トヨタ・ハイエース 3代目 H50系(1982年 - 1989年)/トラックH80/90系(1985年 - 1995年)

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > > トヨタの車種 > トヨタ・ハイエースの解説 > 3代目 H50系(1982年 - 1989年)/トラックH80/90系(1985年 - 1995年) 

トヨタ・ハイエース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 22:44 UTC 版)

3代目 H50系(1982年 - 1989年)/トラックH80/90系(1985年 - 1995年)

トヨタ・ハイエース(3代目)
YH5#/6#/7$/8#/9#
LH5#/6#/7#/8#/9#型
ワゴン スーパーカスタム サン&ムーンルーフ 前期型
ワゴン スーパーカスタム 中期型
ワゴン スーパーカスタム 後期型
ボディ
乗車定員 3/6/7/8/9/10/12/15人
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
変速機 4AT/4MT/5MT
フロント
ダブルウィッシュボーン
リア
車軸式
フロント
ダブルウィッシュボーン
リア
車軸式
車両寸法
ホイールベース 2,295mm-2,795mm
全長 4,425mm-5,025mm
全幅 1,690mm
全高 1,890mm-2,220mm
テンプレートを表示
1982年12月
発表(発売は1983年1月から)。トラックは従来型をマイナーチェンジのうえ、継続生産される(RH24/LH24型。1985年8月まで)。「LASRE」と名づけられた新開発の3Y型ガソリンと、従来型から引き継がれたL型ディーゼルを搭載。ワゴンの最上級グレードは「スーパーカスタム・サン&ムーンルーフ」であった。ガソリンエンジンにも4速ATが設定され、スーパーカスタム以上はフロアシフトが採用された。
バンにジャストローと呼ばれる、後輪に小径ダブルタイヤを装着した(前輪・14インチシングル / 後輪・12インチダブル)平床フロアが設定された。
型式は標準がH5#系、ロングがH6#系、スーパーロングがH7#系。
1984年1月
ワゴンのディーゼルエンジンをレーザー2L型に変更した。のちにバンにもレーザー2L型ディーゼルが搭載された。
1985年8月
マイナーチェンジ。フェイスリフトを施し、サードシートにパワーリクライニング機能及びセカンドキャプテンシートの7人乗りワゴンの最上級グレード「スーパーカスタムリミテッド」を追加。スーパーカスタム・サン&ムーンルーフ以上にレーザー2L-T型ターボディーゼル車を設定した。バン、コミューター、救急車のヘッドランプを丸形2灯から規格型の角形2灯へ変更した。
同時にトラックをフルモデルチェンジ。同年5月、先行してトヨエースG15とダイナ初の1トン積みクラスとなるダイナ100(Y50/60系)が発表され、これにハイエーストラックが加わり三つ子車となった。ハイエーストラックのみH80/90系の独自型式が与えられており、H50系バン/コミューター/ワゴンとは全く別の車種となっている。フロントグリルも他の2車とは異なり、ヘッドランプは規格型の角型2灯式となっている。これらは2トン積みクラスのダイナ200、トヨエース G25とキャブを共用しているが、フレームサスペンション、ホーシング、デフなどは、全て一回り小ぶりで、容量の小さいものとなっている。高床が廃止され、平床デッキ車はすべて低床タイプとなりシングルジャストロー・ジャストローに加え、リアタイヤに扁平シングルタイヤを装着したスーパーシングルジャストローが追加された。
1987年8月
ワゴン系をマイナーチェンジ。この時期、次世代にあたるH100系の開発が佳境であり、顧客の100系への移行を妨げないよう、100系に通ずるデザインの異形ヘッドランプの採用(カスタム以上)となった。ワゴン スーパーカスタム及びバンのほぼ全グレードに4WDを設定した。4WDのエンジンはワゴンがレーザー3Y型、バンがレーザー2L型ディーゼルであった。バンに中期型ワゴンと同じ顔を持ちハイグレードなインテリアを持つ最上級グレード「スーパーGL」を追加。4WDは5MTのみ。同年、トラックのフロントグリルが変更され、姉妹車のトヨエース G15とダイナ100に近い顔つきとなった。
1988年
トラックのドアガラスを2分割から1枚へ変更。
1989年8月
バンとワゴン系はH100系にフルモデルチェンジしたがトラックはH80/90系を継続した。トラックのディーゼル車は平成元年排出ガス規制に適合。
1991年
トラックのバンパーと、ステップやドア裾の泥汚れを抑えるコーナーベーン(キャブ角の整流板)がボディ同色となる。
1995年5月
トラックをY100系にフルモデルチェンジ。

南アフリカ共和国では、2.2Lガソリンエンジンの4Y-EU型を搭載し、2007年まで生産された。


注釈

  1. ^ 姉妹車のレジアスエースと共に、バンの最上級グレードである「スーパーGL」が最も被害に遭う率が高く、それだけを専門に狙う窃盗団も多い。
  2. ^ 2021年6月までの2.0 Lのガソリンエンジン車および、2017年11月までの2.5 L及び3.0 Lのディーゼルエンジン車。
  3. ^ 3型(~2013年)まで。
  4. ^ トヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア。

出典

  1. ^ 渡辺陽一郎(カーライフ・ジャーナリスト) (2018年5月7日). “トヨタ「ハイエース」の中古車がバカ高い理由”. 東洋経済オンライン (東洋経済新報社). https://toyokeizai.net/articles/-/218754 2018年6月18日閲覧。 
  2. ^ 有馬賢治(立教大学経営学部教授。研究分野:マーケティング、消費者の諸活動等)[1] (2018年6月16日). “連載 有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」- 地味なトヨタ「ハイエース」がずっと売れ続けている理由…中古車市場でも高値で取引”. ビジネスジャーナル (株式会社サイゾー). http://biz-journal.jp/2018/06/post_23711.html 2018年6月18日閲覧。 
  3. ^ 日本損害保険協会、第11回自動車盗難事故実態調査結果を発表,自動車盗難はハイエースが3年連続トップ - impress,2010年3月19日記事
  4. ^ 社団法人日本損害保険協会 2007年度自動車盗難事故実態調査結果報告
  5. ^ 社団法人日本損害保険協会 第13回 自動車盗難事故実態調査結果発表
  6. ^ トヨタのマリン事業 マリン事業の歩み”. トヨタマリン. 2020年10月4日閲覧。
  7. ^ TOYOTA、トヨタ救急車をフルモデルチェンジ”. トヨタ自動車 (2006年4月27日). 2019年11月16日閲覧。
  8. ^ TOYOTA、ハイエースならびにレジアスエースを一部改良 -同時に特別仕様車スーパーGL“DARK PRIME”を発売-』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2014年12月16日https://global.toyota/jp/detail/42750142014年12月16日閲覧 
  9. ^ グッドデザイン・ロングライフデザイン賞 トヨタ・ハイエース、トヨタ・レジアスエース日本デザイン振興会
  10. ^ TOYOTA、ハイエースならびにレジアスエースを一部改良』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2016年6月1日https://global.toyota/jp/detail/122444372016年6月1日閲覧 
  11. ^ TOYOTA、ハイエースならびにレジアスエースを一部改良』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2017年11月22日https://global.toyota/jp/detail/198707262017年11月22日閲覧 
  12. ^ 「トヨタハイエース カタログ」、2018年5月発行。PRO11401-1805
  13. ^ TOYOTA、ハイエースならびにレジアスエースの特別仕様車を発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2018年8月6日https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/23840489.html2018年8月6日閲覧 
  14. ^ TOYOTA、ハイエースの安全装備を充実』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2020年4月17日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32256270.html2020年4月20日閲覧 
  15. ^ 【トヨタ新型ハイエース】2021年8月2日「設定集約!」一部改良日本発売!200系バン/ワゴン最新情報、価格は?”. New Car/車好き新型車ニュース (2021年4月21日). 2021年4月21日閲覧。
  16. ^ ハイエース、踏み間違え防止に寄与するパーキングサポートブレーキを全車に標準装備』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2022年4月13日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/37181265.html2022年4月13日閲覧 
  17. ^ トヨタ、「ハイエース」一部改良でアースカラーパッケージ設定”. Car Watch (2024年1月10日). 2024年1月12日閲覧。
  18. ^ ハイエースならびにトヨタ救急車を一部改良 ウェルキャブには、車いすワンタッチ固定装置を新搭載』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2024年1月10日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/40282230.html2024年1月12日閲覧 
  19. ^ TOYOTA、ハイエースに海外向け新シリーズを投入、フィリピンで世界初披露』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2019年2月18日https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/26562593.html2019年2月19日閲覧 
  20. ^ a b TOYOTA PREMIERES ALL-NEW HIACE IN THE PHILIPPINES(英語版サイト)』(プレスリリース)TOYOTA MOTER PHILIPPINE、2019年2月18日http://toyota.com.ph/news/toyota-news/toyota-premieres-all-new-hiace-in-the-philippines 
  21. ^ 【東京モーターショー】トヨタが新型フルサイズワゴンの「グランエース」を初披露。2019年内には発売予定!(Webモーターマガジン) - モーターマガジン社 2019年10月8日閲覧。
  22. ^ TOYOTA、新型車グランエースを発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2019年11月25日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30485609.html2019年11月27日閲覧 
  23. ^ イオン浪江店でのお買い物をもっと便利に! 浪江町内・双葉町内での「移動販売車」運行を開始します』(PDF)(プレスリリース)イオン東北株式会社、2022年6月10日https://aeontohoku.co.jp/company/uploads/News/news_20220610.pdf2022年7月3日閲覧 
  24. ^ テールゲートがガバっと開く!? 観音開きのトヨタ「ハイエース」が超便利! 豪で発売 約445万円から”. くるまのニュース (2022年8月18日). 2022年8月21日閲覧。
  25. ^ トヨタ自動車75年史 【豆知識】車名の由来”. トヨタ自動車. 2017年11月26日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トヨタ・ハイエース」の関連用語

トヨタ・ハイエースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トヨタ・ハイエースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトヨタ・ハイエース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS