セロリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 17:48 UTC 版)
品種
大別すると、黄色品種、緑色品種、中間品種、および東洋在来種に区分される[6](黄色種、緑色種、中間種、赤色種、白色種に分類されることもある[10])。欧米では緑色品種が主流で、日本ではかつて黄色品種が栽培されたが、現在は中間品種が中心である[6]。コーネル、トールユタなどの品種がある。
- コーネル - 日本で一般的に出回っているクセが少ない品種[17]。茎は黄緑白色で長さ40 cmほどになる。株が大きくなることから、茎を1本ずつにしてバラ売りされているものが多い[6]。
- グリーンセロリ - 葉茎全体が緑色で強い香りが特徴の品種。密植して小型にして作り、株のまま売られる[6]。以前、日本にも持ち込まれたが、クセが強くて好まれなかった[17]。
- トップセラー - 淡緑色のセロリで、株はやや立ち性、葉柄は幅広く筋が少ない。生育旺盛でつくりやすく、家庭菜園にも向いている[13]。
- ホワイトセロリ - 水耕栽培で作られる品種[17]。茎が細長く、ミツバのような形状をしている。一般のセロリよりも香りは抑えられている[5]。
- ミニホワイト - 早生専用のホワイトセロリで、ミニセロリともよばれる。香りが強く、スープやサラダの彩りに使われる[6]。
- キンサイ(芹菜) - 英名でチャイニーズ・セロリというセロリの変種。東洋在来種で、中国野菜として扱われている[6]。
注釈
出典
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Apium graveolens L. var. dulce (Mill.) Pers. セロリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年8月27日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Apium graveolens L. セロリ(広義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年8月27日閲覧。
- ^ 松村明編 「セロリ」『大辞林 4.0』 三省堂、2019年。
- ^ a b c d 田中孝治 1995, p. 188.
- ^ a b c d e f g h i 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 24.
- ^ a b c d e f g h i j k l 講談社編 2013, p. 48.
- ^ Henry George Liddell, Robert Scott. “σέλινον”. A Greek-English Lexicon. 2024年1月12日閲覧。
- ^ a b Douglas Harper (2001–2024). “celery (n.)”. Online Etymology Dictionary. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “セロリ”. 語源由来事典. Look vise.inc.. 2020年7月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g “セルリー(セロリ)”. 独立行政法人農畜産業振興機構. 2020年11月23日閲覧。
- ^ “Taxon: Apium graveolens L. var. secalinum Alef. (Apium graveolens Leaf Celery Group)”. U.S. National Plant Germplasm System. 2024年1月12日閲覧。
- ^ a b c d e 小池すみこ 1998, p. 86.
- ^ a b c d e f g h i 板木利隆 2020, p. 242.
- ^ a b c d e 田中孝治 1995, p. 189.
- ^ a b c d e f 主婦の友社編 2011, p. 160.
- ^ 小澤直子『芳香性植物の嗜好性と利用実態および食材としての印象に関する研究』 千葉大学〈博士(農学) 甲第5375号〉、2015年。 NAID 500000963255。NDLJP:9901975 。
- ^ a b c d e f 主婦の友社編 2011, p. 161.
- ^ a b c d e f g 金子美登 2012, p. 121.
- ^ a b c d e f g h i j 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 203.
- ^ a b c d e 主婦の友社編 2011, p. 163.
- ^ a b 板木利隆 2020, p. 243.
- ^ a b c d e f g 板木利隆 2020, p. 244.
- ^ 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 241.
- ^ a b 板木利隆 2020, p. 245.
- ^ a b c d e 小池すみこ 1998, p. 87.
- ^ a b 松村明編 編『大辞林』(第3版)三省堂、2006年、1415頁。ISBN 978-4-385-13905-0。
- ^ 大澤俊彦 (2009). “がん予防と食品”. 日本食生活学会誌 20 (1): 11–16. doi:10.2740/jisdh.20.11.
- ^ Harold McGee 香西みどり訳『マギー キッチンサイエンス』2008年、共立出版 pp. 252–253, 304–305
- ^ a b 真田久、宮下憲、嵯峨寿「アテネオリンピック 2004の文化的側面 (<特集 アテネオリンピック・パラリンピック>)」『体育科学系紀要』第28巻、筑波大学体育科学系、2005年3月、129–139頁、ISSN 03867129、NAID 120000838125、2022年6月9日閲覧。
セロリと同じ種類の言葉
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