コンピュータ将棋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 07:28 UTC 版)
歴史
1970年代まで
コンピュータ将棋プログラム開発の黎明期においては、指将棋よりも先行して詰将棋を解くことが試みられた。1967年には日立製作所の越智利夫を中心とするグループが同社の5020Eを使用して詰将棋を解かせることに成功。加藤一二三(当時八段)が60秒で解く問題を90秒で解くなどアマ初段の腕前とされた[1]。さらに1968年、越智らは「初の詰将棋を解くプログラム」を発表している[2][3]。
1968年、週刊朝日の企画で人間対コンピュータの詰将棋早解き競争が行われた。コンピュータは「H君」(HITAC5020を使用)。人間は各界の著名人で、初心者に近い人、学生名人、詰将棋作家など多彩だったものの、多くはアマの有段者であった。一人二問で、詰将棋は一問ずつ出題され、一問ごとにタイムが競われた。結果は人間の49勝53敗であった。審判・解説の原田泰夫・加藤一二三両八段は、「H君」の詰将棋を解く棋力をアマチュア三段と認定した[4]。
大山康晴は1968年頃既に「人間が負けるに決まってるじゃないか」と予言[5] [6]、「コンピュータに将棋なんか教えちゃいけないよ。ろくなことにならないから」と語っていた[7]。
一方、本将棋のプログラム開発が始まったのは、1970年代中ごろと言われている。「人工知能、知識工学の完全情報ゲームへの応用」というテーマで指将棋システムの開発をしていた、早稲田大学大学院理工学研究科の大学院生であった瀧澤武信(後に早稲田大学政治経済学術院教授、コンピュータ将棋協会会長)をメインプログラマーとする「近似」工程(天野宗歩への近似の意。詳細は後述)のプロジェクトチームによって、1974年11月から開発され1975年5月に完成したものが、おそらくは世界で最初のコンピュータ将棋であった[8][9]。2010年に情報処理学会が日本将棋連盟に渡した挑戦状にも、この年を起点とした「35年」という開発の歴史の年数が記されている。瀧澤らの開発の目的は、作家の斎藤栄の「天野宗歩が現代の花形棋士(当時の中原誠や米長邦雄)と戦ったらどうなるのかコンピュータでシミュレーションしてくれませんか」という依頼に応じることであり、初の対人間戦も斎藤と行った。日本情報処理開発協会の催しで数回実演したものの、序盤を過ぎると「目を覆いたくなるような」手を連発して、解説の中原らを困らせた[10]。1976年には池袋東武百貨店のイベントで米長邦雄と初の対プロ戦を行い完敗した[8]。
1979年、初めてのコンピュータ同士の対戦が、電話を使って行われた。大阪大学(奥田育秀、牧野寛、木沢誠)対玉川大学(瀧澤武信)で、阪大が勝利。1981年の玉川大対東京農工大学(小谷善行)は玉川大が勝利[8][11]。当時のコンピュータの速度では、対戦が終わるまで年単位かかるため、竹内郁雄による提案で2/3は人が指す「ハイブリッド対戦法」によって、瀧澤武信と小谷善行の間で、1982年から1983年にかけて対戦が行われた[12]。
1980年代以降
1980年代に入ると、初期のパーソナルコンピュータ(当時のマイコン)が普及し、アスキーマイクロオセロリーグが1980年から行われていたが、次第により複雑な将棋に関心が集まる。1983年にコムパックから『将棋対局』がPC-6001シリーズ向けに発売され[8]、1980年代前半には雑誌上でも『ESS』『棋動戦士ランダム』などの将棋プログラムが発表された[11][13]。またアーケードゲームではパソコンに先行して1982年に『本将棋』がアルファ電子より発売されている[8]。家庭用ゲーム専用機では、1985年になってファミリーコンピュータ向けにセタから『内藤九段将棋秘伝』が、スーパーカセットビジョン向けにエポック社から『将棋入門』が相次いで発売された。こうしてコンピュータ将棋のゲームソフトが市場に出回り始めたものの、当時はハードウェアの性能も低く、評価関数も簡単なものであったため、人間に比べて非常に弱いプログラムであった。なお、ファミコン初の将棋ソフト『内藤九段将棋秘伝』に関しては、初形から15手でCPUを詰ます必勝手順が判明しており、2018年には『RTA in Japan』の種目としてリアルタイムアタック (RTA) が催された[14]。
松原仁によると、日本ではゲームの研究が白い目で見られることが多く、1990年代後半までは将棋・チェス・囲碁などのゲーム研究自体が学界で冷遇される風潮があり、自身はロボットの画像認識研究に偽装してこっそり研究していたという[15][16][17]。100億円ともいわれる予算を注ぎ込んだコンピュータチェスに対して、コンピュータ将棋は個人の趣味として進められた[18]。これは、「チェスはAIのショウジョウバエである」としてゲーム研究を通したAI研究が盛んだった米国に比べて、日本のAI研究全体が遅れを取る結果にも繋がったともされる[15][19]。
将棋ソフトの普及は「どのプログラムが最も強いのか」という興味も惹くこととなり、1986年、有志らによって、『コンピュータ将棋プログラム』の会が発足した。翌年、『コンピュータ将棋協会』(略称: CSA)に改名され、その後世界コンピュータ将棋選手権を年1回開催するようになった[20]。第1回大会は1990年12月2日、将棋会館で行われ、6つのソフトが参加し『永世名人』が優勝した。
並行してコンピュータによる棋譜管理システムも生まれ、1988年に初代竜王となった島朗はコンピュータで棋譜管理をしていることが話題となった[21][22]。
20世紀末
コンピュータ将棋の黎明期には、コンピュータがプロ棋士の棋力に達するのは、当分先と思われていた。チェスソフトのノウハウを応用して最初に将棋ソフトが作られた頃は、初級者にも負ける棋力であった。しかし1990年代に入ると、ソフトウェア開発技術やハードウェア性能の向上が進み、「金沢将棋」などのトップレベルのプログラムは、1994年から1996年の間に、アマチュア初段に達したとされる[23]。
1996年に発行された『平成8年度将棋年鑑』には、「コンピュータがプロを負かす日は? 来るとしたらいつ」というプロ棋士へのアンケートが掲載された[注釈 1]。羽生善治は、「2015年」という予想についてのちに「別に深く考えずに適当に書いただけなんで……(苦笑)」と真意を答えている[26]。また「トップレベルに到達するかどうかは分からない」とも述べていた[27]。
YSS開発者の山下宏は、1994年、第4回コンピュータ将棋選手権の自戦記で「8年後。これを読んでいるあなた、もしあなたがプロでない限り、あなたはコンピュータに破れます。そして2010年、たとえ羽生であろうと誰であってもコンピュータに勝てないつまらない時代がやって来る」と予測している[28]。
1997年にはコンピュータチェス『Deep Blue』が人間のチャンピオンであるガルリ・カスパロフを破り、オセロでも『ロジステロ』が村上健を破った。しかし、その頃のコンピュータ将棋はアマチュア二段程度であり、棋士にも余裕が伺えた[29]。
詰将棋に関しては2000年時点で既にプロ棋士を大きく上回る水準と評されるなど、不正利用の危惧は当時からあり、真部一男は「200X年」の将棋ソフト不正利用事件を描いたSF短編を書いている[30]。
2001年から2004年
2001年時点ではコンピュータ将棋のレベルはアマ4段程度、最大の弱点は中盤の戦いが始まる前後であり、竜王・名人を破るのは環境が揃えば十数年以内と目された[31]。プロ棋士で学者の飯田弘之は、時間制限次第では2012年に名人超えと予測した[32]。 この頃にはプロ将棋界でも携帯電話のルールが問題となった[33]。
2001年7月YSSが将棋倶楽部24に参戦、12勝5敗の成績でレーティング1870?を記録。
2003年6月YSSが将棋倶楽部24に参戦、39勝13敗の成績でレーティング2077を記録。
2004年5月YSSが将棋倶楽部24に参戦、41勝11敗の成績でレーティング2324を記録[34]。
2005年
2005年、コンピュータ将棋選手権のエキシビション対局で、優勝ソフト激指がプロ棋士の勝又清和に角落ちで勝利した[35]。また、2015年6月の第18回アマチュア竜王戦に招待選手として出場した『激指』は、都道府県代表を相手に3連勝し決勝トーナメント進出・ベスト16入りを果たした[36]。
2005年5月YSSが将棋倶楽部24に参戦、37勝15敗の成績でレーティング2463を記録[34]。
2005年6月2日にBonanza ver.1.0が公開。公開直後から渡辺明が自身のブログで「プロが平手で餌食になった」「奨励会有段者もコロコロ負けているらしい」とたびたび話題にし[37]、渡辺自身も「10秒将棋[注釈 2]だと10回に1、2回はやられる」と述べた[38]。将棋倶楽部24でのレーティングは約2400[39]。(Pentium 4 2GHz,1手18秒)
2005年9月18日のイベントで、飯田弘之らが開発したTACOSが橋本崇載と平手の対局を行った。結果は橋本の勝利となったが、TACOS に敗北寸前まで追い詰められた[40]。「プロ棋士対ソフト」をビジネスチャンスと捉えていた日本将棋連盟の理事会は、全棋士に無断でコンピュータと公開対局を行うことを禁止した[41][42]。後に橋本崇載は、TACOSは奨励会入会試験に合格できない程度の強さで、敗北寸前まで追い詰められる訳がない。(本気をだせばすぐ終わるので)緩めたと著書で記している[43]。
2005年10月、将棋世界の企画で激指(Pentium 4 2.8GHzを使用)と渡辺明が角落ちの持ち時間各40分、時間切れ後は1手40秒で対戦し、渡辺明が勝った。 同じ条件で激指と木村一基が対戦し、木村一基が負けた。
2005年10月23日、第3回国際将棋フォーラムにて、YSSと森内俊之が角落ちの1手30秒で対戦し、森内が勝った。
2006年から2009年
連盟会長の米長邦雄は2006年を将棋普及の改革元年と位置付け、その中で人間VSコンピュータのプロモートを掲げた[44]。2006年以降、コンピュータとの公開対局は、平手で行われるようになった。
2006年3月から5月にかけて、週刊将棋の連載で、第1回週刊将棋アマCOM平手戦が行われた。そこでは、アマ強豪5名と2回ずつ合計10回対戦し、コンピュータ側の7勝3敗であった。コンピュータ側は、激指・KCC将棋・IS将棋・YSS・Bonanza。持ち時間は1回目が60分(秒読み60秒)、2回目が20分(秒読み30秒)。
2006年9月YSSが将棋倶楽部24に参戦、17勝11敗の成績でレーティング2508を記録[34]。
2007年3月21日には、Bonanzaとタイトルホルダーである渡辺明(竜王)との公開対局(平手)が行われた(Bonanza#渡辺明竜王との対局参照)。BonanzaはIntel Xeon X5355 2.66GHz×8cores、メモリ8GB、1秒間に400万手読む性能で、ソフトは当時公開されていたver.2.1の探索手数を大幅に増やし、戦法の選択を改善するなどチューニングをほどこしたもので、 将棋倶楽部24でのレーティングは2800[45]であった。終盤の読み違いがきっかけで敗れたものの、対局者の渡辺をはじめ複数のプロから、奨励会の初段から三段の実力に相当するとの高い評価を受けた。これ以降、6年間、男性現役プロ棋士との公開対局が行われなくなり、この次は2013年3月の第2回電王戦であった。
2007年5月YSSが将棋倶楽部24に参戦、41勝11敗の成績でレーティング2744を記録[34]。
2008年5月5日に行われた第18回世界コンピュータ将棋選手権のエキシビションマッチにおいて、優勝ソフトの激指がアマ名人の清水上徹を、準優勝ソフトの棚瀬将棋が朝日アマ名人の加藤幸男をそれぞれ破るという快挙を成し遂げた。この対局に対し、敗れた清水上と加藤はそれぞれ、「コンピュータの読みが上回った」「完敗だった」とコメントした[46]。2008年11月8日に行われた清水上、加藤と激指、棚瀬将棋との持ち時間60分、その後1手60秒の再戦では、加藤が勝利して雪辱を果たしたものの、清水上はまたも敗北を喫した[47]。公式対局でプロ相手に何度も勝利を上げているトップアマの二人の敗戦はプロにとっても衝撃であり、渡辺明[48]、遠山雄亮[49]、片上大輔[50]らのプロ棋士がブログにその驚きを綴った。
2010年
2010年2月6日、週刊将棋の編集者で元奨励会三段の古作登が激指と持ち時間20分の公開対局を行い、コンピュータが勝利した。
2010年4月2日、情報処理学会は、会長の白鳥則郎(東北大学客員教授)名義にて「35年の開発の末名人に伍する力ありと情報処理学会が認める迄に強いコンピューター将棋を完成致しました」と宣言し、日本将棋連盟に挑戦状を渡した。将棋連盟はこれに対し、会長の米長邦雄名義で「その度胸と不遜な態度に感服した」として挑戦状を受理した。最初の対戦相手として女流の清水市代(対局決定時女流二冠)を指名した[51][52]。
2010年5月から7月にかけて、第2回週刊将棋アマCOM平手戦が週刊将棋の連載として開催された。対戦相手は東京大学将棋部5名。それぞれ2回、合計10回対戦が行われ、棚瀬将棋が1敗して、コンピュータ側の9勝1敗であった。参加したコンピュータは、激指・Bonanza Feliz・YSS・棚瀬将棋・GPS将棋。持ち時間は1回目が30分(秒読み60秒)、2回目が10分(秒読み30秒)。
2010年7月23日に、激指 定跡道場2 優勝記念版 発売、(2010年世界コンピュータ将棋選手権で優勝した激指の思考ルーチン搭載)謳い文句に強さはネット将棋でレーティング3000点台(プロ級)と記載。
2010年8月23日に、清水市代との対局の詳細が発表され、持ち時間はチェスクロック使用による3時間(1分未満の考慮時間も計測される)、使い切ったあとは1手1分というマイナビ女子オープン五番勝負と同様の条件となった。また、コンピュータ側のハードウェアはクラスタなし(Intel Xeon W3680 3.33GHz 6コア)を中心に、GPS将棋が提供した東京大学のクラスタマシン(Intel Xeon 2.80GHz 4コア:109台・Intel Xeon 2.40GHz 4コア:60台・合計169台 676コア)を併用する形で、ソフトウェアは激指・GPS将棋・Bonanza・YSSの4種類のソフトが電気通信大学伊藤研究室の開発するマネージャの管制の下で多数決を行う合議制[注釈 3]がそれぞれ採用された。このシステムは、10の224乗という、将棋のありうる棋譜の総数10の226乗に近い数を示す語である「阿伽羅」[注釈 4]を取って、「あから2010」と名付けられた。
清水市代とあから2010の対局は2010年10月11日に東京大学工学部で指され、86手で後手のあから2010が勝利した[53]。あから2010の駒を動かすアシスタントは上村亘(当時三段)が務めた[54]。
2011年から2012年
2011年5月16日、ponanzaが将棋倶楽部24で92勝8敗の成績でレーティング3110を記録。最後に「謎の棋士」と2局対局を行い1勝1敗であった[55]。
2011年10月6日、日本将棋連盟会長(当時)米長邦雄が「引退棋士の代表」としてコンピュータ将棋と対局することと、同時に定期的にプロ棋士とコンピュータソフトが対局する「電王戦」が開催されることが発表された[56]。
2011年11月8日から翌年2012年1月12日にかけてボンクラーズが将棋倶楽部24に参戦し、2406勝134敗79分(勝率91%)の成績でレーティング3364を記録。これは史上最高(当時)のレーティングで、既にほぼ名人を越える強さであった[57]。
2012年1月14日に行われた第1回将棋電王戦では、米長とボンクラーズの本対局が将棋会館で行なわれ、113手で先手のボンクラーズが勝利した[58][59]。
Puella α(ボンクラーズ)開発者の伊藤英紀は2012年12月に第2回将棋電王戦PVにおいて、既にプロ棋士を超えているとコメントした[60]。2013年に渡辺明(当時竜王)は、第2回将棋電王戦第3局に登場したツツカナについて触れ、「現役棋士3分の1以上に相当する力がある」との見解を示した[61]。
2013年
2013年の3月から4月にかけて行われた第2回将棋電王戦はプロ棋士5名と2012年世界コンピュータ将棋選手権の上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側の1勝3敗1分(持将棋)に終わった[62]。第2局では正式ルールで行われた現役のプロ棋士戦で初めてコンピュータが勝利した[63]。
2013年5月6日から17日にかけてponanzaが将棋倶楽部24に参戦、92勝5敗の成績でレーティング3453を記録[64]。
2013年 船江恒平とツツカナの練習対局、持ち時間4時間で10局から15局行って、船江はツツカナに対しての勝率が「五分五分ぐらい」と述べている[65]。
2013年11月から翌年2014年3月まで菅井竜也と習甦の練習対局、菅井は習甦に対して「95勝97敗」と述べている[66][67]。また菅井は、「これからはコンピュータが強くなるという意見の方が多いと思うんですけど、自分は10年ぐらいしたら人間の方が強いんじゃないのかなと思いますね」と述べている[68][69]。
2013年11月から2014年3月までの豊島将之とYSSの練習対局、豊島は「初めの方は全然勝てなくて、最後の方は5割から7割ぐらい勝算があるかなあというような感じだった」と述べている[70]。
2013年11月から翌年2014年3月までの森下卓とツツカナの練習対局、森下はツツカナに対しての勝率が「1割無かった」と述べている[71]。
2014年
2014年の3月から4月にかけて行われた第3回将棋電王戦は、プロ棋士5名と2013年の第1回将棋電王トーナメントの上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側の1勝4敗に終わった[72]。
2014年12月から翌年2015年3月までの永瀬拓矢とSeleneの練習対局、永瀬は「通算勝率は1割程度だと思います。ただ、実戦でその1割を引くことは可能だと思いました」と述べている[73]。
2014年12月から翌年2015年3月までの村山慈明とponanzaの練習対局、村山はponanzaに対しての勝率が「1割無かった」と述べている[71]。
やねうら王の開発者・磯崎元洋は2014年に「上位のソフトは事前貸出なしの条件であればとっくに羽生さんを超えていることは誰の目にも明らかである。超えているとは言ってもソフト側から見て勝率が50パーセントは超えるだろうという程度の意味で、勝率が90パーセントとか100パーセントとかではないので試合としては成立すると思うが…」と述べた[74]。
2015年
2015年1月から2015年2月までの斎藤慎太郎とAperyの練習対局、斎藤は「内容的にはほぼ不利で止めてるので、どうだろう 良くて10勝30敗とか40敗ぐらいじゃないですかね」と述べている[75]。
2015年の3月から4月にかけて行われた将棋電王戦FINALは、プロ棋士5名と2014年の第2回将棋電王トーナメントの上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側が3勝2敗と初めて勝ち越した[76]。
2015年6月、千田翔太とAperyの練習対局、持ち時間1時間で50局以上行って、千田はAperyに対しての勝率が「2割ちょうど」「現在のコンピュータ将棋に勝てなくても、挑まなくてどうするのか」と述べている[77]
2015年10月11日、情報処理学会がコンピュータ将棋の実力は2015年の時点でトッププロ棋士に追い付いている(統計的に勝ち越す可能性が高い)という分析結果を出し「コンピュータ将棋プロジェクト」の終了を宣言した[78]。この宣言に対して、ponanzaの山本一成[79]・Aperyの平岡拓也[80][81]らは、将棋ソフト開発に直接携わっていない情報処理学会がこのような声明を出したことに反発するコメントを述べた。Puella αの伊藤英紀は、羽生善治との対決が実現しないことが宣言の裏事情と指摘した[82][83]。
2015年12月7日から13日にかけてponanzaが将棋倶楽部24に参戦、69勝0敗の成績で過去最高記録のレーティング3455を記録[84][85][64](Core i7-6700K,1手 18秒)。
藤井聡太は後に「実は自分もponanzaとネットで3、4局指したんですけど、全部負けてしまいました。もちろん負けたくないと思いましたけど、将棋の長い歴史の中でコンピューターと棋士が戦った一瞬に居合わせられたことは良かったと思います」と述べた[86]。
2015年、羽生善治は「今、将棋の人工知能は、陸上競技で言えば、ウサイン・ボルトくらいです。運が良ければ勝てるかもしれない。しかしあと数年もすれば、F1カーのレベルに達するでしょう。そのとき、人間はもう人工知能と互角に勝負しようとは考えなくなるはずです」と述べた[87]。
2016年
第1期電王戦は形式が変更され、前年に新設された叡王戦を勝ち上がった山崎隆之と2015年の第3回将棋電王トーナメントを勝ち上がったponanzaによる二番勝負として行われた。2015年12月から翌年2016年3月までの山崎隆之とponanzaの練習対局、山崎は「早指しでしかやった事ないんですけど、勝った時って言うのも思考を見て、見ながらでも厳しいですね」と述べている[88]。2016年の4月から5月にかけて行われた二番勝負では、山崎の2敗に終わった。
2016年5月22日、羽生善治が叡王戦に参戦を表明[89]。参戦に際して、「将棋の世界をある程度知ってる人たちは、プログラムが強くなってきたことに、前ほど強いアレルギーみたいなものはなくなってきてるのかな」「(対コンピュータに)私がいちばんそれに向いてるかどうかは別の話です。もちろん負けた時に、世間一般に与えるインパクトは大きいでしょうけどね」とコメントした[90]。しかし、羽生は準決勝で佐藤天彦(当時名人)に敗れ、電王戦出場を逃した[91]。その後佐藤天彦は叡王戦を制し、渡辺明(当時竜王)対Bonanza以来十年ぶりとなる、コンピュータと最高位のタイトルホルダーとの対局が実現した。
その頃、三浦弘行の竜王戦挑戦者決定戦3番勝負での勝利(丸山忠久相手に2勝1敗)について、対局中の離席が多いとして他の棋士から不正疑惑をかけられた。詳細は将棋ソフト不正使用疑惑騒動を参照。この問題においては、「トップクラスのソフトは『スマホ上で動かしても人間のトップに匹敵する、あるいは上回る棋力を持つに至った』とする見方もある」と報じられた[92]。やねうら王開発者の磯崎元洋は「(2016年現在)ハイスペックスマホにおいて、ponanzaなら推定でR3400付近の強さになり、人類の99.99パーセントぐらいの人は勝負にもならない」という見解を示した[93]。
2016年12月26日、三浦弘行の不正疑惑について第三者調査委員会の但木敬一委員長は「指摘された疑惑のすべてを検討しましたが、どれもスマホの不正使用を認めるに足りる証拠力は到底なかった」と述べた[94]。同委員会の報告書は「将棋ソフトの棋力の向上により今や将棋連盟は未曽有の危機に直面している」「将棋ソフトの棋力が最強の棋士と互角となり、これを凌駕する勢いとなった時代を迎え、対局者が将棋ソフトを使うのではないかという疑心暗鬼がプロ棋士の心の中に生じてきたことを見逃すことはできない」と指摘した[95]。
2017年
2017年2月22日、ドワンゴの川上量生は、第2期電王戦をもって電王戦を終了することを発表した。終了について「人間とコンピュータが同じルールで真剣勝負をするという歴史的役割は終わった」としている[96]。
羽生は佐藤天彦とponanzaの対局に先立ち、「危機感としてあるのは、コンピューター同士の対戦のほうが人間同士の対戦よりも面白いとなると、棋士という職業がなくなってしまうということです」「人間同士の対局を魅力的なものにして、価値のあるものを作り出し続けていかなければ」と述べた[97]。
2017年4月から5月にかけて、今期で最後となる第2期電王戦二番勝負が行われ、前年の第2期叡王戦で優勝した佐藤天彦名人が、第4回将棋電王トーナメントを優勝したponanzaと対局した。
子供の頃から将棋ソフトで遊んでいた佐藤天彦は、もはや勝つのが難しいことを悟っていた[98]。第1局は4月1日に日光東照宮にて行われ、71手でPonanzaが勝利。第2局は5月20日に姫路城で行われ、94手でPonanzaが勝利(詳細は将棋電王戦#第2期電王戦を参照)。コンピュータが初めて現役の名人を下すこととなった。
2017年、AlphaGoの手法を応用し山岡忠雄はdlshogiの開発を開始した。2017年12月5日、DeepMindは膨大な計算資源を使い3日間学習させたAlphaZeroがチェス、将棋、囲碁の世界チャンピオンプログラム(当時)であるStockfish、elmo、AlphaGo Zero(3日間学習)を破ったと発表した。以降、コンピュータ将棋でもGPUを使用する新しい手法に注目が集まり、モンテカルロ木探索とディープラーニングを用いたPV-MCTS法によるソフトの開発が進められている[99]。
2018年
2018年、那須悠がCPUで計算する浅いニューラルネットワークを用いた評価関数NNUEを開発した。従来のアルファ・ベータ法による探索を用いたソフトは、評価関数にNNUEを用いることで強化が図られ、MCTS法を用いるDL系ソフトと対峙した[100]。
2019年
2019年5月に行われた第29回世界コンピュータ将棋選手権でやねうら王が優勝し、1位~3位をNNUE系ソフトが占めた。
2020年代
AbemaTV将棋チャンネルは、2020年1月16日より将棋中継に「SHOGI AI powered by AbemaTV」によるリアルタイム分析を正式導入した[101]。
2020年4月1日、第47回将棋大賞にて、elmoが考案した「elmo囲い」が升田幸三賞に選出された。コンピュータ将棋ソフトの考案した戦法が選出されるのは初めて。
2020年11月に行われた第一回電竜戦でGCTが優勝し、MCTSを用いたディープラーニング系ソフトとして初めて大会を制した。
注釈
- ^
- 近い将来に来ると答えた棋士
- 久保利明「来世紀」、内藤国雄「10年以内にくるような気がする」、土佐浩司「10年くらいで来る」、先崎学「10年後」、桐谷広人「来る。10年後」、伊藤能「僕くらいのレベルなら近いのではないか」、神吉宏充「5年ぐらい先か。最初に私が負けてやる」、斎田晴子「10年後」
- 来ないと答えた棋士
- 米長邦雄「永遠になし」、行方尚史「たぶんこないと思うけど、みなさん頑張って下さい」、加藤一二三「こないでしょう」、大内延介「当分こない」、深浦康市「こない」、中村修「トップは負けないと思う」、村山聖「こない」、阿部隆「こない日を祈っている」、畠山鎮「こない」、佐藤秀司「そういうことになったらプロは要らなくなるので、こないように祈るしかない」、勝又清和「否定」、田村康介「自分は負けない(他人は?)」中井広恵「こない」、石橋幸緒「こない」、矢内理絵子「こないと思う」
- 「来るが、かなり遠い先である」もしくは「条件付きで来る」と答えた棋士
- 羽生善治「2015年」、森内俊之「2010年」、屋敷伸之「来る。ただトップには勝てない」、中原誠「だいぶ先とは思いますがくるはずです」、森下卓「いつかは来ると思う」、田中寅彦「思います。私が生きているうち」、井上慶太「10年ではこないと思う」、青野照市「プロの仲間入りはできても、トップは負かせない」、塚田泰明「希望としては、自分が現役の内に」、郷田真隆「いつかはくる。ただし人間を超えることはできないと思う」、東和男「七冠王がプログラミングする日」、桐山清澄「20年後」、南芳一「40年ぐらい先」、真部一男「プロにも色々あるが、トップを負かすとなると百年くらい先か」、二上達也「超早指し戦だったら今でもプロが負ける場合がある。要は条件次第」、剱持松二「プロ棋士がプログラムを組めるようになった時」、谷川浩司「私が引退してからの話でしょう」、千葉涼子「50年後」、淡路仁茂「私が生きている間はない」、真田圭一「100年は負けない」
- わからないと答えた棋士
- その他の回答をした棋士
- 回答しなかった棋士
- ^ 持ち時間を1手10秒に制限する。渡辺によれば、10秒将棋では思考・読みを行う余裕が全くないため、人間であれば直感・第一感で指すしかなく、その時間でもそれなりに読めるコンピュータが圧倒的に有利な条件であるという。
- ^ 合議制の重み付けは以下の通り。クラスタなしが合計7.7、クラスタありが合計1.3とクラスタなしを優先している。
- クラスタなし - Intel Xeon W3680 3.33GHz 6コア
- 激指 - 2.9
- Bonanza - 1.9
- GPS将棋 - 1.0
- YSS - 1.9
- クラスタあり - Intel Xeon 4コア、合計169台、676コア
- 激指 - 0.1
- Bonanza - 0.1
- GPS将棋 - 1.0
- YSS - 0.1
- クラスタなし - Intel Xeon W3680 3.33GHz 6コア
- ^ この語は華厳経第45巻、阿僧祇品第三十に登場する数詞の一つで、洛叉(10万)、倶胝(1000万)、阿庾多(100兆)に始まり(倶胝以上は2乗すると次の単位になる)不可説不可説転に至る多くの巨大な数の名が示されているうちの一つである(詳細は命数法#仏典の数詞を参照)。
- ^ コンピュータソフトを使用するのは、作品に余詰や不詰がないかを確認するためである。また作成途中の補助に使う場合もある。
- ^ 渡辺明は順位戦(1日制で持ち時間6時間)だと「だんだん眠くなってくる」と述べている。
- ^ 打ち歩詰めなどを避ける場合、稀に不成を選ぶ場合がある
- ^ ただし、「不成」を指す前の局面は永瀬優勢で、仮に成ったとしても優勢は変わらないとする意見が大勢であった。それでも指した理由を、永瀬は「優勢になったと思ったが、万が一を考えて指した」「修正されているかもしれないと思っていた」としている。また、同年3月27日放送の『Session-22』にゲスト出演した際に、「敗勢になっていたら指したか?」という質問には「そのような場合は選ばなかっただろう」と答えている
- ^ この角は馬に成ることができるが、その後捕獲されてしまう
- ^ ソースコードは公開されている。営利目的での利用の禁止などの制限により、Open Source Initiativeによる「オープンソースの定義」には合致しない。
- ^ 一度市販されたがバグのため回収。将棋ウォーズやLINEローソン公式アカウントなどで体験可
- ^ 第18回世界コンピュータ将棋選手権参加者のレポート[148]によると、元々は保木が開発者向けの発表で使った表現だったが、後には学術論文の中での利用例も見られるようになり[149]、専門用語として定着が進んでいる。
- ^ 合議制のために各々は若干設定を変えてある。
- ^ 2006年度の世界コンピュータ将棋選手権で優勝したBonanzaは、開発者自身がコンピュータチェスの文献を主に参考にしたことを明らかにしている。
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