ジム (ガンダムシリーズ)
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『機動戦士ガンダム サンダーボルト』におけるジム
ジム(サンダーボルト版) GM | |
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型式番号 | RGM-79 |
所属 | 地球連邦軍 |
生産形態 | 量産機 |
武装 | ビーム・スプレーガン 二連ビーム・ライフル シールド×2 |
搭乗者 | イオ・フレミング リチャード・シムズ カール |
漫画およびOVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。
かつてサイド4「ムーア」だった暗礁宙域「サンダーボルト宙域」での運用のために改修されたジム。ムーアの戦災難民からなる「ムーア同胞団」に配備されている。
関節部には対デブリ用のシーリング処理が施され、両肩をはじめとする機体各所にアポジ・モーターが増設されているほか、武装はエネルギーパック方式を採用している。さらに、最大の特徴として通常のジムのものとは異なる大型のランドセルを装備しており、このランドセルには5基のスラスター、エネルギーパックの交換やシールド携行に用いられる2基のサブアーム、予備のエネルギーパック3基などが設けられている。武装の二連ビーム・ライフルは、フルアーマー・ガンダムのものを小型化したものである[57]。
コア・ブロック・システムに対応しているが、内蔵されているのはコア・ファイターではなく、4基の小型スラスターと機銃を装備したエマージェンシー・ポッド[58] である。上半身か下半身のどちらかのみパージした上で制御できるなど、柔軟な運用が可能。なお、同作品のガンキャノンやフルアーマー・ガンダム[58]にも同型のポッドが採用されている。
OVA第5話でのア・バオア・クー攻防戦において、Gファイター内に収納された機体が登場し、ガンダムMAモードと同様の形態もとっている。
ガンダム・ヘッド
ガンダム・ヘッド | |
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型式番号 | RGM-79/GH |
所属 | 地球連邦軍 |
生産形態 | 量産機 |
武装 | ビーム・スプレーガン 二連ビーム・ライフル シールド×2 |
漫画・アニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する地球連邦軍のMS。
ア・バオア・クー攻防戦に投入されたジムの改良型。頭部をガンダムタイプのものに換装した以外は外観・装備ともにジムと完全に同一である。ガンダムの名声による戦意高揚とジオンに対する心理的影響を意図し[59]、カラーリングもオリジナルのガンダムに近い明度の比較的明るい白と青を基調としている。
頭部はガンダムタイプの特徴である額のブレードアンテナがなく、代わりに地球連邦軍のエンブレムが描かれており、頭頂部メインセンサー左右横に1対のロッド状のアンテナがある。なお、陸戦型ガンダム(サンダーボルト版)の頭部にも同一のものが採用されている。
注釈
- ^ 『機動戦士ガンダム0080』『0083』などの英語吹き替え版では、「GM」と書いて「ジーエム」と読まれている。
- ^ 主にテレビシリーズに登場する機体を、後のジムコマンドや後期型ジムなどの後期生産型と比較してこう呼ぶ場合もある。
- ^ OVA『第08MS小隊』第1話に登場する機体など、時系列的に最も初期に登場した機体をこう呼ぶ場合もある
- ^ 65,000馬力[11]。
- ^ 小説版『機動戦士Ζガンダム』ではクワトロ・バジーナも搭乗した経験があるが、その性能は彼を満足させるものではなかったものの、後に開発されるMSリック・ディアスの設計思想の基となった[16]。
- ^ 試作型が完成した時点で、量産型をジャブローやルナツーで開発する事は決定していた[19]。
- ^ 資料によっては、RGM-79(E)先行量産型ジム(宇宙戦装備)はRGM-79[E]初期型ジムとも記載される。「RGM-79[E]」はルナツーで開発された空間戦闘仕様の先行生産モデルとして紹介されているが、ジム・コマンド系列機の開発が早く進展したことで開発が中止されたとする資料もみられる[23]。
- ^ 当初、隊長機用のチューン型ジム1機と通常型のジム3機、これに砲撃戦用のジム・キャノン1機の計5機でMS1個小隊を編制する構想だったとされる。しかし、(テレビでの描写に合わせて)さまざまな事情によって何機かがボールなどに置き換えられるケースがあったという。このほか、単一の機種3機で1個小隊を基本隊形として編制し、ジム1個中隊(4個小隊=12機)をボール10機から20機が遠距離支援をするという構成になったとする資料もみられる[25]。
- ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話に登場したルナツー基地所属のジム6機は、3機で1小隊編制をとっていた[26]。隊長機を含む4機が90㎜マシンガンを装備し、2機がハイパーバズーカを装備している。
- ^ U.C.0080年6月中旬から世界各地の工場にて生産開始したとする資料[28]もみられる。ただし、ガンダムセンチュリーの一年戦争の時期は、現在流通する資料と大幅に異なる。
- ^ 1996年11月1日に発行される『ホビージャパンMOOK 機動戦士ガンダム/第08MS小隊ビジュアルブック08小隊戦記(1)』では、「ガンダム」のカメラが「デュアルセンサー」であるのに対し、「GMタイプ」の頭部メインカメラは「安価なモノセンサー」であるとされてきた。そして、「索敵能力の低下」を忍んだこのタイプのカメラの採用は「コスト削減」のためだとされている。この設定は1980年のホワイトメタル製フィギュア『メタルコレクション 地球連邦軍モビルスーツGM』(ツクダ)のパッケージ、1981年の『HOW TO BUILD GUNDAM』(ホビージャパン)では、「簡略化」されていて量産に向き、「視界」が広いガンキャノンのカメラを流用したためとしている。
- ^ なお、後発のG/GS型においてはより生産性を高めるべく、モノアイ式のカメラが採用された[34]。
- ^ 一方、脱出装置が省略されたことからパイロットから多くの非難の声が挙がったとする資料もみられる[10]。
- ^ ジムに教育型コンピュータが搭載されているとした資料も見られる[28]。
- ^ 『マスターグレード ジム』において『マスターグレード スーパーガンダム』の武装型番が誤って転載されており、以降の『ガンダムオフィシャルズ』『ガンダムファクトファイル』などに転載され続けている。『U.C. ARMS GALLERY』の一部において、その誤植が初めて設定として採用された。
- ^ ただ、kW単位で出力が表現される「ジェネレータ」は1985年以前設定自体が存在せず、ビーム銃器のエネルギーがMS本体に依存するという設定も無かった。なお、ジムの機関出力がRX-78と同じ「65000馬力」であるとする設定は、1981年時点ですでに存在している。
- ^ コスト削減や、RX-78-2の戦闘データから2本装備する必要性がないと判断されたことから1本の装備構成となったとする資料も見られる[36]。
- ^ 後年、劇場アトラクション『GUNDAM THE RIDE』において護衛のアダム・スティングレイ機としてサーベル2基装備の機体が登場した。
- ^ テレビ版29話、Gブル出撃直後のアムロ・レイとセイラ・マスの会話より。
- ^ なお、この場面のジムはビームライフルを持っているが、ズゴックに破壊された際には武装がビームスプレーガンに変わっているという描写ミスがある。ゲームなどでこの場面が再現される際、ジムは最初からビームスプレーガンを装備している。
- ^ この戦闘はオデッサ戦終了時の宇宙世紀0079年11月9日に発生した。これにより、ジムの初登場時期はジャブロー戦より3週間前倒しされた。
- ^ ジャン・リュック・デュバル少佐が2機撃破し、残された4機はデュバル少佐が操縦するヅダを追跡中、3機空中分解している(エンジントラブルで離脱した1機はモニク・キャディラック特務大尉が撃破)直後にデュバル機も空中分解した。
- ^ 『グレートメカニック』2001年刊より[要ページ番号]。本書では、これに加えて「ジオン兵を主人公にしてコックピット視点のゲームを作ると、敵がジムとボールばかりになってしまう」「アトラクションで観客をガンダムに乗せてしまうと『なぜガンダムに何十人も乗れるのか』、観客をジオン側にすると『ジオン公国の敗北という暗さをどう伝えればよいのか』という問題が発生する」とも語られている[要ページ番号]。
- ^ 本作におけるジムの色の決定は難航し、監督の安彦は陸戦用なのでオレンジでいいのではという意見だったが、カトキと副監督のイムガヒが「どうしても赤いのが映像で見たい」と強行したという[51]。
- ^ 設定画では側面のスラスター部は黒塗りになっており、3発しか確認できない[52]。
出典
- ^ a b c d 『モデルグラフィックス1990年5月号』大日本絵画、52-53ページ
- ^ 書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』376Pより。
- ^ a b c d 1/100プラモデル・マスターグレードジム Ver.2.0のパッケージ底面の解説より。これは前期生産型のことである。
- ^ 『機動戦士ガンダム記録全集4』日本サンライズ、1980年8月16日、187頁。
- ^ 『ガンダムアーカイブ 機動戦士ガンダム完全設定資料集』メディアワークス、1999年6月、42-43頁。ISBN 978-4840212113
- ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、18-19頁。ISBN 978-4797359046
- ^ a b 『テレビマガジン』1981年2月号付録『機動戦士ガンダム大事典』上巻(講談社)
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- ^ a b c d e 「011 ジム」『機動戦士ガンダムMSV COLLECTION FILE 宇宙編』講談社、1999年11月。(ISBN 4-06-346550-0)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 『1/144 フルカラーモデル ジム』バンダイ、1988年10月、組立説明書。
- ^ a b c 『講談社ポケット百科シリーズ15 ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』講談社、1981年[要ページ番号]と表記した資料もある
- ^ a b 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士0080 ポケットの中の戦争 VOL 2』バンダイ、1989年9月。ISBN 4891890479
- ^ 『センチネル0079』[要出典]
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- ^ a b #IGLOO completep.46
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- ^ a b c d 『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月、2006年7月(復刻版)、90-91頁。ISBN 978-4063721775
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- ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、26-27頁。ISBN 978-4797359046
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- ^ a b c d ORGINガイドブック2 2010, p. 167-169.
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- ^ a b c d ORGINガイドブック3 2011, p. 110-111.
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- ^ WEB版ORIGIN19話 2018.
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- ^ ドアンの島Twitter2 2022.
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- ^ a b c d e ORGINガイドブック3 2011, p. 113.
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- ^ プラモデル「HG ジム(サンダーボルト版)」組立説明書より。
- ^ a b 『MG フルアーマー・ガンダム Ver.Ka (GUNDAM THUNDERBOLT 版) 』説明書。
- ^ 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第5集限定版付録冊子『MSイラストレーション』38頁より。
- ^ “【4月6日はジムの日!】漆黒のジム・スナイパーIIやジム寒冷地仕様など、魅力的なガンプラ&ガンダムフィギュア情報をプレイバック!!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2019年4月6日) 2021年4月6日閲覧。
- ^ “「Q.4/6はジムの日!あなたの好きなジムは?」はジム・カスタムが1位!”. GUNDAM.INFO (サンライズ). (2020年4月6日) 2021年4月6日閲覧。
- ^ “4月6日はジムの日! あえてノーマルのジムにこだわった厳選アイテムを紹介!!”. HOBBY Watch (インプレス). (2021年4月6日) 2021年4月6日閲覧。
- 1 ジム (ガンダムシリーズ)とは
- 2 ジム (ガンダムシリーズ)の概要
- 3 デザイン
- 4 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるジム
- 5 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』におけるジム
- 6 ジムの日
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