドランプを「S"ツーリングセレクション"」及び「G」系グレードに標準装備し、「S」はスマートエントリー(助手席とリヤゲート。運転席は標準装備)&スタートシステムとのセットオプションとして設定。フォグランプをバルブからLEDに変更した。
2014年12月22日
「S ツーリングセレクション・G's」を設定[12]。(2015年2月23日発売)
2016年5月13日
特別仕様車「S"tune Black II"」を発売[13]
2013年8月に発売された特別仕様車「tune Black」のバージョンアップ仕様で、今回のベース車両は「S」のみの設定となる。内装ではステアリングスイッチベースやコンソールスイッチプレートなどにラメ入りピアノブラック塗装を、ステアリングホイールやシート表皮などにアクセントとしてホワイトステッチをそれぞれ施した。外観はプロジェクター式ハロゲンヘッドランプ(ブラックエクステンション加飾)やクローム調アルミホイールキャップを特別装備したほか、装備面では快適温熱シート(運転席・助手席)やスーパーUV・IRカットグリーンガラス(フロントドア/撥水機能付)を装備した。ボディカラーは特別設定色「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(メーカーオプション)」を含む4色を設定した。
同時に既存モデルも仕様変更を実施。オートマチックハイビーム・レーンディパーチャーアラート・プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)・レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)のセットオプションを「S」と「S"ツーリングセレクション"」に設定を拡大した。
2017年11月21日
一部改良[14]。(12月1日発売)
衝突回避支援パッケージ「Totota Safety Sense P」を全車に標準装備した。ボディカラーの変更も行われ、「スーパーレッドV」・「オレンジメタリック」に替わり「ダークレッドマイカメタリック」・「スティールブロンドメタリック」を設定した。なお、特別仕様車「S"tune BLACK II"」もベース車と同様の改良を受け、継続販売された。
2017年11月21日
プリウスα GR SPORTを追加[15]。(12月1日発売)
スポーツカーシリーズ「GR」の追加ラインナップとして、「S ツーリングセレクション・G's」の後継となる「S ツーリングセレクション・GR SPORT」を設定した。
2018年4月
北米市場、および韓国市場向け「プリウスv」の販売を終了。北米市場における公式サイトでは、直接の後継車ではないが間接的な代替車種としてプリウスRAV4ハイブリッドが紹介されている[1]
2018年4月
衝突回避支援パッケージの名称を「Toyota Safety Sense P」から、「Toyota Safety Sense」に変更[16]。(公式発表なし)
2020年8月
一部改良(公式発表なし)
WLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応し、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得。なお、燃料消費率のWLTCモードへに移行に伴い、「2020年度燃費基準+10%」達成となった。併せて、ボディカラーの変更も行われ、赤系を「ダークレッドマイカメタリック」から「センシュアルレッドマイカ(メーカーオプション)」に差し替え、「スティールブロンドメタリック」が廃止された。
2021年3月末
生産終了[17]。公式サイトも削除された。前述の通り、北米仕様と同様にプリウスとRAV4ハイブリッドに統合されたほか、5人乗りステーションワゴンの後継ポジションはカローラツーリングが受け持つ。

車名の由来

  • 「PRIUS」は、ラテン語で「- に先立って」の意味、「α」は「空間や使い勝手にプラスアルファの価値を付け加える」という意図から。
  • 海外仕様の「v」は「Versatility(多様性)」、「+」は「さらに良いもの」の意[7]

注釈

  1. ^ スイッチ操作でオン/オフができるが、ハイブリッドシステムの再起動でオンに戻る。
  2. ^ 全車標準装備の運転席に加え、助手席・バックドアにもセンサーが備わる。
  3. ^ 今回追加された「G ツーリングセレクション」の3列シート車において、「G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ」で標準装備だった樹脂パノラマルーフはメーカーオプションで装着可、その際の価格は「G ツーリングセレクション スカイライトパッケージ」と同一になる。

出典

  1. ^ a b Prius v Discontinued』(プレスリリース)トヨタ モーター ノース アメリカhttps://www.toyota.com/priusv/2021年12月18日閲覧 
  2. ^ インプレッションリポート トヨタ「プリウスα 」Car Watch 2011年6月20日
  3. ^ 嗚呼ややこしい!ハリアーはヴェンザ、ヴィッツはヤリス、フィットはジャズ…車名が世界統一ではない理由”. ドライバーWeb. 八重洲出版 (2020年6月19日). 2021年3月3日閲覧。
  4. ^ TOYOTA、2011年北米国際自動車ショーに「Prius v」を出展』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2011年1月11日https://global.toyota/jp/detail/1961582 
  5. ^ TOYOTA、2011年ジュネーブモーターショーに新型車「Prius +」を出展』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2011年3月1日https://global.toyota/jp/detail/1931170 
  6. ^ トヨタ、プリウス「ワゴン」公開 リチウム電池搭載 日経新聞、2011年3月9日
  7. ^ a b TOYOTA、新型車「プリウスα」を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2011年5月13日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21789231.html 
  8. ^ TOYOTA、プリウス、プリウスPHVを一部改良、プリウスPHV、プリウスαに新グレードを追加』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2012年10月22日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21780193.html 
  9. ^ ダイハツ新型ハイブリッド乗用車「メビウス」を発売』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2013年4月8日https://www.daihatsu.com/jp/news/2013/20130408-1.pdf 
  10. ^ TOYOTA、プリウスαの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2013年8月1日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21789510.html 
  11. ^ TOYOTA、プリウスαをマイナーチェンジ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2014年11月17日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21797492.html 
  12. ^ TOYOTA、ハリアー、プリウスαに“G's”を設定』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2014年12月22日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21799837.html 
  13. ^ TOYOTA、プリウスαの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2016年5月13日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/21815030.html 
  14. ^ TOYOTA、プリウスαを一部改良』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2017年11月21日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/19814908.html 
  15. ^ TOYOTA、「GR」シリーズ4車種を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2017年11月21日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/19814882.html 
  16. ^ 「トヨタプリウスα 特別仕様車「S"tune BLACK II"」カタログ」、2018年4月発行。HAZ03A03-1804
  17. ^ トヨタ プレミオ・アリオン・プリウスα生産終了のお知らせ』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2020年12月1日https://toyota.jp/news/end_product/2020120102/2020年12月1日閲覧 


「トヨタ・プリウスα」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トヨタ・プリウスα」の関連用語

トヨタ・プリウスαのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トヨタ・プリウスαのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトヨタ・プリウスα (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS