コラルカエウム・クリュプトフィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 14:35 UTC 版)
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集積培養の電子顕微鏡写真
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
”Candidatus Korarchaeum cryptofilum” Schmid et al. 2008(暫定名) |
イエローストーン国立公園のオブシディアンプールより採取したサンプルを、貧栄養下、85°C、pH6.5の嫌気条件下でおよそ4年間に渡って培養することにより得られた。トリプトンや酵母粉末を中心とした培地で増やすことができるが、最終的に得られた培養系でもバクテリアを含んでおり、単独での培養は試みられたものの成功していない。電子顕微鏡写真から太さ0.16-0.18μm、長さ15μm(最大100μ)の異様に細長い姿をしている。命名は、属名が門名よりKorarchaeum(若い+古代)、種形容語が由来やその形状よりkryptos(クリュプトス; ギリシャ語で隠された)+filum(フィルム; ラテン語で糸)でcryptofilumと名付けられた。
全ゲノムの解読は、純粋培養されていないためSDSやろ過処理により精製することで行われた。ゲノムサイズは159万757塩基対で、古細菌としてもやや小さめである。ユーリ古細菌とクレン古細菌の中間的なゲノムを持つ。
参考文献
- Elkins JG, Podar M, Graham DE, Makarova KS, Wolf Y, Randau L, Hedlund BP, Brochier-Armanet C, Kunin V, Anderson I, Lapidus A, Goltsman E, Barry K, Koonin EV, Hugenholtz P, Kyrpides N, Wanner G, Richardson P, Keller M, Stetter KO. (2008年). “A korarchaeal genome reveals insights into the evolution of the Archaea”. Proc Natl Acad Sci U S A 105 (23): 8102–7. PMID 18535141.
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