ストローク符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/01 08:28 UTC 版)
各言語における用法
ラテン・アルファベット
- デンマーク語、ノルウェー語、南部サーミ語
- ø を用いる。/ø/ を表す。
- アイスランド語
- ð を用いる。/ð/ を表す。
- フェロー語
- ð, ø を用いる。
- 北部サーミ語
- ŧ, đ を用いる。それぞれ /θ/, /ð/ を表す。
- スコルト・サーミ語
- đ, ǥ を用いる。それぞれ /ð/, /ɣ/ を表す。
- ポーランド語、ソルブ語
- ł を用いる。/w/ を表す。ポーランド語で ł の斜線は、ć ń ó ś ź の上のアキュート・アクセントとともにクレスカ(kreska)と呼ばれる。
- セルビア・クロアチア語
- đ を用いる。口蓋化した /dʑ/ を表す。
- マルタ語
- ħ, għ を用いる。前者は咽頭摩擦音 /ħ/ を、後者は母音の咽頭化を表す。
- ベトナム語
- đ を用いる。/d/ を表す。
- サーニッチ語
- Ⱥ, Ȼ, ₭, Ƚ, Ⱦ, Ŧ を用いる。なおサーニッチ語では小文字は使用しない。
キリル・アルファベット
ө がモンゴル語や多くのチュルク語で使用されている。円唇中舌半狭母音 /ө/ を表す。
セルビア・クロアチア語のキリル文字表記では、ђ, ћ が使われ、それぞれ /dʑ/, /tɕ/ を表す。また、現在の正書法で採用しているところはないが、古いキリル文字には ѣ という字があった。キルディン・サーミ語にはよく似た ҍ が口蓋化を表すのに使われている。これらの文字について、Unicode の文字名称では STROKE という言葉を使っていない。
それ以外のストロークつき文字を使っている言語は以下のものがある。
- アブハズ語
- ҟ を用いる。/q'/ を表す。
- アゼルバイジャン語 (キリル文字旧正書法)
- ғ, ҝ, ө, ҹ を用いて、それぞれ /ʁ/, /ɟ/, /ө/, /dʒ/ を表していた。
- カザフ語
- ғ, ұ を用いる。それぞれ、/ʁ/, /ʊ/ を表す。
- タジク語、バシキール語
- ғ を用いる。/ʁ/ を表す。
- ハンティ語
- ө, ӫ を用いる。
- ニヴフ語
- ӿ を用いる。
- 1 ストローク符号とは
- 2 ストローク符号の概要
- 3 各言語における用法
- 4 音声記号
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