ウルトラマンギンガ あらすじ

ウルトラマンギンガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 16:33 UTC 版)

あらすじ

遥か昔、すべてのウルトラ戦士と怪獣・宇宙人は、銀河の彼方で激しい戦いを繰り広げていたが、何者かが謎のアイテムダークスパークを使い、ウルトラ戦士や怪獣たちを小さな人形スパークドールズに変えてしまう。そしてスパークドールズは宇宙に散らばり、その幾つかはウルトラ戦士や怪獣・宇宙人が存在しない世界[注釈 4]の地球へと流れ着く。

それから1000年後の2013年。17歳の高校生礼堂ヒカルは予知夢に導かれ、夏休みを機に7年ぶりに[注釈 5]生まれ故郷の降星町へ帰ってきた。ヒカルはその町でスパークドールズを使用者と一体化させ一時的に巨大な姿へ戻す力を持つギンガスパークを手に入れる。そして、スパークドールズにされたウルトラマンタロウと出会い、自分が「選ばれし者」だと知る。

やがて悪意を持った人々がスパークドールズと一体化(ダークライブ)し、怪獣となって暴れ出した。ヒカルは大切なものを守るため、ギンガスパークとスパークドールズでウルトラ戦士や怪獣に変身(ウルトライブ)して戦いに赴く。

登場人物

主人公とその仲間たち

『ギンガS』以降の動向は「ウルトラマンギンガS#登場人物」を参照

礼堂 ヒカルらいどう ヒカル
本作品の主人公。冒険家を夢見ている高校2年生[15][16]。17歳[15][16]。1996年7月10日生まれで、血液型はA型[17]ギンガスパークを駆使し、ウルトラマンギンガや様々な怪獣に変身することができる。
ロックミュージシャンの両親とともに世界中を旅していたが、不可思議なビジョンを見たことで[注釈 6]生まれ故郷の降星町へと帰ってくる[ep 1][16]。銀河神社の祠に御神体として祀られていたギンガスパークを手にした際、右手の甲に「選ばれし者」の紋章が現れ、さらにスパークドールズとなったウルトラマンタロウとの出会いをきっかけに自身が「選ばれし者」であることを知り、平和を守るための戦いに立ち向かうことになる[ep 1]。当初は夏休みの間だけ降星町に滞在する予定だったが、黒幕の正体が掴めなかったため以降も滞在し続けている[ep 2]
挑戦心と正義感が人一倍強く、温厚で素直な性格の持ち主だが[16]、同時に隠し事が下手でつい本音を漏らしてしまうところから、相手を傷つけてしまうこともある。美鈴のことを異性として意識しており、全力で彼女を守ろうとする行動も多い[16]。特技はサッカー[17]で、第1話、第6話などで披露されている。また劇中では語られていないが、好物は茄子カレーで、苦手な食べ物は蒟蒻である[17]
他の仲間たちが後期で制服姿になったのに対し、ヒカルだけは外国から帰ってきたとの設定上、後期でも私服のままである。
ルギエルとの最終決戦後、ギンガからの言葉を胸に今度こそ両親の待つイギリス・ロンドンへと帰って行く[ep 3]。ギンガスパークはそのまま持っており、『新ウルトラマン列伝』ではこれと銀河神社から見つかった巻物『超人銀河秘伝の書』を使って怪獣のことを勉強している。
  • 企画初期は「ウルトライブ」の名称が決定する前に「ウルトライド」や「ウルトライズ」という案が存在しており、ヒカルの苗字「礼堂」も「ライド」に由来しており、「ヒカル」という名前もコンセプトの「光るウルトラマン」というイメージから付けられた[13][7]
  • 当初はソフビで変身するため、オタクな大学生という案もあった[7]
石動 美鈴いするぎ みすず
本作品のヒロイン。降星高校に通う高校2年生でヒカルの幼なじみの一人[18]。17歳[15]。物語開始当初ヒカルが変身できることを唯一知っている少女で、和菓子職人を夢見る[注釈 7]。夏休みは銀河神社で巫女のアルバイトをしているが[18]、たまにお供え物をつまみ食いしていたという。
好奇心旺盛で、ヒカルよりも前にウルトラマンタロウ(SD)と会っていた[注釈 8]。ヒカルに好意を寄せている節があり、彼に道を示すことが多く、タロウとは異なる形で彼の相棒的存在となっている。父である誠一郎に対しては仕事でなかなか会えないこともあって複雑な感情を抱いており、和菓子作りを始めたのも母の味を思い出してかつての父に戻って欲しいという願いから来ている[注釈 9]
第8話ではギンガスパークを奪われ変身不能に陥ったヒカルを助けたいと銀河神社の祠に願いギンガライトスパークを入手、レッドキング(SD)にウルトライブして戦う[ep 4]。続く第9話でも、健太や千草と共にジャシュライン(SD)にウルトライブして戦うが、その後現れたウルトラマンダーク(SD) / ウルトラセブンダーク(SD)の正体が自分の父・誠一郎と知って衝撃を受け、彼を拒絶する[ep 5]。その後、第10話でナックル星人グレイ(SD)によってその心の隙を突かれスーパーグランドキング(SD)にダークライブしてしまう[ep 6]。自らの意識に入ってきたヒカルに対し今までの胸の内を吐露し決別を図るが最終的には仲直りし、ヒカルと共にギンガと一体化してスーパーグランドキング(SD)を倒し[注釈 10]、その後誠一郎とも和解する。
番外編では、創作和菓子コンクールの作品づくりに専念するため健太たちとはしばらく会っていないことが語られる[ep 7]
渡会 健太わたらい けんた
ヒカルの幼なじみの一人で、美鈴たちと同じく高校2年生[18]。17歳[15]。実家は町の小さな写真館で、プロカメラマンを目指す少年[18]。物語開始時はモチベーションを維持できず夢をあきらめたと公言していたが、第3話での出来事を機に自信を取り戻す[ep 8]。第5話では他の3人がギンガの秘密を知ったことで仲間外れにされたと勘違いし[注釈 11]、バルキー星人(SD)によって出現したダークダミースパークにより闇の力に魅入られそうになってしまうが[18]、ヒカルの熱い説得と鉄拳制裁を受けて正気に戻り、その後ヒカルが変身できることを知る[ep 9][注釈 12]。第9話では、美鈴や千草と共にジャシュライン(SD)にウルトライブして戦う[ep 5]。続く第10話ではギンガライトスパークを手に入れ、ウルトラマンティガ(SD)にウルトライブして戦う[ep 6]
番外編では千草と共に主人公を務める[ep 7]。千草のオーディション用写真を撮っている際にマグマ星人(SD)と遭遇。マグマ星人によって千草が再び闇に魅入られそうになった時は、「自分がカメラマンになってアイドルになった千草の写真を取る」という夢を語って励ます。再び手にしたギンガライトスパークの力でウルトラマンティガ(SD)にウルトライブし、マグマ星人(SD)がダークライブしたゼットン(SD)と対峙する。
久野 千草くの ちぐさ
美鈴・健太と同じく高校2年生でヒカルの幼なじみの一人[18]。17歳[15]。アイドルになることを夢見る少女で、プロカメラマンとなった健太に自分の写真を撮ってもらいたいらしい[18][注釈 13]。ヒカル曰く「特徴的な声」。第4話ではグラビア撮影のモデルを引き受けることとなった美鈴への嫉妬心から[18]、ラゴン(SD)にダークライブして美鈴に襲いかかるが、ヒカルと美鈴の説得およびヒカルがウルトライブしたギンガのギンガコンフォートを受けて元に戻り、それを機にヒカルが変身できることを知る[ep 10]。第9話では、美鈴や健太と共にジャシュライン(SD)にウルトライブして戦う[ep 5]。続く第10話ではギンガライトスパークを手に入れ、ウルトラマン(SD)にウルトライブして戦う[ep 6]
番外編では健太と共に主人公を務める[ep 7]。アイドルオーディションに応募するため念願だった健太による写真の撮影を受ける。しかしそこでマグマ星人(SD)に遭遇。彼の口車でまたも闇に引きずり込まれかけるが、健太の言葉でそれを振り切り、再び手にしたギンガライトスパークの力でウルトラマン(SD)にウルトライブ、健太と共にゼットン(SD)に立ち向かう。
一条寺 友也いちじょうじ ともや
第2話より登場。
大企業・一条寺コンツェルンの御曹司で、半年ほど前に降星高校へと転校してきた高校2年生[18]。17歳[15]。「人間嫌い」と言われるほど他人と交われない無愛想かつ無口な性格だが[18]、話す時は常に敬語を使う。ヒカルと銀河神社の御神体=ギンガスパークのことを知っているが、その正体はバルキー星人(SD)と結託しているダークダミースパークの持ち主で、ガンパッドでジャンキラーを操りギンガに襲いかかる。戦闘でギンガの活動限界を見抜いたほか、正体を隠すためダークダミースパークを手にした健太をジャンキラーのコクピットに乗せたこともある[ep 9]
実は、あらゆる物事をこなせる天才児であるがゆえに「自力で何でも叶えられるから」という理由で夢を持っておらず、過去に父から「そのような者に(自分の)後を任せるつもりはない」と指摘されたことで、叶いもしない夢を持つ人間を憎んでいる。ギンガを倒そうとしたのもそれが理由であったが、第6話で「ウルトラマンギンガを倒すことを夢にしろ」と提案したヒカル=ギンガに敗れダークダミースパークを破壊されたことで簡単に叶わないことがあると知る[ep 11]。そしてジャンナインの覚醒と共に、自分以外の敵にギンガを倒されたくないという理由で味方に付く。それからは多少ながらも態度が軟化していく。
ナックル星人グレイ(SD)からは、もう一度仲間にならないかと誘われたことがあるが、既に仲間がいるとして断っている。
ルギエルとの決戦後、相棒であるジャンナインと別れ[ep 3]、ガンパッドに蓄積された情報を元に怪獣の研究をしている[ep 12]
『劇場スペシャル』では「ジャンファイト・ツーダッシュ」の掛け声を発してジャンスターをジャンナインに変形させる[ep 13][注釈 14]

降星町の人々

礼堂 ホツマらいどう ホツマ
ヒカルの祖父で、銀河神社の神主[18]。62歳[15]。ヒカルが降星町に帰ってくる1か月前、火事で神社の社殿が全焼してしまい、今は廃校となった降星小学校の音楽室に社を移し、代々礼堂一族に伝わる御神体を守っている[ep 1][18]。ヒカルと同じく「選ばれし者」の紋章が右手の甲にあり、タロウのことも知っている[18]
終盤になるにつれて物語の謎の核心にかなり近づき、「異形の手のモノ」の正体をも突き止める。美鈴たちにジャシュラインのスパークドールズを手渡した後[ep 5]、白井に憑依したダークルギエルを追い払うべく念を送り、ギンガサンシャインの効果もあって彼女を救うが[ep 6]、完全には分離できておらず再びルギエルに支配された白井が解き放ったダークスパークの力によって意識を失う[ep 3]。しかしルギエルに必死で抵抗する彼女の姿を見て「やっぱりあなたは強い人だ」と安堵の表情を浮かべる。
白井 杏子しらい きょうこ
廃校となった降星小学校の元校長[18]。56歳[15]。降星小学校の校歌は彼女が作詞したものである。ヒカルの祖父・ホツマが神主をつとめる銀河神社が火事で焼けてしまったため、学校の音楽室を神社に提供している[ep 1]
第7話においてダークガルベロス(SD)を目撃し怪獣の存在を知り、さらにナックル星人グレイ(SD)から異形の手のモノが小学校に潜伏しているという事実を知らされる[ep 2]。また第8話では一の谷建設による学校解体を阻止するため、一条寺コンツェルンに資金援助を申し出ていたことが友也の口から語られる[ep 4]
本人は無自覚だったが、実は銀河神社での火災発生時にダークスパークを手にした影響でダークルギエルに憑依され「異形の手のモノ」と化して暗躍しており[18]、第10話でその事実をホツマから告げられ、彼とギンガサンシャインの影響によって分離されたかに見えたが[ep 6]、最終話で再び意識を支配されてルギエルの完全復活を許してしまう[ep 3]。しかし降星小を巣立っていった者たちを守りぬくという信念がダークスパークをギンガライトスパークに変換し、ルギエルの呪縛から解放される[ep 3]
柿崎 太一かきさき たいち
降星町の交番巡査[18]。35歳。あだ名は「カッキー」[18]。美鈴からは「カッキーさん」と呼ばれている。降星小学校の卒業生で、普段から校歌を口ずさんでいる。一人称は「自分」。
第1話の時点からヒカルたちや事件の当事者以外に怪獣の存在を知る数少ない人物だが[18]、ヒカルが変身できることを知ったのは第7話のことである[ep 2]
幼なじみの大里剛からは「太一」と呼ばれている。第5話のみ未登場。
山田やまだ / 木村きむら
降星町で問題になっている不法投棄を行っていた廃品回収業者。第1話では降星山で不法投棄を行っていたところ、たまたま居合わせたヒカルに見咎められたため彼に暴行するが、柿崎に見つかり逃亡。その後バルキー星人(SD)に目を付けられサンダーダランビア(SD)にダークライブ、ギンガの初戦の相手となる[ep 1]。続く第2話ではホツマによる憑き物落としを受け、木村が「金が欲しかった」と白状し、共に二度と悪事を働かないと誓う[ep 14]
最終話ではヒカルたちの無事を確認すると安堵の表情を浮かべ、山田の「植物学者になって、この町を花でいっぱいにする」という夢を叶えるために二人で町のゴミ拾いのボランティアをしていることを伝える[ep 3]
矢神やがみ
楽しいという理由でバイクに乗って執拗に人々を追い回し、怪我を負わせる事件を頻発させた男。ヒカルたちを追い詰めた後、サッカーボールをぶつけてきた美鈴に迫るが、ヒカルとタロウのウルトラ念力、そして駆けつけた柿崎によって失敗し、柿崎を自転車ごと転倒させて逃亡する[ep 14]。翌日、ヒカルたちを待ち伏せしていたところ、バルキー星人(SD)によって闇に魅入られ、ケムール人(SD)にダークライブする。夜の降星小で美鈴を追いかけ回し恐怖を味わわせる悪行を働くも、ギンガとの戦いではギンガから逆にどこまでも追跡されるという皮肉な末路を辿り倒され、反省する[ep 14]
最終話ではバイクで世界一周をするという夢を掲げる[ep 3]
菅生 ユウカすごう ユウカ
かつてファッションデザイナーになるという夢を持っていたが、何らかの経緯で夢破れ「叶いもしない夢を持っても後悔するだけ」という思想を抱くようになっていた。第3話で花火を買いに来ていた健太と千草に出会いそこで意気投合、久しぶりに母校である降星小へとやって来る。しかしそれ以前の時点でバルキー星人(SD)によって闇の使者と化しており、降星町内で連続放火事件を数多く起こしている。降星小をも燃やし尽くしてしまおうと火を放つが、ヒカルがライブしたケムール人(SD)によって阻止されキングパンドン(SD)へとダークライブ。夢を追いかける健太やヒカルをけなすが、その歪んだ持論を否定され敗北。放火を犯した理由を「寂しかったから」と呟き、憑き物が落ちたかのように泣きながら健太たちに謝罪する[ep 8]
その後は降星町内にある実家へ戻り、再び夢を追いかけるため勉学に励んでいることが最終話で明らかになる[ep 3]
大里 剛おおさと ごう
第7話より登場。
かつて「マッドドッグ大里」の異名を持ち、スーパーフェザー級全日本チャンピオンの座を勝ち取ったプロボクサーだったが[18]、その直後賭博事件に関与していることが発覚[注釈 15]し、追放されるかのように引退、そんな自身を「負け犬」と自嘲している。その心の闇を衝かれ第7話ではダークガルベロス(SD)にダークライブさせられている[ep 2]。続く第8話でも「夢は見ている時が楽しいだけ」とヒカルたちの夢に対する考えを否定するが、純粋に夢を追いかけるヒカルの言葉に感化され、ナックル星人グレイ(SD)からギンガスパークを取り返そうとしていた友也たちのピンチを救う[ep 4]。最終話で賭博事件に関わったことを後悔すると共にボクサーの夢を再び掲げ、柿崎にそれを伝える[ep 3]
柿崎とは母校の降星小学校時代からの友人であり、互いに夢を語りあう仲で、柿崎からは「剛ちゃん」と呼ばれている。
石動 誠一郎いするぎ せいいちろう
第7話より登場。
美鈴の父。桑原・黒木と降星小周辺の地質調査を行っている最中に、娘たちと同じく時空の歪みに閉じ込められてしまう[ep 2]。昔から仕事が多忙で中々娘に会えないらしく、そのためいつしか仕事ばかりを優先するようになっている[18]。経緯は描かれていないがダークダミースパークを手にし、第9話においてウルトラマンダーク(SD) / ウルトラセブンダーク(SD)にダークライブし一度はヒカルに勝利する[ep 5]。その後倒れたヒカルの夢の中で、美鈴のためと自らを正当化した上で仲間になるよう誘うが断られ、再戦するも敗れる[ep 5]。その後正体を知った美鈴にも拒絶されるが、続く第10話では美鈴がスーパーグランドキング(SD)にダークライブしてしまったことを知り自分の責任だと反省、ギンガライトスパークを手に入れウルトラセブン(SD)にウルトライブして戦い、最終的に美鈴と和解する[ep 6]
桑原 伸吾くわばら しんご
第7話より登場。
建築デザイナー。完璧思考かつ極度の潔癖症で、仲間である黒木にも「神経質な男」とあきれられるほど。事あるごとに「不」を付けて話すのが口癖。第8話では降星小から抜け出したいあまりナックル星人グレイ(SD)に命じられるままギンガスパークを盗み出したが、その後彼に切り捨てられザラガス(SD)にダークライブさせられる[ep 4]
最終話では黒木の提示したリゾート開発撤回に賛同している[ep 3]。第9話のみ未登場。
黒木 知美くろき ともみ
第7話より登場。
一の谷建設の開発本部長[18]。非常に短気な性格で、相手の態度や発言が気に入らないと(高校生とはいえ)子供相手でもムキになる。降星小を解体し、複合型リゾートの建設を目論んでいたが[18]、ザラガス(SD)出現の際、石動誠一郎に計画は白紙と一方的に告げて校舎を去り[ep 4]、自分だけ逃げ出そうとしたところをナックル星人グレイ(SD)に見つかり、アントラー(SD)にダークライブさせられる[ep 5]
最終話では学校を心配してやって来た卒業生たちの姿を見て、リゾート開発計画の撤回を考え始めている[ep 3]

ウルトラマンギンガ

諸元
ウルトラマンギンガ
身長 ミクロ - 無限大[20][21]
体重 0 - 無限大[20][21]

ヒカルがギンガスパークとギンガのスパークドールズによって変身(ウルトライブ)するウルトラマン。後に『ウルトラマン列伝』内で「遥か未来から来たウルトラマン」であることが度々語られるなど、その存在は目の当たりにしたタロウをはじめ、それまでのウルトラマンたちには知られていなかった。タロウ同様に独立した意思を持ち[22][21]、ウルトライブした状態でヒカルとある程度会話も可能だが、自分から多くを語ることはほぼない。

頭部・胸部・両腕・両足に大量のプラズマエネルギーを蓄積した水色のクリスタルを備え[21]、発動する必殺技によって異なる色の輝きを放つのが特徴である。

ギンガのスパークドールズはヒカルの勇気が満ちた時にギンガスパークの中から出現し[注釈 16]、ウルトライブが可能になる。そのため、いつでもギンガにライブできるわけではなく、当初は怪獣へのライブを経てからギンガにライブしていたが、第6話以降はギンガに直接ライブできるようになっている。変身ポーズはスパークドールズリード時のポーズに似た腕を組むようなポーズであったが、『ギンガS』では従来のウルトラマンたちと同様に右腕を突き上げるポーズをとり、変身時には「ギンガー!」と名前を叫ぶようになる。

活動時間は3分間で[15]、それ以上の一体化はヒカルの生命に危機を及ぼす[21][注釈 17]カラータイマーが消えると強制的にライブが解除され、ヒカルを残して光の粒子となって消えてしまう[注釈 18]。戦闘力は高く、並みいる怪獣たちをほとんど苦戦せずに倒しており、ジャンキラーや闇のウルトラ戦士たち、そして因縁の相手であるダークルギエルといった相応の強敵が相手でない限り、カラータイマーが点滅してもピンチに陥ることはない[注釈 19]

ルギエルとの決戦後はヒカルと分離し、彼にもっと地球を冒険することを薦め、他のスパークドールズたちとともに地球を去る[ep 3]。その後、番外編では最終話で取り残されて途方に暮れていたマグマ星人(SD)たちを連れ戻すため、地球圏に再来している[ep 7]

『ギンガS』では、地底世界のエネルギー結晶体ビクトリウムを狙うチブル星人エクセラー(SD)による地球侵略によって危機に陥ったヒカルの意志に応えて地球を再訪し[ep 18]、彼と共に新たな脅威や再び蘇ったダークルギエルに立ち向かう。

ダークルギエルとは同じ未来の時間を持つ世界から来た、対であり1つの存在であり、「永遠の命=後世へ受け継がれていく命の繋がり」という命題に対し、それを信じた者がギンガ、受け入れられなかった者がルギエルとその命題を分岐点に分裂した「光」と「影」であることが、最終決戦後に語られる[ep 19][注釈 20]。ビクトルギエルとの決戦以降、ヒカルとは分離していない[注釈 21]

劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では、アレーナがエタルガーに偽りの記憶を植え付けられていたため、彼女の故郷である惑星ザントを滅ぼしたという無実の罪を着せられる。

  • 物語の終局まで正体が不明という設定やほとんど喋らないという描写は、出自が明確でよく喋るウルトラマンゼロとの差別化が意識されている[3]
  • ウルトラマンに変身するという行為に特別感を出すための縛りとして、当初は怪獣にまず変身してからでないとギンガになれないという二段変身という設定となった[7]。だが、主人公が怪獣に変身してから変身アイテムとソフビを持つわけには行かないため、変身後の主人公がウルトラマンや怪獣の中にいるような演出となり、インナースペースという設定が生まれた。しかし、それではウルトラマンというロボットに主人公が乗って操縦しているように見えるということから、ウルトラマンの「神秘性」を根本から揺るがすことが懸念されたが、初代『ウルトラマン』第1話のように主人公とウルトラマンが異空間で対話するシーンの最新版と解釈し、変身後の主人公の意識をビジュアル化したものが「インナースペース」という設定となり、後のウルトラシリーズでも定番化していくこととなった[7]。撮影は、ヒカル役の根岸がプロジェクターに映し出された画像の前で演技をしたものをビデオ撮影している[11]
  • 身長は具体的な数値が設定されていないが、怪獣が小学校の周辺にしか出現しないという設定から、撮影上は小学校の校舎や森との対比から20メートルから30メートル程度のイメージで描写されており、最終回で本来のウルトラマンのサイズとなっている[出典 4]
  • ギンガの回転しながら着地する描写は銀河系をイメージしている[3]
  • デザインは七色発光LEDの使用を前提に描かれた[24]。デザインのキーコンセプトは「七色に光るウルトラマン」で、ウルトラマンゼロがセブン系のデザインであったことから、フィギュア化を見据えて光るクリスタルを各所に配置した初代ウルトラマンタイプのシンプルなデザインがベースのものとなった[出典 5]。特に冒険したデザインという意識はなく、現代風に初代を描くとこうなるだろう、というイメージだというが、ゼロと同様に目の表情が角度によって変わるようにという意図は込めているという[27]。従来の曲線が多いラインから変えて、少しエッジを効かせた直線でまとめている[27]。デザイン画では太腿や背面の肩甲骨にもクリスタルが備わっていたが、回転したり寝転がる際に危険であったり、素材の伸び縮みが激しい部分のため、外れたり切れたりする可能性が高いことから、スーツでは省略された[25][26][27]
  • クリスタルはソフトビニール製。当初は胸と目の部分だけが光る予定で技の発動時に腕や脚部が光るイメージを想定していたが、スーツチェックの際に監督のアベが全身が光るというのを提案したが、アクション時に基盤が当たってしまうため、手足には基盤を入れず、実際に光っているのは頭と胸のみとなっている[28][7]。撮影用のスーツやマスクには発光用のスイッチは付いておらず、外部からリモコンで操作する仕掛けとなっている[7]
  • ギンガの掛け声は、「タイム」や「イヤー」など時間に関する単語となっており、「ショーラ!」という掛け声は「将来」を意味するものとなっている[23]
  • 「光るウルトラマン」というコンセプトのイメージから、従来のソフビと同じサイズ感の玩具「光の超戦士シリーズ」を発売し長期のシリーズ化を目指していたが、ソフビとは全く異なるシリーズと受け取られたため、短期間で終了してしまったという[7]

装備

ギンガスパーク[21]
スパークドールズと化したウルトラ戦士や怪獣に漲る光のパワーを解放し、一時的に元の姿に戻し、使用者と一体化(ウルトライブ)させるアイテム。タロウいわく「闇の呪いを解く唯一の希望」。光の国で語り伝えられてきた神秘の道具だが、いかなる経緯か銀河神社に御神体として祀られており、タロウによって発見された。
銀色の短剣のような形をしており、側面にあるスパークブレードを展開した変身モードと、閉じた召喚モードの2形態をとる[注釈 22]。前者はギンガへの、後者は他のウルトラ戦士・怪獣へのウルトライブに対応している。
先端にあるスパークリーダーでライブサインをリードすると「ウルトライブ!(ウルトラ戦士・怪獣名)!」と発声され、その状態でトリガーを押すと銀河状の光に包まれて変身が完了する。この際、変身モード時には柄にあるスパークフェイスカバーが展開してギンガの顔を模したスパークフェイスが出現する。
スパークドールズを探知する機能もあるほか、手持ち武器としても使用でき、ダークスパークウォーズのイメージシーンではギンガが使用しているほか、『新ウルトラマン列伝』第13話ではヒカルも使用してイカルス星人(SD)を撃退している。
何らかの力で守られているらしく、策略のために盗もうとしたナックル星人グレイ(SD)はギンガスパークに直接触ることができなかった。また、イカルス星人(SD)もギンガスパークに触れた直後に吹き飛ばされている。しかし、普通の地球人が触った場合は悪意があっても吹き飛ばされていないため、守る基準は悪意の有無ではないことがうかがえる。
ギンガが地球を去った後も引き続きヒカルが所有しており、『ギンガS』にて再び使用されている。
変身ポーズは変身モード時と召喚モード時で異なる。前者の場合は胸元でギンガスパークの先端にスパークドールズを立てる形でライブサインをリードし、そのまま光に包まれる。『ギンガS』ではスパークドールズを立ててリードするのは同じだが、伸ばした両腕を8の字を描くように振り、正面でリード後に高く掲げると共に「ギンガー!」と叫ぶようになった。スパークドールズのリードを省略してライブした時もあるのに対し、後者の場合はライブサインをリードした後、ギンガスパークを高く掲げてから光に包まれる。怪獣にライブする際はウルトラマンと同様、ライブする怪獣が右腕を突き上げる変身ポーズをとることもある。
  • 従来のウルトラシリーズの変身アイテムには具体的なモチーフを入れたものがなかったが、ウルトラマンダイナのリーフラッシャーに顔が付いてあったのが印象的だったため、顔を入れたものとなり、ギンガの顔をベースにデザインしている[7]。「光る」というコンセプトのため、光る前は地味に、光ったら派手に見えるように意識しているため、発光部分の窓が閉じている時は小さくなっている[7]。スライド部分用の溝は玩具のようになってしまうため、それを目立たせないように中央の黒いラインにデザインを落とし込んでいる[7]。また、初代ウルトラマンのベーターカプセルのように渋めの色味にしている[7]
ギンガスパークランス[出典 6]
ギンガスパークが状の武器に変形した形態。エネルギーを放つことも可能[30]。最終話でダークルギエルとの戦いに使用した。この時は光に包まれている状態だったが、『ギンガS』の第2話では光が消えてスパークブレードやスパークリーダーの部分が青い刃に覆われているなどの形状の詳細が明らかとなり、ウルトラマンビクトリーとの初戦やエレキング(SD)戦などで使用している。ギンガストリウムでも第7話から初使用したが、ファイブキング(SDU)に弾かれてしまった。第8話では通常形態で使用し、ファイブキング(SDU)の背部の水晶体を破壊している。第10話では投擲攻撃でドラゴリー(SD)とベロクロン(SD)を行動不能にし、勝利に貢献した。ビクトルギエルに対しても飛行中に使用して一時停止に追いやったが、ダークルギエルビートに吹き飛ばされ、ライブも解除されてしまう。
  • コンセプトは槍のようになったギンガスパークで、本作品最終話で登場した光の槍が実体化したようなイメージで描かれている[31]。先端は展開したギンガスパークのイメージに変形している[31]。劇中ではグニュっと変形することが多いため、複雑な変形ギミックをあえて付けていない[31]

必殺技・能力

必殺技使用時はヒカルが技名を叫ぶ。

ギンガサンダーボルト[出典 7]
右腕にイエロープラズマエナジーを集中させて電撃に変換し、上空に発生させた雷の渦から電気エネルギーを吸収して敵に向かって撃ち出す銀河に似た電撃ビーム[34][30]。発動時は全身のクリスタルが黄色く輝く。サンダーダランビア(SD)を倒す[ep 1]。『新ウルトラマン列伝』第12話でも使用し、エレキング(SD)を倒している。
『ギンガS』ではEXレッドキング(SD)が放ったフレイムロードを相殺し、ダメージを与える[ep 18]。最終話でも使用し、ビクトリーのエレキングテイルによる放電と組み合わせ、ビクトルギエルにダメージを与える[ep 19]。『ウルトラマンX』では、グア・スペクターにダメージを与えている。『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』では、ウルトラマンビクトリーのビクトリウムスラッシュと同時に使用した[35]
ギンガファイヤーボール[出典 7]
レッドプラズマエナジーを解放し、無数に身体の周囲に発生させた隕石状の高熱の火炎弾を放つ。発動時は全身のクリスタルが赤く輝く。ケムール人(SD)[ep 14]とダークガルベロス(SD)[ep 2]を倒す。ダークザギ(SD)との空中戦にも使用したが、この時はかわされている[ep 13]。主に空中や宇宙空間を飛びながら放たれるが、『ギンガS』ではインペライザー(SD)軍団を撃破する際に地上で初使用する[ep 20]。劇場版『決戦!ウルトラ10勇士!!』ではエタルガーに至近距離から放つも、まったく効果がなかった。『ウルトラマンX』では、時空の歪みから現れると共にモルド・スペクターに使用している。
ギンガセイバー[出典 7]
ホワイトプラズマエナジーを解放し、右腕から伸ばした切っ先から形成される光の剣[30][29]を地面に突き刺し、衝撃波を放って足元を大爆発させる。発動時は全身のクリスタルが白く輝く。キングパンドン(SD)を倒す[ep 8]。2回目の使用となったウルトラマンダーク(SD)との戦い[ep 5]以降の戦闘では、接近戦で光剣として使用している[34]
ギンガコンフォート[出典 8]
クリスタルからグリーンプラズマエナジーを放射し、相手の頭上から浴びせる抑制光線。発動時は全身のクリスタルが緑色に輝く。ラゴン(SD)にダークライブしてしまった千草に使用し、元の姿に戻す[ep 10]。『ギンガS』では、ギンガストリウムの状態で使用し、ガンQ(SD)にモンスライブさせられていたサラリーマン・吉田を解放する[ep 21]
ギンガスラッシュ[出典 8]
頭部のクリスタルから放つパープルプラズマエナジーのカッター光線で、敵に当たると爆発する[34]。発動時は全身のクリスタルが紫に輝く。ジャンキラーとの2回目の戦いで使い、ダメージを与える[ep 11]。『ギンガS』最終話ではビクトリーのビクトリウムバーンと共に放ち、ビクトルギエルにダメージを与える[ep 19]
ギンガクロスシュート[出典 8]
L字型に組み、右腕全体から放つブループラズマエナジーの必殺光線。両腕を前方で交差させた後、S字を描くように左右に大きく広げてから腕を構え、上に上げた右肘に左手の拳を当てる構えになっているのが特徴[34]。発動時は全身のクリスタルが青く輝く。ポーズを省略して発射することや、連射も可能。バルキー星人(SD)を倒すために初使用して[ep 11]以降、主に決め技として多用されている。
ギンガサンシャイン[出典 8]
両腕を前に突き出して速射するピンクプラズマエナジーの破壊光線。発動時は全身のクリスタルが桃色に輝く。その名の通り闇の力を消し去る力があり、闇の力を持った相手には絶大な威力を発揮する。スーパーグランドキング(SD)を内部のナックル星人グレイ(SD)もろとも打ち滅ぼし、その影響で白井に取り憑いていたダークルギエルを追い出したほか、降星小学校の時空の歪みも消し去る[ep 6]。『ウルトラマンX』では、モルド・スペクターに放ってダメージを与えた。
ギンガエスペシャリー[出典 8]
全身から一気に虹色の超光線を放つ究極技。ダークルギエルを倒す[ep 3]。ギンガストリウムの状態でこの技を発動すると、ギンガに加えてウルトラ6兄弟の力も加味され、さらに威力を増す。ギンガストリウムは単独で使用していないが、『ギンガS』最終話ではビクトリーのビクトリウムエスペシャリーをこの技と共に放つコスモミラクルエスペシャリー[36]で、ビクトルギエルを倒している[ep 19]
ギンガハイパーパンチ[出典 8]
プラズマエネルギーを腕に集中させ、敵に強烈なダメージを与える強力パンチ。
ギンガハイパーキック[出典 8]
敵めがけて素早く繰り出す強力な空中キック。ストレートや回し蹴りなどのバリエーションがある[30]
ギンガハイパーチョップ[20][33]
プラズマエネルギーを漲らせて鋭く振り下ろして敵の気力を殺ぐ強力な手刀。
ギンガハイパーフライ[出典 8]
やや両腕を開いて空中を飛行する。速度は測定不能とされ、宇宙空間での飛行も可能である[20]
ギンガハイパーバリアー[20][33]
手を前方に出してプラズマバリアーの防御幕を体の前面に展開し、攻撃を無効化させる。サンダーダランビア(SD)の電撃を無効化する[ep 1]ほか、スーパーグランドキング(SD)には光線を無効化しつつそのまま押し返して逆にダメージを与えている[ep 6]。ダークルギエルの光弾はエネルギーが減少していく状態だったこともあり、無効化できていない[ep 3]
ギンガハイパースロウ[30][33]
両腕に漲る怪力を活かした攻撃で、4万トンの体重を持つ怪獣をも楽に持ち上げて投げ飛ばす。
分身能力[33]
無数に自身の分身体を発生させ、敵を混乱させた隙に攻撃を仕掛ける。第7話では、分身幻影で幻惑しようとしたダークガルベロス(SD)に対して分身を使用し、無数の分身を生み出して逆に混乱させる[ep 2]
意識侵入能力[33]
カラータイマーから放つ光線によって相手の意識の中に侵入し、説得したり怒りを鎮めたりする際に使用する能力。第10話では、ヒカルをスーパーグランドキング(SD)にダークライブした美鈴の意識の中に送り込む[ep 6]。ただし、ヒカルが戻って来るまではまったく動けず、無防備となってしまう。
ギンガファイヤーセイバー
ウルトラマンフェスティバル2014』で使用。炎をまとった剣を振るう。発動時は全身のクリスタルが真っ赤に輝く。腕から出ているギンガセイバーとは異なり、こちらは剣を手に持って使う技となっている。
ギンガビクトリーアルティメイタム[35][37]
『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』で使用[35]。ギンガのギンガスパークランスとビクトリーのシェパードンセイバーから合体光線を放つ。
その他の能力
第6話では、ジャンキラーの頭部に拳をすり抜けさせ、コックピット内にあった友也のダークダミースパークを握り潰す[ep 11]
上記のほか、劇場スペシャルでダークザギ(SD)と激しい戦いを繰り広げながら世界各地を飛び回ったテレポーテーション能力[ep 13]や、ダークザギやダークルギエルに対して使用した青い光を纏う超高速移動[ep 13][ep 3]などの移動能力を持つ。

本作品以降に登場する形態

関連する能力を持つ戦士

ウルトラマンオーブ オーブトリニティ
ウルトラマンオーブ ライトニングアタッカー
ウルトラマンオーブ メビュームエスペシャリー
ウルトラマンジード ギャラクシーライジング

注釈

  1. ^ 休止期間あり。
  2. ^ 『新ウルトラマン列伝』のロゴが割れて『ウルトラマンギンガ』のロゴが現れるという演出は、『ウルトラマン』と共通している。ただし、番外編ではこの演出がなく『ウルトラマンギンガ』のロゴは現れなかった。『新ウルトラマン列伝』のロゴが最初に現れる演出は、『ウルトラマンギンガS』や『ウルトラマンX』にも踏襲されている。なお、dTVなどのネット配信や、チャンネルNECOにおける放送でのOPではこの演出が省略され、直接『ウルトラマンギンガ』のロゴが表示されている。これは後の『ギンガS』、『ウルトラマンX』も同様の措置が取られている。
  3. ^ 長谷川は『フォーゼ』の脚本にも参加しており、長谷川自身もそのことを差別化しようとした理由の1つに挙げている[13]
  4. ^ それまでのウルトラシリーズとは異なる宇宙にあり、物語開始時までウルトラマンや怪獣が存在しなかった。
  5. ^ 「7年ぶり」という設定は、本作品が『ウルトラマンメビウス』から7年ぶりのテレビシリーズであることに由来する[3]
  6. ^ ただしその描写はなく「呼ばれたような気がして」と本人が言及したのみ。
  7. ^ Blu-ray3巻解説書のウルトラマンタロウインタビューでは、実家は和菓子屋を営んでおり、母親は和菓子作りの名人として知られているとタロウによって語られている[12]
  8. ^ Blu-ray3巻解説書のウルトラマンタロウインタビューでは、タロウの布団は美鈴が縫ったものであるとタロウによって語られている[12]
  9. ^ Blu-ray3巻解説書のウルトラマンタロウインタビューでは、両親は複雑な関係にあることがタロウによって語られている[12]
  10. ^ 倒した時のパワーは、ヒカル・美鈴曰く「超最強」。
  11. ^ Blu-ray3巻解説書のウルトラマンタロウインタビューでは、美鈴に対して好意を抱いており、ヒカルに対して複雑な感情を抱いていた心の隅をバルキー星人につけ込まれたとタロウによって語られている[12]
  12. ^ ドラゴリーのスパークドールズが彼のポケットに入っている(本作品でダークライブする登場人物の中で唯一、完全に闇堕ちしなかった。)。
  13. ^ Blu-ray3巻解説書のウルトラマンタロウインタビューでは、小学校のころから健太に想いを寄せているとタロウによって語られている[12]
  14. ^ ジャンナインのモデルである『ジャンボーグA』のジャンボーグ9の変形時の掛け声と同じ。
  15. ^ この影響で降星小の閉校式は中止となり、白井がダークルギエルに乗り移られ異形の手のモノとなる切っ掛けの一つになっている。
  16. ^ ビクトルギエルによってギンガとビクトリーが石化された際、ギンガとビクトリーのスパークドールズは、ギンガスパークとビクトリーランサーに分離しており、ヒカルとショウの近くに落ちていた。
  17. ^ この設定は、『ギンガS』の第15話で生かされている。カラータイマーが鳴る前にライブアウトして少し休み、もう一度ウルトライブを繰り返せば長く戦えるという作戦で消耗した際、ヒカルはギンガから「私に変身できるのはあと1回が限度」と忠告を受けている[ep 15]。タロウも「3分というのは人間がライブできる限界」と忠告している。
  18. ^ 最終話でダークルギエルに一度敗北した際はライブが解除されず、一体化したまま地面に倒れている[ep 3]。『ギンガS』の第7話と第8話では、ヒカルと分離した状態で地面に倒れている[ep 16][ep 17]。これはウルトラマンビクトリーも同様で、ショウと分離して倒れている(タロウ曰く、「2人の命を守るために分離した」)。
  19. ^ ダークザギとは光線の押し合いの末、カラータイマーが青の状態で勝利している[ep 13]
  20. ^ a b このことは、『新ウルトラマン列伝』第79話で両者が「命に限りがあるからこそ、皆は終りを恐れ、もがき苦しみ、悲しみや過ちが生まれてしまう」という命題に対し、ルギエルは「新たな悲しみや過ちが起きぬよう、幸福の中ですべての時(命)を停止させるのが永遠の命」と、片やギンガは「悲しみや過ちを乗り越え、よりよい未来を次の世代へ受け継いでいくのが永遠の命」と明確に結論付けた。ギンガ自身も「ここが別れ道だった」と語っている。
  21. ^ そのこともあり、『ウルトラマンX』などへの客演時にはヒカルの意識のまま登場している。
  22. ^ 召喚モードから変身モードへの変形はヒカルの勇気が満ちた際に自動的に行われていたが、『ギンガS』ではヒカルが手動で変形させている。
  23. ^ 『新ウルトラマン列伝』第9話「大特集!鋼鉄のジャン兄弟!!」では、ウルティメイトフォースゼロ時代のウルトラマンゼロと共にナビゲーターを務めたグレンファイヤーの「なぜ、ナインの坊主がウルトラマンキンタ(ギンガ)と戦っているのか?」という問いに対し、ゼロは「どうやらこの地球(ギンガの舞台)は俺たちの宇宙(アナザースペース)とは別の次元の世界みたいなんだ」と説明している。ギンガを「俺たちのよく知るあいつ(ジャンナイン)と因縁がある」などと説明した後、「あっちのジャンキラー」などと区別している。
  24. ^ 白井を介して行動していたため、その場所は降星小の校長室であった。また、スパークドールズの棚も普段は幕で隠されている。
  25. ^ Blu-ray3巻解説書のインタビューでは、テレポートは1日6回が限度としている[12]
  26. ^ 『ギンガS』では公式サイトでもこの表記が使用されている。
  27. ^ 後にホツマによって全員降星小学校の卒業生であったことが判明する。
  28. ^ 公式ブログには「ダークスパークが、手下のエージェントやダークライブする人間たちに対してダークダミースパークを生み出す」と書かれているが、ダークスパークが失われた以降のエピソードである番外編でもマグマ星人(SD)が生み出そうとしていたことから、ダークスパークの力がなくとも生み出すこと自体は可能な模様。
  29. ^ 玩具ではギンガスパークとダークスパークでも行える。
  30. ^ 2人組の男と一体化したサンダーダランビア(SD)、美鈴・健太・千草の3人と一体化したジャシュライン(SD)、ナックル星人グレイ(SD)と美鈴の2人と一体化したスーパーグランドキング(SD)の例がある。また、第10話ではギンガも一時的ではあるがヒカルに美鈴も加えた2人と一体化している。
  31. ^ ケムール人(SD)は変身者が乗っていたバイクごと一体化している。
  32. ^ その正体はダークルギエルが宿ったダークスパーク。
  33. ^ 写真のみ。
  34. ^ マグマ星人の愛猫。
  35. ^ 第1話のオープニングクレジットでは「謎の声」
  36. ^ 最終話でもクレジットされているが、セリフも登場も一切ない。
  37. ^ a b c クレジットでは構成表記。
  38. ^ クレジットでは演出表記。
  39. ^ 劇中では白井が作詞したことになっている。
  40. ^ 『劇場スペシャル』2作でもこのコーナーは併設されたが、最終話・番外編ではほぼ全てのスパークドールズが解放されたためか、コーナーの放送は無かった。
  41. ^ ただし、第5話以降に入手したスパークドールズはレッドキング(SD)しか登場していない。『新ウルトラマン列伝』ではドラゴリー(SD)が登場している。
  42. ^ ただし、第2話と第3話は配信されず、2015年3月発売の食玩「ウルトラマンギンガ&ギンガS DVDコレクション」に収録された。
  43. ^ ブラックキング、サンダーダランビアについてはテレビ版・劇場スペシャル全エピソードに登場しているが、Web版の4回以降は登場していない。
  44. ^ 同時上映が公開されるのは『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』以来、10年ぶりとなる。

参照話数

  1. ^ a b c d e f g 第1話「星の降る町」
  2. ^ a b c d e f g 第7話「閉ざされた世界」
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 最終話「きみの未来」
  4. ^ a b c d e 第8話「奪われたギンガスパーク」
  5. ^ a b c d e f g h i 第9話「漆黒のウルトラ兄弟」
  6. ^ a b c d e f g h i j 第10話「闇と光」
  7. ^ a b c d 番外編「残された仲間」
  8. ^ a b c d 第3話「双頭の火炎獣」
  9. ^ a b c 第5話「夢を憎むもの」
  10. ^ a b 第4話「アイドルはラゴン」
  11. ^ a b c d 第6話「夢を懸けた戦い」
  12. ^ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!
  13. ^ a b c d e 劇場スペシャル
  14. ^ a b c d 第2話「夏の夜の夢」
  15. ^ 『ギンガS』第15話「命という名の冒険」
  16. ^ 『ギンガS』第7話「発動!マグネウェーブ作戦」
  17. ^ 『ギンガS』第8話「朝焼けの死闘」
  18. ^ a b 『ギンガS』第1話「切り拓く力」
  19. ^ a b c d e f 『ギンガS』最終話「明日を懸けた戦い」
  20. ^ 『ギンガS』第3話「孤高の戦士」
  21. ^ 『ギンガS』第11話「ガンQの涙」
  22. ^ 『ギンガS』第14話「復活のルギエル」

出典

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  45. ^ ニュージェネレーション大百科 2019, p. 4.
  46. ^ a b c d e 必殺技SG 2014, p. 211, 「ウルトラヒーロー主要必殺技リスト」
  47. ^ Blu-ray『ウルトラマンギンガS Blu-ray BOX II』(バンダイビジュアル BCXS-0911)封入 作品解説書 SPECIAL NOTES「EPISODE GUIDE」(構成・文:島崎淳、監修:小林雄次
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  50. ^ a b UPM vol.33 2021, p. 9, 「ウルトラヒーロー(SD)」
  51. ^ 宇宙船』Vol.142より。
  52. ^ a b フィギュア王273 2020, p. 34, 「スパークドールズの秘密」
  53. ^ Twitter - Canopus_072 本人のTwitterより
  54. ^ a b 超大全 2019, p. 95, 「スーツアクター対談寺井大介×岩田栄慶
  55. ^ 『ウルトラマンギンガ』劇場版決定 おもちゃショーで発表ORICON STYLE 2013年6月13日
  56. ^ 「ウルトラマンギンガ」劇場スペシャル第2弾!新ウルトラマン列伝オフィシャルブログ『ウルトラマン"ブログ"列伝』 2013年12月14日
  57. ^ a b c d e f g 小学館てれびくん編集部」 編『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!(パンフレット)』松竹株式会社事業部、2014年3月15日。 

出典(リンク)






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