クシエルの遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/15 08:48 UTC 版)
モイリン三部作のあらすじ
Naamah's Kiss
アレースの時代から約200年後、マグウィン・ドーンの母フェインシュとテールダンジュの祭司の間に生まれたモイリンは、荒野で母一人に育てられる。愛するイニスクランの領主の息子シリアンに死なれ、モイリンはマグウィン・ドーンの魔術の修行をするが、アルバを離れよとの女神のお告げを受ける。モイリンはアルバの首都ブリン・ガリドゥムに行って、符牒を見せて祖先アレースの資金を引き出す。
モイリンはテールダンジュの王都エルーアに着き、王妃の愛人のラファエル・デ・メレリオットに助けられる。モイリンはシナ(中国にあたる)から来た道士ロ・フェインから気を学び、父と初めて会う。ラファエルは交霊術のサークルにモイリンを呼び、モイリンの魔力を使って霊を呼び出す。シナの代表団がエルーアに来て、ロ・フェインと弟子のバオを連れ帰る。魂が告げるままに、モイリンは同行し、バオと愛し合うようになる。
一行はシナの天都について皇帝に謁見する。皇女の雪虎の中に龍が捕えられたため、雪虎は狂気に落ちている。龍を解放するため、モイリンと雪虎は白翡翠山に向かうが、そこで皇帝と反乱軍の戦争が勃発する。雪虎は湖に入り、龍が解放される。龍は反乱軍の火器の神雷を破壊し、戦争は終結する。反乱は終結するが、バオは殺される。ロ・フェインは命をなげうった道術により、モイリンの魂の半分を与えバオを蘇らせる。モイリンは人々の神雷の記憶を消す。バオは師の死に衝撃を受けて姿を消し、モイリンは魂の半分を持つバオを探してタタール(モンゴルにあたる)に向かう。
Naamah's Curse
モイリンはバオを探して長城を超えタタールに入る。冬をタタールのキャンプを過ごし、部族の集会でバオに再会する。だがバオは父アーシュラン将軍の姪で、大可汗の娘と結婚している。バオを取り戻すため、モイリンは弓の試合で勝つが、不正を疑われてヴラリア人(ロシア人にあたる)に売られる。リヴァでイェシュト人の総主教ピョートル・ロストフのもとに囚われる。その甥のアレクセイの助けで一緒に逃げ出す。追いかけてきた総主教をモイリンが倒したところにタタール人が助けに来る。バオが"鷹と蜘蛛の女王"のもとに行ったと聞き、追いかけてバクティプール(ネパールにあたる)の"鼠の貴婦人"アムリタの助力を得る。バオは女王のもとで阿片中毒となっている。アムリタの助けを借りてクルギリ(チベットの一地域に当たる)を攻略し、バオとダイアモンドを取り戻す。アムリタは不可触民をカースト最下部に受け入れることを発表する。モイリンとバオは結婚し、ラファエルと対決するためにテールダンジュに戻ることにする。
Naamah's Justice
モイリンとバオはテールダンジュに戻るが、ラファエルはティエリー王子と共に新大陸に行って不在である。モイリンは死んだジェハンヌの娘のデシリーの庇護者となる。ティエリー王子は帰らず、ダニエル王は絶望のあまり自殺する。宰相のロジエルはデシリーの摂政となり、デシリーをトリスタン王子と婚約させる。モイリンとバオはティエリー王子を見つけるため、バオ、デニス、バルサザールと共に新大陸に行く。一行は新大陸でアラゴニア人に迎えられ、現地のアッチュアトリ皇帝に助力を求め、皇帝はモイリンと一夜を過ごす条件で受け入れる。一行は奥地に進むにつれて障害に遭い数を減らす。ジャングルの川をさかのぼるが、食料は枯渇し病人が出る。一行はラファエルの治める村に着き、ティエリー王子を見つけるが、ラファエルは王子を解放しようとしない。ラファエルは黒蟻の軍団を操ってサパ・インカ(インカ帝国にあたる)のクスコ(クスコにあたる)を征服する。モイリンは霊を呼び出し、霊はラファエルを殺す。一行はティエリー王子を連れて帰国する。秘密裏にテールダンジュに入国し、ティエリー王子はトリスタン王子を逮捕し、王位に着く。モイリンとバオはアルバに行き、バオはモグウィン・ドーンの試練を受ける。
- ^ a b 英国では“反逆者の世継ぎ”(Traitor's Heir) シリーズと呼ばれる
- ^ http://www.suvudu.com/2009/12/authors-share-once-titles.html
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