シナイ山
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聖書のシナイ山の正確な場所は定かではないが、アラブ人がジェベル・ムーサーあるいはムーサー山(Jabal Mūsā、アラビア語で「モーセ山」の意)と呼ぶシナイ半島南部の山(標高2,285m)に古くから比定され、アブラハムの宗教によって神聖視されている。ジェベル・ムーサーにはモーセに関わる伝承を持つ泉や岩が数多く存在し、土地の人々の信仰の対象となっている。3世紀には聖カタリナ修道院が建設された[3]。
一方、ジェベル・ムーサー近辺には聖書の描写に合致するような広大な平原[4]が存在しないこと、エジプトからパレスチナへの通り道としては南すぎる、などの理由から、近年[いつ?]、一部の聖書学者たち[誰?]は、その北側のラス・サフサファ(Ras Safsafeh / Sufsafeh)をシナイ山と同定している[要出典]。
他方、ロン・ワイアットは、ミデヤンの地をアラビア半島北西部とし、シナイ山(ホレブ山)を、同地のラウズ山(Jabal Al-Lawz ヤベル・エル-ローズ 標高2,580m)に比定している。エジプト第1王朝以来、シナイ半島はエジプト王国の領域であり、出エジプトというからにはシナイ半島を出なければならず、モーセが割って渡った海も、紅海ではなくアカバ湾(の浅い部分)であったとしている。アカバ湾を渡れば、目指すミデヤンの地もラウズ山もすぐである。
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