シェスリッツ 行政

シェスリッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 07:33 UTC 版)

行政

市長

シェスリッツ市の第一市長は、2014年からローラント・カウパーが務めている。

紋章

シェスリッツ市の紋章の意匠は、以下の通り。下半分は、胸壁のある銀の石壁。その上部は、金地と銀地で左右に二分される。左側は、銀の斜め帯に、赤い爪、赤い舌を見せる黒い獅子。右側は赤い釣り針。

獅子は、バンベルク司教領を示す。分割線は16世紀頃から現れる。釣り針は、バンベルク司教ラムプレヒト・フォン・ブルンの家門である。壁は、市の防衛施設。

文化と見所

建造物

メインストリートの町並み。左から3軒目、擬宝珠型の屋根が乗った出窓のある建物がかつての醸造業者のツンフトハウス
  • メインストリート沿いに市民の家が並ぶ歴史的町並み。18世紀から19世紀に形成された町並みである。
  • 少し離れた山の上にあるギーヒブルク城
  • ギーヒブルクの近く、森の豊かな山にあるギューゲル巡礼教会
  • かつてのビール醸造業者のツンフトハウス。彫刻が施された木造建築で、大きな出窓を持つ。現在はディリヒハウスという名のカフェになっている。建物はツァイル・アム・マインのイェルク・ホフマンによる1692年の建築で、1847年にディリヒ家の所有となった。
  • バロック建築のエリーザベーテン・ホスピタル。ヨハン・ヤーコプ・ミヒャエル・キュッヒェルが1766年-1767年に建造した建築で、F.M.ムートシェレによる立体的なファサードを持つ。この病院は、1395年にバンベルク司教ラムベルト・フォン・ブルンによって、貧民、病人、障害者の保護施設として組織された。
  • カトリックの聖キリアン教区教会。支え柱で区切られた階段状の内陣を持つ。1400年に建設が始まり、15世紀に長堂の拡張がなされた際、墓地礼拝堂を、告解礼拝堂として取り込んだ。1571年に尖塔が建設された。教会の北面には17世紀オリーブ山の場面が描かれた。内部の調度は18世紀に整えられた。本祭壇は1787年に古典様式で造られた。この教会の最も豪華な部分は、ロココ様式の装飾を持つ説教壇である。

経済と社会基盤

第二次世界大戦後、シェスリッツにある主な企業は、

  • VDM (Vereinigte Deutsche Metallwerke): 金属加工
  • Milchhof Albert: 乳製品

シェスリッツ市全体で、4つのビール醸造所がある。シェスリッツ地区にシュミット、ゼンガー、ドライ・クローネン醸造所、ケッテンスドルフ地区にホー醸造所がある。遅くとも2008年には、ドライ・クローネン醸造所がシェスリッツでビールを造り始めてから700年祭を迎える。1990年代まではシュテュービヒ地区でエレルタール醸造所も稼働していた。

シェスリッツ全体での職場数は約2,000人である。

交通

  • シェスリッツは連邦道B22、かつての帝国道ロッテンドルフ - ヴァイデン線(ヴュルツブルク近郊のロッテンドルフからオーバープファルツのシャムへ至る)、に面しており、またバンベルクとバイロイトを結ぶアウトバーンA70のインターチェンジもある。
  • Schääzer Bockerlaと呼ばれたバンベルクへの鉄道路線は、1985年5月31日に廃止された。廃線跡の土手は大部分が自転車道として利用されるが、バンベルガー・クロイツ(アウトバーンA70/A73ジャンクション)の下になった部分もある。
かつてのシェスリッツの駅舎

シェスリッツとホルフェルトの間を結ぶ鉄道路線の計画は、大がかりな下準備を経た後で、1906年に頓挫した。両自治体の政治的な思惑が計画失敗の理由であった。その理由は、高額な建設費(2百万マルク)ではなく、両自治体ともに利益の多い終着駅という状況を好んだ事による。

フレンキシェ・ジュラ山地を走る路線として討議された4つの別案がある。

シェスリッツからヴュルガウ方面への路線では、ジュラ山地のシュラッペンロイター山へ至る。ブルクレーザウの渓谷を通る鉄道はグレーフェンホイスリングからシュタインフェルトへ向かい、最終的にはヴィーゼント川およびアウフゼス川沿いにホルフェルトに到達できる。

1918年にジュラ鉄道建設への動きが再開したが、1920年には悪化する経済状態に直面した帝国交通省は、当分の間新しい鉄道路線工事を中止すると決めた。1930年、バンベルクからシェスリッツ、ホルフェルトを経由してバイロイトへ至る郵便バス路線(郵政省が経営する路線バス)がついに開通した。






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