テイルズ オブ エターニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 07:25 UTC 版)
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 |
PlayStation PocketStation PlayStation Portable |
開発元 |
PS:日本テレネット・ナムコ PSP:ナムコ・テイルズスタジオ |
運営元 | ナムコ |
人数 |
PS: 1人 1 - 4人(戦闘) PSP: 1人 |
メディア |
PS:CD-ROM 3枚組 PSP:UMD 1枚 |
稼働時期 |
PS: 2000年11月30日 2002年11月7日 (PS the Best) PSP: 2005年3月3日 2005年12月1日 (PSP the Best) 2013年11月28日(ダウンロード版) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 |
PS:873,000本(出荷本数・世界累計)[1] PSP:398,000本(出荷本数・世界累計)[1] |
概要
前作までとは違い、イベントにはボイスが大量に収録され[2]、キャラクターは2頭身でなく3頭身。『テイルズ オブ ファンタジア』と『テイルズ オブ デスティニー』のキャラクターも多数ゲスト出演しており、当時5周年を迎えたシリーズの集大成的な作品となっている[3]。
2001年にはテレビアニメ『テイルズ オブ エターニア THE ANIMATION』が放送され、エニックス(現・スクウェア・エニックス)出版の『ガンガンWING』で漫画版も連載された(著者は小池陽子)。2005年3月3日にはPlayStation Portable(PSP)版として移植された。2006年から2007年にかけては同じ世界観のオンラインRPG『テイルズ オブ エターニア オンライン』がWindows用MMORPGとして運用されていた。
ストーリー
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
物語の舞台となるのは、二つの世界が平行に存在する“対面世界”エターニア。エターニアは明るく、暖かい気候の「インフェリア」と、その遥か頭上、空の向こうに逆さまに存在する「セレスティア」から成る。
インフェリアの片田舎の村・ラシュアンに住む、リッド・ハーシェルとファラ・エルステッド。二人が村の見晴らし台から天上に広がる世界を眺めていると、ふいに大きな光が降ってきた。
二人が急いで墜落現場に向かうと、そこには、褐色の肌を持ち、見慣れぬ服を着た少女が倒れていた。言葉すら通じない少女に困惑しながらも、ひとまず村長に報告し、その指示を仰ぐことにした二人。しかし村長からは得体が知れないと、少女を村から追い出すように命じられる。
何とか説得を試みようとするファラ。そのとき、突然に村長宅の壁が激しく崩れ、褐色の肌の男が現れる。少女同様に異なる言語を操る男に、訳もわからないままいきなり襲撃されるが、リッド、ファラの二人で何とかこれを撃退する。しかし、騒動を起こしたことで村長は騒動の元でしかないと確信してしまい、結果として三人とも村を出て行かざるをえなくなってしまった。
ここから始まる物語は、やがて二つの世界全体を巻き込む大問題へと発展していくこととなる。そこには、一人の救われない少女の過去があった。
システム
戦闘システム
名称は「アグレッシブ・リニアモーションバトルシステム (A-LMBS)」。このシステムの最大の特徴は、中級以上の術の使用中でも画面が一時停止(術の実行中、敵味方の動作中断)せず、キャラクターが敵味方ともに動作の中断なしで行動できるようになったことである。主人公以外はオートで行動する。そのため作戦システムは細かい選択が可能で、あらゆる状況で敵との距離や使用技など、各キャラクターごとに行動の特性を変化させることが可能[4]。戦略面も進化しており通常攻撃が組み合わせで最大3回まで出せたりなど。戦闘が格段にスピーディになった。
また、HP・TPウインドウのUIを大幅に改装。キャラクターの名称部分を廃止し、代わりにキャラクターのミニグラフィックの隣にゲージと数値を置く個別表示になり、シンプルなものに変更された。これにより、エターニア以前のウィンドウ部分で隠されていたバトルフィールドが透過され、より広大な表現が可能になった。これらは以降のテイルズ オブ シリーズにも導入されており、戦闘システムの基礎となった。
C.ケイジ
クレーメルケイジのこと。キールとメルディの2つのクレーメルケイジがあり、大晶霊の協力を得ることで様々な術が使えるようになる。また、大晶霊の状態を確認したり、フリンジをして新たな術を発生させることも出来る。
大晶霊の組み合わせによって使用できる術が変化するので、組み合わせによっては特定の術が使えなくなってしまう。また、大晶霊の振り分けを反映させるには一度フリンジする必要がある。フリンジをすると晶霊の活力は平均化される。
晶霊の活力は戦闘で術を使うことでたまっていく。またはアイテムを使って活力を上げることが出来る。活力が高いとその晶霊に対応した術の詠唱時間が短くなり、活力がMAXになれば大晶霊の召喚が可能になる。ただし活力がMAXの時に術を使ったり大晶霊の召喚をすると活力は下がる。
テクニカルスマッシュ
特定の条件を満たして敵を倒すと「TECHNICAL SMASH + ○%」と表示されることがあり、これが表示されるとアイテム入手率が上がる。
戦闘ランクを上げる、フリンジによってある晶霊術を発生させる、特殊なアイテムを装備する等でテクニカルスマッシュ発生のボーナスが上がる。
テクニカルスマッシュ発生の条件は連続攻撃で倒す・複数の敵を同時に倒すなど、様々なものがある。
戦闘評価
戦闘終了後、戦闘内容を100点満点で評価したもの。評価点として以外の役割は無く、高得点を出してもメリットは無い。
これと同じく「称号」も本作では飾りのようなもので基本的に効果は無い(例外でキールの「ドクターミンツ」のみ効果がある)。
エンカウント
敵との遭遇方式は、フィールド上で敵が確認出来ない「ランダムエンカウント」(一部例外あり)。
また、本作はフィールド上で昼→夕→夜→朝と時間の流れがあり、時間帯によって出現する敵の種類や敵の出現率などが変化する他、時間帯によって町でのイベントが違うこともある。地形によっても敵の種類や出現率は変化する。昼・街道では敵との遭遇率が低く、夜・森では強い敵と遭遇しやすく、夜と森の2つの条件が重なっていると、稀に思わぬ強敵に出会ってしまうこともある。
キャンプ
フィールド上のどこでも、さらにダンジョンの特定の場所でキャンプができる。キャンプをするとHPが全回復し、フィールド上でキャンプを終えると強制的に昼になる。
また、「キャンプスキット」が始まり、キャラクター達の会話が聞ける。キャンプスキットとは別に「ヒントスキット」というものもあり、こちらはキャンプ中でなくても聞くことが出来る。
ミニゲーム
料理
テイルズ オブ シリーズ定番のシステムのひとつ。食材を組み合わせて料理をすると、HP回復など様々な効果が得られる。
基本的に一食作るとおなかがいっぱいになり食べられなくなるが、戦闘をこなせばまた食べられる。料理失敗の場合は成功するまで作ることが出来る。失敗した時の方が熟練度の上がりは早い。
リッドやファラなどインフェリア人はインフェリア料理の成功率が高く、メルディなどセレスティア人はセレスティア料理の成功率が高い。また、料理画面で“♪”の表示はそのキャラクターの好物を表しており、好物を食べるとそのキャラクターのみ通常より高い効果が得られる。
料理のレシピを増やすには、町などで色々な物に擬態している「ワンダーシェフ」を探し出すことで習得出来る。
マスター料理というものがあり、同じキャラクターで特定の料理の熟練度をマスターすると習得する。マスター料理は通常の料理より高い効果や特殊な効果が得られる。
「やみなべ」は最初から覚えている料理だが、効果はランダムでダメージを受けることもある。使用する食材もランダム。ただし、他の料理と同じ食材が偶然揃うとその料理と同じ効果をもたらし、レシピを習得していなければ習得もできる。
クイズ
- ^ a b “『テイルズ オブ』シリーズ全世界累計1,000 万本突破!” (PDF). バンダイナムコゲームス (2007年12月11日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “シリーズの基礎を完成させた傑作「テイルズ オブ エターニア」。当時やり込んだ「エターニア大好き人間」がその魅力を語る”. www.4gamer.net. 2020年9月4日閲覧。
- ^ 『テイルズ オブ クロニクル』28頁。
- ^ 『電撃王 通巻116号』メディアワークス、2000年12月1日、66頁。
- ^ 『Tales of 大辞典』426頁。
- ^ 『Tales of 大辞典』329頁。
- ^ 『Tales of 大辞典』100頁。
- ^ 『Tales of 大辞典』401頁。
- ^ 『テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2』で「クィッキーはペットじゃない。メルディの友達」と主張している。
- ^ 『Tales of 大辞典』336頁。
- ^ 『Tales of 大辞典』435頁。
- ^ リッド達と戦い、ストーリーの進行上、レイスはリッドたちに負けたことになるが「レイスは何が正しいのか迷っていたから精彩を欠いて負けた」とリッドは語った。
- ^ 進行上、料理コマンドでセレスティアの料理を食べる機会は無いが、設定上はセレスティア料理にも好物が設定されている。
- ^ a b c 『テイルズ オブ クロニクル』92-93頁。
- ^ 『GAME SIDE』Vol.13、70ページより
- ^ “PlayStation Awards 2001、400万枚突破「ドラゴンクエストVII」USER GRAND PRIXは「ファイナルファンタジーIX」が5部門制覇”. GAME Watch (2001年6月11日). 2012年10月27日閲覧。
- 1 テイルズ オブ エターニアとは
- 2 テイルズ オブ エターニアの概要
- 3 世界観
- 4 用語
- 5 登場人物
- 6 名称の由来
- 7 スタッフ
- 8 他のシリーズ作品との関連
- 9 外部リンク
固有名詞の分類
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プレイステーション・ポータブル用ソフト |
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