ジム (ガンダムシリーズ) ジム (ガンダムシリーズ)の概要

ジム (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 08:37 UTC 版)

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作中の軍事勢力の一つである「地球連邦軍」初の量産型MS。主人公「アムロ・レイ」が搭乗する「RX-78 ガンダム」の設計を基に、高価な機能や装備を廃した廉価版MSとして開発された。赤と薄緑色のカラーリングと、ゴーグル状のカバーに覆われた頭部センサーカメラが外観上の特徴。ガンダムにはおよばないが、敵である「ジオン公国軍」の主力MS「ザクII」を上回る性能を持ち、物量を活かした集団戦法で連邦軍を勝利に導く。劇中では活躍シーンもあるが、「シャア・アズナブル」といったジオン軍のエースパイロットの搭乗機に破壊されるなど、「やられ役」としての描写が多い。

後発作品でも発展型や類似した外観・設計思想を持つ機体が登場し、総じて「ジム系」「ジムシリーズ」と呼ばれる場合もある。派生機については『ジムシリーズのバリエーション』などの各関連記事を参照。

本項で解説する「RGM-79 ジム」は、後発作品に登場する各派生機との区別のため、前期生産型[注 2]先行量産型もしくは先行試作量産型[注 3]先行量産型前期型後期型[1]などの呼称を付ける場合もある。

機体解説

諸元
ジム
GM
型式番号 RGM-79
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機
頭頂高 18.0m[2]
本体重量 41.2t[3]
全備重量 58.8t[3]/58t[2]
装甲材質 チタン系合金[4]
チタン・セラミック複合材[5][4]
出力 1,250kw[3](65,000馬力[6]
推力 24,000kg×2、3,750kg×2[7]
総推力55,500kg[3]
センサー
有効半径
6,000m[3]
最高速度 102km/h[7]/120km/h[6]
武装 60mmバルカン砲(内蔵:弾数50)×2
ビーム・サーベル×1(一部は×2)
ビームスプレーガン
ガンダムビーム・ライフル
90㎜ブルパップ・マシンガン
シールド
ハイパーバズーカ
搭乗者 シン少尉
サーカス・マクガバン少尉(小説版)
キリア・マハ中尉(小説版)
スレッガー・ロウ(THE ORIGIN)
地球連邦軍一般兵

機体解説

RX-78ガンダムは量産化を前提としたものの、機体の単価が高額であったことと、生産に時間がかかる事から簡易量産型の開発が必要となった[8][注 4]。開発の際に用いられた戦闘データや稼働データは、ホワイトベースジャブローに到着するU.C.0079年11月の2か月前に補給部隊を通して得られたものを使用している[10]。RGM-79の開発にあたっては、8機作られたRX-78ガンダムのうち、1~3号機を除いたジャブロー所在の5機がその母体となっている[11]。元々、連邦軍では白兵戦用、中距離戦用、長距離支援用の3タイプを量産化する予定であったが、運用テストにおいて白兵戦用MSが突出した性能を発揮したために開発計画は同タイプを主流としたものへ変遷[9]。RGM-79(G)陸戦型ジムやRGM-79(E)先行量産型ジム(宇宙戦装備)を経た後、ジャブローやルナツーではより生産コストを抑えた量産型が開発された[9][注 5][注 6][注 7]。RGM-79ジムではジェネレーターの低出力化や装甲材質の変更など、生産コストを抑える簡略化がなされている[9]。完成したジムはガンダムのような万能機ではなく、標準的な機体をコンセプトとしている[9]

ホワイトベースがサイド7を出港した時には既に生産が開始され[5][注 8]、第一次生産機は42機がジャブローで製造、「前期型」と呼ばれる。その後、装甲版の材質など細部に若干の変更を加えた機体がキャリフォルニアベースやジャブローで288機生産され、こちらは「後期型(または実戦タイプ)」と呼ばれる[16]一年戦争においては主力となった機体であるが、性能面においてはRX-78ガンダムに数段劣る結果となった[8][注 9][注 10]。一方で、機体設計が簡素な事から、ジムは様々なバリエーションを生み出した[4][注 11]ほか、ザクIIが稼働率6割であったのに対しジムでは8割を誇っており、国力の低いジオン公国に対して優位性を獲得していた[4]。また、RX-78の戦闘データがコピーされているため、初級パイロットでもある程度の戦闘は可能である[5]。運用の際は5機1個小隊とボールの支援で構成[19][注 12][注 13]。実戦では集団戦闘を徹底しており、単独戦闘の多いジオン軍機体を連携で撃破した[4]

「GM」の名前の由来は「Gundam type Mass-production model」の頭文字の略[22]、「General Mobile-suit(一般的なモビルスーツ)、あるいは、Gundam Model(ガンダム型)」[23]など様々な説がある。

総生産数は一年戦争の終戦までに派生形を含め3800機とされ、MS-06 ザクII(派生形含む)の4000機に次ぐ第2位の生産数とされる[24]。地球連邦軍は大量に生産された本機を有効活用すべく、延命策としてジェネレーターの積み替えと全天周囲モニターへのコクピット改装などの改修を重ね、ジムIIとして一年戦争後も運用している[24]。またジムIIにはさらなる近代化改修を施され、ジムIIIとして運用された機体も存在する。

機体構造

頭部
資料によってカメラアイの設定に差異があり、「ガンダムのものよりもよく見える、ガンキャノンのカメラを使用している」とした資料[25]、「量産が容易なガンキャノン型のツインアイを採用。センサー類は頭部に集中し、照準用センサーやドップラーレーダーを備える」とした資料[5]、「ガンダムのものを簡略化し、センサー類の複合であるもののデュアル構成されるシステムは踏襲、各種デバイスやセンサーは機能を維持したまま小型化・密集配置し、生産性も向上」とした資料[26]、ジムの頭部センサーは「RX-77系(ガンキャノン型)のデザインを踏襲したもの」とされており、“ゴーグル”に相当する部分の中央上部に工学レンズ系カメラを配置し、その左右に(不可視光線をカバーする)多目的アンテナが配置された内部構造図を記載した資料がみられる[27][注 14]。また、ガンダムでは備えられていたデータ収集用のコ・プロセッサーフレームやモニタリング機能は簡略化されている[28][注 15]
コクピットブロック
先行していたRX-77やRX-78がコア・ファイターの採用でコスト高を招いていた事から[30]、量産型であるRGM-79ではコア・ファイターを省略、簡略化されたコア・ブロックシステムが採用された[8]
コクピット構造はRX-78ガンダムのものを踏襲し、航空機や航宙機に近似した操縦感覚を有するために機種転換が容易に行える。また、航空機としての機能が排除されたため、メインフレームそのものがジェネレーターやコンピュータを含む制御・脱出装置を取り巻く形となっている[28][注 16]。RX-78で導入されていた教育型コンピュータは、生産コストの観点から省略された[9]。また、RX-78では露出していたヘリウムコアやプロペラントタンクは内蔵可能となった。この方式によって機体はそのまま、コアブロックを換装するだけで地上用と宇宙用に切り替え可能なほか、生産や整備工程が簡略化されたためにコ・ジェネレーターを追加するだけで狙撃戦や砂漠戦、出力のチューンナップといった改修が容易に行える[28]
装甲
生産コストの観点から、チタン系合金へと変更[9]。装甲強度には難がある[5]
ジェネレーター
RX-78のものと比較し、1380kWから1250kWへと低出力化した。関節フィールドモーターに必要な駆動出力は変わらないものの、兵装面のエネルギーで影響を受ける事となった。RGM-79ではビームスプレーガンの採用が決定していたため、地上において核融合炉を生産し、予定調達数を早期に完了できた[31]
また、複数のジェネレーターを協調稼働させるためのサブジェネレーターも省略されている[28]
マウントラッチ
RX-78を踏襲し、バズーカやビームスプレーガン、シールド等を機体各部のラッチに装着可能[28]
バックパック
ランドセルとも呼称され、メインスラスターやサブジェネレーターのサーキット、ビームサーベル用のタキシングで構成される[26]。ビームサーベル1基のノーマルタイプ、2基のタイプ、バズーカ用マウントラックを追加したタイプが存在する[28]。ビームサーベルを2基装備する際は、ホルダーを追加するほかバックパック内のターミナルをオンラインにする必要がある[23]

武装

ビームスプレーガン
型式番号BOWA BR-M79C-1[32][注 17]
出力1.4MW[5]。手持ち式のメガ粒子砲で、ビームライフルよりも集束率が低く[5]、射程は短い兵装[8][5]。近距離ではビームライフルと同等の威力を有するが、MS-14以降の敵機相手では対ビームコーティングが施されているケースも多かったため、至近戦闘を余儀なくされた[28]。また、連射が可能な特性を生かし、この装備を携行したジムが近・中距離を担当、ボールが遠距離を担当する運用もなされた[5]。小型で取り回しの良い拳銃型ビーム砲で、基本的な(普通の銃と同じ)攻撃を行う「シングルショット」、面制圧用の「バーストショット」、ビームを拡散させ広範囲にダメージを与える「レンジショット」の3つのモードを選択可能であり、塗装用のスプレーガンに似ている外見とともに、その名称の由来となっている[32][注 18]
ビームライフル
型式番号BLASH XBR-M79-07G[32]
ガンダムと同じ装備。ただし、生産性の問題からその供給量は多くない[28]。(このライフルの推奨ジェネレータ出力は1380kwとされている[32])[注 19]
劇中では、ジャブロー防衛戦においてシャア専用ズゴックと対峙したジムが装備しているが、腹部を貫かれたシーンでは手持ちの武器がビームスプレーガンに入れ替わっている。
ビームサーベル
型式番号THI BSjG01[34]
出力0.3MW[5]。ガンダムから運用される装備だが、ジムでは信頼性の向上に伴い、装備数は1本となった[5]。一方で、隊長機では2本装備したツインサーベルタイプも存在する[28][注 20]。また、オプションとしてジャベリンタイプも存在するが、供給量は少ない[28]
380mmハイパーバズーカ
型式番号BLASH HB-L-03/N-STD[35]
ガンダムの装備と同じ携帯式の大型ロケットランチャー[28]。ガンダムに装備されたものは大型のサイトスコープを取り付けていたが、ジムへの供給品では省略したモデルが採用された[35]
100mmマシンガン
型式番号YHI YF-MG100
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』で設定された、主に地上で使われる近距離戦闘向けマシンガン。後の作品やゲームのムービーでも装備した機体がある。下部の箱型弾倉から給弾される。
90mmマシンガン(“ジムマシンガン”)
型式番号HWF GMG・MG79-90mm
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』で設定された、バレルの短いブルパップ型突撃銃風のマシンガン。ただし、実在のブルパップ銃と違いマガジンが銃体の下面でなく上面に付いているため、サイトを用いた精密射撃が物理的に不可能な構造になっている。
初出作品ではRGM-79GとRGM-79SPの装備だったが、後発作品が登場するにつれ、それ以外の連邦軍第1世代MSもしばしば使用するようになった。OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』やゲームのムービーでも装備した機体がある。元々はコロニー防衛用に開発された小口径の実体弾を発射する兵器で、ビーム兵器より威力は劣るものの、攪乱幕や大気の状態に影響されないという利点を持つ。宇宙でも使用できる。マガジンは本体上部から挿入され、全弾を打ち尽くした時点で空になったマガジンが自動排出される仕組みになっている。
60mmバルカン砲
頭部に2門装備する[5]。装弾数はガンタムと同じ50発とした資料が存在するが[15][5]、ガンダムよりも装弾数が増量したとする資料もみられる[28]
映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』で、リック・ドムに白兵戦を仕掛ける際に使用した。
スーパーナパーム
諸元表にてこの装備を記載した資料もみられる[15]
シールド
型式番号FADEGEL RGM-M-Sh-003(十字マークあり)及び RGM-M-Sh-007(十字マークなし)[34]
ルナ・チタニウム製三重ハニカム構造で、ガンダムシールドと同規格のもの[6]。コストダウンのために表面の十字マークが簡略化された物は、チタン・セラミック複合材に変更されている[34]。このシールドは、U.C.0093年の第二次ネオ・ジオン抗争に参戦したジムIIIにも装備されている。

劇中での描写

量産機としては同じ敵役のザクと同様、弱い機体であるという印象を持たれている。その要因としては、演出上やられ役が大量に必要なビグ・ザムをはじめとする敵側秘密兵器の登場などが多く、設定やカタログデータがどうあれ劇中では「連邦の雑兵」、「単なるモブキャラ」扱いである。なお、ゲーム(『コロニーの落ちた地で…』など)では、主人公の乗る機体として使用できるが、性能は「安かろう悪かろう」の域を出ていない。

『機動戦士ガンダム』では、ホワイトベースがジャブローに寄港する第29話で、「ガンダムの生産タイプ[注 21]として初登場。ジオン軍の来襲に対して数機が出撃する。2、3機はガンダム用ビーム・ライフルを装備しており、この中の一機がシャア専用ズゴックと対峙している(漫画『機動戦士ガンダム U.C.戦記 追憶のシャア・アズナブル』では、このズゴックに貫かれたジムのパイロットを主人公にした物語が描かれている)[注 22]。続く第30話では、ジャブローの工場内で量産されたこの機体をジオンの特殊部隊が発見し、起動する前に爆破すべく時限爆弾を仕掛けるが、ホワイトベースの子供たちに排除された。

その後の宇宙要塞の攻略戦等では、地球連邦軍の物量作戦の象徴としてボールとともに大量に登場する。アニメ版のソロモン攻略戦では、敵の正面を埋め尽くす描写がなされた。だが「やられ役」というよりなかば背景として止め画で描かれている。敵モビルスーツの攻撃に次々と破壊されつつも後から後から後続の部隊が現れて立ち向かっていき、わずかながら敵機を撃破する場面もある。劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇』ではビームサーベルリック・ドムを斬るシーンが新たに追加されている。また、スタッフのお遊びで1コマだけ顔がイデオンになる。

テレビ版第42話でジム用シールドを持つ『ライディーン』および『ダイターン3』が混ざっているが、前後するモブシーンではハイパーバズーカを装備したジムが登場する。

小説版「機動戦士ガンダム」では、ビームライフルを標準装備としつつ、アムロ隊にも二機が配備されている。特にキリア・マハ中尉のジムは活躍が著しく、ガンダム、ガンキャノンに良く随伴して多数の敵MSを撃墜しアムロからも称賛された。ドズル艦隊との戦いでもアムロやカイハヤトとともにビグ・ザムのビーム攻撃を回避し、さらに命中弾を当てて右足を破壊するという殊勲も上げた。直後にビグ・ザムと特攻をかけたグワジン級ガンドワの一斉攻撃に巻き込まれ撃墜されたが、「優秀なパイロットを失った」とクルー全員から惜しまれた。

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話では、オデッサ戦から宇宙圏に脱出してきたジオン軍の敗残兵の捕縛役として、ルナツーから飛来したジム6機が登場[21]。機体のデザインはプラモデルマスターグレード ジム」のものが使用されている。それまでボールしか見たことがなかったオリヴァー・マイが「首と足があります」と発言するなど、地球連邦軍も本格的な量産型モビルスーツを投入したことを認識させている[注 23]。このジム部隊はヅダ2機と交戦し、ヅダ1機の喪失と引き換えに全滅した[注 24]。『MS IGLOO』におけるジムはその物量でジオン軍のモビルスーツを撃破している描写があり、他作品に比べ活躍している方であるが、本作はジオン軍の構成員が主人公側であるため、ジムのパイロットのほとんどが悪役として描かれている。

漫画『機動戦士ガンダム0079』ではザクやドムを仕留めるシーンがある。

指揮官仕様のジムが登場する作品もある。ビームサーベルを2本装備しているのが特徴で、『GUNDAM THE RIDE』でのアダム・スティングレイ機や漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』でのクワトロ・バジーナ機などがある。また、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V』では、膝や腰の装甲形状の変更や通信アンテナの追加など、デザインの異なる指揮官機が登場している。

ジムが主役の作品

機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』と『GUNDAM THE RIDE』がある。前者の主人公が乗る機体はジムに始まり、最終ステージで乗り込む最強の機体もジム系であるジム・スナイパーIIとなっている。また後者の観客は、ジムに曳航されるランチ(宇宙船の救命ボート)に乗り込んで戦場を駆け抜ける。これは、ジオン兵を主人公にすると「ジオン公国=悪役」と捉えるライトユーザーに楽しんでもらうことが難しくなり、主役メカにガンダムを登用するとガンダムの乱造を招き、世界観を損ねかねない。「地球連邦軍の一般的なMS」であるジムは、作品を宇宙世紀の世界観に違和感なく入り込めるものにするにはうってつけの存在だと言える[注 25]




注釈

  1. ^ 『機動戦士ガンダム0080』『0083』等の英語吹き替え版では、「GM」と書いて「ジーエム」と読まれている。
  2. ^ 主にテレビシリーズに登場する機体を、後のジムコマンドやジム改などの後期生産型と比較してこう呼ぶ場合もある。
  3. ^ OVA『第08MS小隊』第1話に登場する機体など、時系列的に最も初期に登場した機体をこう呼ぶ場合もある。「先行試作量産型」表記は書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』376Pより
  4. ^ 試作型が完成した時点で、量産型をジャブローやルナツーで開発する事は決定していた[9]
  5. ^ 陸戦型ジムRX-79計画からの派生であり、陸戦型ジムはジムの設計を流用しただけの事実上の別機体となっているが[12]、陸戦型の実戦稼働データは前期生産型にフィードバックされている[1](開発経緯・位置づけについてはホビージャパンムック『08MS小隊戦記』(ホビージャパン・1996)の中で、サンライズの井上幸一が説明している)
  6. ^ 陸戦型ジムはガンダムの余剰部品とジム用に生産された部品の一部、RX-79[G]の設計を流用し、同機の生産ラインを使って50機程度生産する運びとなったとされる[13]
  7. ^ 資料によって、RGM-79(E)先行量産型ジム(宇宙戦装備)はRGM-79[E]初期型ジムとも記載される。「RGM-79[E]」はルナツーで開発された空間戦闘仕様の先行生産モデルとして紹介されているが、ジム・コマンド系列機の開発が早く進展したことで開発が中止されたとする資料もみられる[14]
  8. ^ 一方で、U.C.0079年10月から本格的な量産が開始されたとする資料[14]、U.C.0080年6月中旬から世界各地の工場にて生産開始したとする資料[15]もみられる。
  9. ^ 基本的にはRX-78 ガンダムの設計をほぼ流用した量産機ではあるが、連邦軍の戦力建て直しという戦略目的を実現するために極めて短期間での大量生産を実現する都合上、試作機のためにコストを度外視して開発・生産されたガンダムと比べ、徹底的なコストダウンがなされている[17]
  10. ^ 小説版『機動戦士Ζガンダム』ではクワトロ・バジーナも搭乗した経験があるが、その性能は彼を満足させるものではなかった。[18]
  11. ^ 先行量産型のジムを生産した工場においては、標準機のジム用のラインに転換される予定であったが、技術士官からの要望により極端な規格外品や設計変更を行わない限り、独自設計が許された[9]。寒冷地仕様ジムや、カスタム型のジム・コマンドなどは後期生産型と呼ばれ、より高性能、設計上はガンダムに匹敵する性能を引き出すことも可能とされ、先行量産型(この場合は前期生産型)とされるジムは過度な生産期間の短縮と低コスト化により基本設計を無視する形で急造された、とする説もある[1]
  12. ^ 当初、隊長機用のチューン型ジム1機と通常型のジム3機、これに砲撃戦用のジム・キャノン1機の計5機でMS1個小隊を編制する構想だったとされる。しかし(TVでの描写に合わせて)さまざまな事情により何機かがボールなどに置き換えられるケースがあったという。この他にも単一の機種3機で1個小隊を基本隊形として編制し、ジム1個中隊(4個小隊=12機)をボール10~20機が遠距離支援をするという構成になったとする資料もみられる[20]
  13. ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話に登場したルナツー基地所属のジム6機は、3機で1小隊編制をとっていた[21]。隊長機を含む4機が90㎜マシンガンを装備し、2機がハイパーバズーカを装備している。
  14. ^ 1996年11月1日に発行される『ホビージャパンMOOK 機動戦士ガンダム/第08MS小隊ビジュアルブック08小隊戦記(1)』では、「ガンダム」のカメラが「デュアルセンサー」であるのに対し、「GMタイプ」の頭部メインカメラは「安価なモノセンサー」であるとされてきた。そして「索敵能力の低下」を忍んだこのタイプのカメラの採用は「コスト削減」のためだとされている。この設定は1980年のホワイトメタル製フィギュア『メタルコレクション 地球連邦軍モビルスーツGM』(ツクダ)のパッケージ、1981年の『HOW TO BUILD GUNDAM』(ホビージャパン)では、「簡略化」されていて量産に向き「視界」が広いガンキャノンのカメラを流用したためとしている。
  15. ^ 尚、後発のG/GS型においてはより生産性を高めるべく、モノアイ式のカメラが採用された[29]
  16. ^ 一方で、脱出装置が省略されたことからパイロットから多くの非難の声が挙がったとする資料もみられる[5]
  17. ^ 『マスターグレード ジム』において『マスターグレード スーパーガンダム』の武装型番が誤って転載されており、以降の『ガンダムオフィシャルズ』『ガンダムファクトファイル』等に転載されつづけている。『U.C. ARMS GALLERY』の一部において、その誤植が初めて設定としてとりいれられた。
  18. ^ ビームライフルに比べ集束率が低く射程も短いが、ビームを拡散できるため錬度の低いパイロットでは重宝されたとする資料も見られる[33]
  19. ^ ただ、kW単位で出力が表現される「ジェネレータ」は1985年以前設定自体が存在せず、ビーム銃器のエネルギーがMS本体に依存するという設定も無かった。なお、ジムの機関出力がRX-78と同じ「65000馬力」であるとする設定は1981年に既に存在している。
  20. ^ 後年、劇場アトラクション『GUNDAM THE RIDE』において護衛のアダム・スティングレイ機としてサーベル2基装備の機体が登場した。
  21. ^ テレビ版29話、Gブル出撃直後のアムロ・レイとセイラ・マスの会話より。
  22. ^ なお、この時ジムはビームライフルを持っているが、シャアに突かれたときにビームスプレーガンに装備が変わっていた。ゲームなどでこの場面が再現されている際、ジムは最初からビームスプレーガンを装備している。
  23. ^ この戦闘はオデッサ戦終了時の宇宙世紀0079年11月9日に発生した。これにより、ジムの初登場時期はジャブロー戦より3週間前倒しされた。
  24. ^ ジャン・リュック・デュバル少佐が2機撃破し、残された4機はデュバル少佐が操縦するヅダを追跡中、3機空中分解している(エンジントラブルで離脱した1機はモニク・キャディラック特務大尉が撃破)直後にデュバル機も空中分解した。
  25. ^ グレートメカニック 2001年刊より。本書では、これに加え「ジオン兵を主人公にしてコックピット視点のゲームを作ると、敵がジムとボールばかりになってしまう」「アトラクションで観客をガンダムに乗せてしまうと『なぜガンダムに何十人も乗れるのか』、観客をジオン側にすると『ジオン公国の敗北という暗さをどう伝えればよいのか』という問題が発生する」とも語られている。

出典

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  32. ^ a b c d 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、90-91頁。ISBN 978-4797359046
  33. ^ 『ガンダムアーカイブ 機動戦士ガンダム完全設定資料集』メディアワークス、1999年6月、128頁。ISBN 978-4840212113
  34. ^ a b c 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、98-99頁。ISBN 978-4797359046
  35. ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム』ソフトバンククリエイティブ、2010年9月、96頁。ISBN 978-4797359046
  36. ^ 『ガンダムアーカイブ 機動戦士ガンダム完全設定資料集』メディアワークス、1999年6月、42-43頁。ISBN 978-4840212113
  37. ^ 安彦良和. “『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第19話”. コミックウォーカー. KADOKAWA. 2018年10月10日閲覧。
  38. ^ 安彦良和. “『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第33話”. コミックウォーカー. KADOKAWA. 2018年10月10日閲覧。
  39. ^ プラモデル「HG ジム(サンダーボルト版)」組立説明書より。
  40. ^ a b 『MG フルアーマー・ガンダム Ver.Ka (GUNDAM THUNDERBOLT 版) 』説明書。
  41. ^ 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第5集限定版付録冊子『MSイラストレーション』38頁より。




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