ケロロ小隊 ケロロ小隊の概要

ケロロ小隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 20:17 UTC 版)

概要

ケロロ小隊は、この物語の主人公であるケロロ軍曹を隊長とし、タママ二等兵ギロロ伍長クルル曹長ドロロ兵長の隊員で構成される、ケロン星の軍隊「ケロン軍」の小隊の一つである(地球の陸軍の小隊とは異なり分隊もしくはそれより小さい組に相当する規模だが、編制が異なる)。

ケロン軍内の「第三宇宙侵略軍」に所属している(原作第137話・アニメ第243話)。正式な名前は「ガマ星雲第58番惑星 宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊」であるが、アニメ第51話においてケロロ上司が「宇宙侵攻軍特殊工作部隊」と言っており「先行隊」などとも呼ばれる。ケロン軍におけるランクは「F級」である(原作第123話・アニメ第180話)。ケロン軍本部では「K-66X5-2301V3小隊」と呼ばれている。

隊員のうちケロロ・ギロロ・ドロロは幼馴染で(別名・元祖ケロロ小隊)、タママとクルルは部隊編成時に合流した(クルルはケロロ・ギロロ・ドロロの幼少時代に出会っている。このエピソードは『ちびケロ ケロボールの秘密!?』で明かされた)。なお現在アンゴル=モアオペレーター的な位置づけにあり、ケロン軍本部にも存在が認識されているものの、正規隊員ではない。

隊長であるケロロには毎月内職として造花・傘貼り・袋貼りのノルマが課せられており、締め切りに遅れると3倍増しになるという(アニメ第85話Aパート)。また、夏と冬に宿題があり、これも締め切りに遅れると本部より恐怖のペナルティが課せられる。

日向家の地下に前線基地を設けている。各隊員は全員誰かの家に居候しており、居候先はケロロ・ギロロ・クルルが日向家、タママが西澤家、ドロロが東谷小雪宅である。地球侵略が目的であり、小隊の戦闘能力、総じて個々隊員の戦闘能力は(ケロロも含めて)極めて優秀である。

しかし、理由や状況はどうあれ敵性種族はもちろん同軍であるガルル小隊やゲリリ少佐の侵略活動を阻止しており、実質的には地球を護る立場となってしまっている。

なお、ケロロ小隊はケロン星で知らない人がいないほど非常に有名な小隊であり、ケロン星での活躍報道・小隊への応援の手紙・本星でのケロロ小隊のグッズ販売など多岐にわたり地球征服を期待されており、現状に配慮してか大部分侵略が進んでいるような報道の捏造が行われてそれに拍車をかけている模様である。ガルル小隊との対戦後、タルルが軍内で「強くてかっこよい」という評判を流し、より過度な期待が向けられておりケロン軍幼年訓練所の子供たちも隊長であるケロロを憧れの目で見ている。

しかし一方でアニメ版のダソヌ☆マソ・ダソヌ☆マリ・月神散世からは「お笑い芸人」と認識されている。

年齢順
ケロロ・ギロロ・ドロロ(10500歳)→クルル(6000歳)→タママ(3000歳)
アニメ192話Bパートでタママ二等兵がケロロを「40代のおっさん」と認識し、クルルがタママから「先輩」、ギロロの事を「先輩」「おっさん」などと言っている事から上記の順番であると思われる。
階級順
クルル(曹長)→ケロロ(軍曹)→ギロロ(伍長)→ドロロ(兵長)→タママ(二等兵
階級はクルルが一番上だが、あくまで技術士官であることや「隊長の素質」を持っているのがケロロである為に、隊長は軍曹のケロロである。なお、この「隊長の素質」は、腕利きのガルル中尉すら持ち得ない稀有な性質であるらしく、階級を超えて尊重される。

地球侵略

ケロロ小隊の目的は、前述のように地球侵略である。当初、彼らは先行工作部隊であったが、彼らを残し軍本隊が撤退したため、実質的に地球侵略はケロロ小隊にのみ任されている。なお原作第226話で侵略開始の3年前に、偵察機「バトラコス」を地球に送り込んでの偵察任務を行うなど、先行工作部隊の名に恥じない行動も行っている。

隊員の5人はしばらくばらばらの状態であったが、徐々にケロロの元へ合流、日向家に築いた地下秘密基地を拠点に活動を開始する。しかし侵略活動は遅々として進まず、それどころか地球人の側に立って活動することもしばしばである。

侵略が進まない原因としては、隊員ごとに侵略に対する見解が異なることや、地球文化や特定の地球人に対する思い入れが強く介在することで、思い切った行動に踏み切れない実態があり、さらにはそれらをまとめることのできない隊長・ケロロの統率力の無さが挙げられる。

また、地球が特殊な環境下にあることも大きな理由のひとつである。辺境とはいいながら、地球は古来より宇宙人が少なからず訪れるも決して過度の干渉を行わずその発達を見守ってきた星であり、現在では様々な目的を持った宇宙人が多数共存している。その中にはケロン人に対抗し地球侵略を目論む敵性種族や、それらの侵略行為から地球を守ろうとするヒーローも含まれているため、ケロン軍がいかに強大であろうと、こと地球においては絶対的な優位を持っている訳ではない(原作102話他)。

また、地球における宇宙人の動向には、強い権力を持つ宇宙警察が目を光らせている。また、侵略行為は宇宙法の規定により細かく規制されており、これに触れれば厳しい処分を課せられるため、強引な武力制圧も困難な状況にある(原作145話他)。

要は、地球侵略を成功させるためには、地球の社会や環境を壊さず、他の宇宙人をうまく出し抜き、なおかつ宇宙法にも抵触しない作戦が求められ、さらには日向家及びその四方の風といった強力な地球人をも制する必要があり、いかに優秀な人材を集めたとはいえ、小隊の規模ではいささか荷が重過ぎるきらいもある。

ケロン軍本部は、ケロロ小隊に活を入れるため、侵略ノルマを設定したり、課題を提出させたり、ガルル小隊を派遣し更迭を匂わせる(原作第81話 - 第84話・アニメ第100話 - 第103話)などして梃入れを試みていたが、その記録で目の当たりにした夏美の戦闘力と冬樹の知略に恐れをなしたらしく、当分はケロロ小隊に地球侵略を任せるつもりでいる(原作第115話・アニメ第183話)。

なお、同本部はアニメ版において、ケロロ達の行った「勝手な慰安旅行」を引き金に175日を期限とする侵略カウンターを設置(第104話)し、期限内に侵略が完了しなければケロロ小隊を撤退させ、カウンターに内蔵されたキルルに地球を滅亡させるという強硬な処置をとったことがある(原作では、キルルは宇宙法が厳しくなって兵器として使用できなくなっている(原作137話))。ただしこの処置は、ある偶然の重なりによってうやむやになり(第129話)、結局ケロロ小隊が引き続き地球侵略の任に当たることになったようである(第183話)。

その後、原作184話で侵略本隊であるケロロ第弐小隊として新ケロロが地球に配属された。


  1. ^ アニメ262話・Aパートより
  2. ^ この話はケロロ小隊が合流したときの話であるため、時系列を考えるとこの回の登場が最初となる。


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