ザ・タワー (ゲーム) The Tower II

ザ・タワー (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 05:18 UTC 版)

The Tower II

The Tower II
ジャンル シミュレーションゲーム
対応機種 Classic Mac OS[MAC]
Windows[WIN]
開発元 オープンブック9003
発売元 オープンブック9003
セガ
人数 1人
発売日 1998年
1998年11月
対象年齢 全年齢
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1998年にオープンブック9003より発売(英語版はYoot TowerとしてSEGAより発売された)。本作では自由の女神など、ビルではないマップも登場しているため『巨大建造物シミュレーション』と銘打たれている。マニュアルはバインダーであり、後に発売されたマップのマニュアルも追加できるようになっている。星の数(グレード)を挙げる際は人口などの条件のほかに、場合によって来訪するVIPを満足させる必要がある。

実在する店舗とタイアップしており、一部マップでは外装に広告を掲載することにより収入を得ることができる。また、主要家電量販店ビックカメラヨドバシカメラソフマップなど)で購入した場合、購入した店舗のプラグインが付属されていた。

前作との主な違い

  • プラグインを導入してマップやテナントの数を増やすことができる。
  • 前作では目的地までの移動距離や所要時間によって住人のストレスが溜まっていたが、本作では交通量によってストレスが溜まるシステムになっている。例えば、エレベーターに近いオフィスは前作では移動距離や時間が短縮されるため評価が高くなっていたが、本作では人の往来により騒音が発生しやすいため評価が低くなる。
  • 新たに電力の概念が追加された。拡張するごとに電力の消費が増えていき、許容量を超えると停電が発生する。
  • 前作のPC版では自動的に端から端までのフロアがつながってしまうため、単体のビルしか建てられなかったが、本作ではロビーを除くフロアがつながらなくなったため、見かけ上複数のビル(ツインタワーなど)を建てることができる。
  • 前作のPC版ではレストランや店舗の種類はランダムで設置されていたが、本作ではプレイヤーが種類を自由に選択することができる。
  • 外観も拡充され、看板やビジョンを設置することで広告収入を得ることができる。

基本マップ

新宿西口副都心
初期資金10億円。地上100階、地下10階まで建築可能と自由度の高いマップである。
1階ロビーのほかに駐車場や地下鉄からも住人がやってくる。
ファイナルアイテムは「スタジアム」。VIPとして千葉麗子飯野賢治が出演している。
ハワイダイヤモンドヘッド
観光客が多く、ホテルやショップが建設の中心である。
1階ロビーのほかに船着場からも住人がやってくる。
ファイナルアイテムは「大聖堂」。VIPとして孫正義が出演している。
華厳の滝
初回特典。攻略よりも景色、風情を楽しむことを目的としたマップ。その為、建設可能な範囲よりも滝のほうが表示面積が大きい。
宿泊施設以外のテナントではほとんど利益が出ない。また、進めていくには温泉を掘り当てる必要がある。
ファイナルアイテムは「展示場」(来訪者が条件に達すると日光東照宮風に改装される。)。

プラグインマップ

自由の女神 ニューヨーク恋物語
プラグイン第1弾。建物で働く警備員の男性ハリー・キャラハンと案内係の女性マリー・クワントの恋をテーマとしている。
人口や資金のほかにハリーとマリーと会話しながらイベントを遂行していく必要がある。また、ストーリーに分岐点があり、どちらかを選ぶことにより違う結末が待っている。
京都駅ビル GIII
特撮映画ガメラ3 邪神覚醒』とタイアップ。限定アイテムとしてジェイアール京都伊勢丹α-STATIONジョイポリスを建設可能。
途中で設置することになるラジオ局の情報をもとに話を進めていき、終盤ではガメラによってビルが破壊されるが、保険に入っていると保険金がおりる。逆に保険に入っていないと保険金がおりないだけでなく外装も破壊されたままになる。
駅ビルだが、ゲームスタート時には改札口がないため建設する必要がある。
東京タワー 東京電波ジャック
主な収入源である電波発信施設が、中盤で怪電波による電波障害のために使用不能になり、最新設備に更新するイベントが起きる。
また、外観ではイルミネーションが設定でき、あるパターン通りにすると特別なイベントが起きる。
なにわビル王伝説
通天閣を中心に建造していく新宿に次ぐ自由度の高いマップ。
グレードを上げるだけでは使えるようにならない隠しアイテムが存在し、テナントの充実度によって使用可能となる。
VIPとして三倉茉奈・佳奈のほか吉本興業が協賛していたため島木譲二間寛平林裕章社長(当時)も出演していた。
ファイナルアイテムは大阪城海遊館ビリケン大阪ドーム(条件さえ揃えば4つ同時に建てることができる)。
Christmas Story サンタクロースになれる聖夜
サンタクロースにまつわるアイテムを集めていくイベントとともに進行する。
金額の単位が円ではなくコインの枚数になっているのが特徴。また、地上より地下のほうが広く、かつイベントの関係から地中深く拡張していくことになる。

他、計画されていたが会社の分離により企画倒れとなってしまった幻のマップとして『月面基地』『豪華客船』『北海道』が存在する。The Tower 1.3Jのタワービジョンで流せるCMにThe Tower 2.0(開発当初は"II"ではなく"2.0"であった)の映像があり、月面基地が確認できる。


  1. ^ a b 『Tower 公式パーフェクトガイド』ソフトバンク、1995年、ISBN 4890527079





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